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今日プロ野球初のストライキが決行されました。
個人的にはプロ野球見るのは好きなので、土日の試合が中止になり見れなくなるのは残念です。 しかし、個人的には、このストライキは支持しています。 昨日の会見を見た感想ですが、選手会の評価する以前の問題で、明らかにオーナー側の姿勢に大きな問題があると思います。 話し合いをしている形は取ってるものの、最初から相手の話を聞き入れる様子もなく、意見を考慮する様子が伺えません。 その会見ですが、機構側の発表を行った人物は、あらかじめ用意されていたと思われる書面を読んでいるようでした。 この時点で、分かったことは、話し合いはするにしても、すでに答えは用意されていて、話し合いで相手の意見を取り入れる姿勢が出来てなかったと思われます。 また、その内容も、ストライキに対してファンへの謝罪はあったものの、文書に書かれていたことを読んでるだけですし、 さらにそのスト責任を選手会だけに押し付けるような内容。 さらには損害賠償などを突きつけ相手を脅し、圧力をかけています。 この様子だと話し合いがどんな様子だったか、容易に想像できます。 恐らく選手会の意見を突っぱねただけでしょう。 ファンのことも考えているとは思えません。 対する選手会の古田選手の発表は、書類を見ながらなどではなく、まっすぐ前を見ながら自分の言葉での発言。 ファンに対する謝罪の言葉も、ストライキを行うことも将来を考えてのことだと伝わってきます。 最後の手段を使い、ファンに迷惑をかけることの無念さがわかりました。 話し合いの内容ついての考察を個人的に考えてみました。 [まず。近鉄とオリックスの合併の1年凍結。] 合併自体については、パシフィックに赤字球団が多いのも事実で、近鉄球団が赤字によって運営が困難な状況になってるのは確かです。 球団が赤字によって、これ以上運営できないのであればどうしようもないでしょう。 合併自体の阻止は無理でしょう。 選手会もこれについては理解をしていると思います。 ただ、当初要求していた合併反対ではなく、来シーズンまでの1年凍結という条件が加わっているのことに別の意味があります。 来シーズン11球団6:5でシーズンを迎えることに大きな問題を感じているのだと思われます。 そして次の選手会の要望です。 [来シーズンからの新規球団の参入] 最悪、合併が阻止できなくても、新規球団で補い、来シーズンを12球団で迎えようという狙いでしょう。 これに関しては決して無理なことではないと思います。 今プロ野球参入に名乗りを上げている企業が、来シーズン球団を運営できるかどうかを審査すればいいわけです 機構側がこれに反対してる理由が来シーズンには審査が間に合わないというわけですが、ホーム球場の獲得と監督コーチなどフロントの整備などは新規参入企業が行うわけです。 本当に時間がかかるとしても、経営力と同時に来シーズンに間に合うかどうかも含めて審査を行えばいいわけです。 企業のやる気に関しても、多額の預かり金を払うのですから、当然一生懸命になるはずです。 まず、審査をしてくれと言う選手会側の意見を、時間がないからで退けるのはあまりに理不尽です。 さらにこの選手会からの意見は決して機構側に悪い提案だとは思いません。 来シーズンをパシフィック5球団で行った場合のデメリットは大きいと思います。 数的にもリーグ行うにはゴロが悪いですし、試合の日程も不定期になります。 また、1チームは必ず休まなければなりません。 なによりのデメリットは球団減少による、プロ野球縮小化のイメージがでることです。 それによるプロ野球人気の衰退は少なからず起こるでしょうし、将来的にその影響はどんどん出てくると思います。 新規球団を入れて12球団6:6で行われた場合を考えてみます。 まずは、先に述べた5球団になった場合のデメリットが違ってきます。 メリットについてですが、新規注目による集客効果はあるでしょう。 他に地方に新たな球団が出来ることによる、地方の活性化もあると思います。 実際に福岡のダイエー、北海道の日ハムは球団自体は黒字です。(ダイエーは球団は黒字だけど、企業全体では赤字。) 選手会はこれらのことを考えての提案だと思いますが、機構側は、最初から来シーズン11球団でやると決めているようで、選手会の意見はどんな意見であっても受け入れる気がないように思えます。 [近鉄選手のプロテクト解除] プロテクトとは合併により近鉄の選手何人かはオリックスへの移籍と決定されてることです。 この提案は近鉄選手の身の振りについての提案です。 やはり、今まで近鉄でやっていて、オリックスではやりたくないという選手もいるでしょう。 近鉄が最悪消滅するのであれば、せめて移籍先は自分たちで選びたいという要望です。 これは選手会が自分たちの身を守るための条件としては当然でしょう。 これらの条件で選手会がもっとも拘ったのは、プロ野球の新規球団の参入でしょう。 合併については多少の理解はしめしてる様子です。 この条件から選手会がプロ野球の将来とファンのことを真剣に考えているのだと思います。 特に古田選手の会見でのストライキを決行に対するファンへの謝罪の言葉と、試合と話し合いを繰り返し疲れているのに頑張っている姿は、とても感動しました。 オーナー側にはもう少し相手の意見を聞く姿勢をとってもらいたいです。 選手会および選手たちがプロ野球の将来を考えて戦っているのであれば、彼等のことを応援していきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年09月18日 21時04分09秒
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