カテゴリ:スポーツ
魔球という言葉が好きだ。 アニメやなんかで使われていたが魔球は実在していた。 70年代の魔球と言われていたのもノで、 スプリットフィンガー(落差が低いが球速が落ちないフォークみたいのもの) シンカー(今では、サイドスローの投手の決め球になることが多い。特に高津が有名) などがある。 80年代になると投手の球種は多彩になってくるが、 その中でも有名なのが、ナックルボールである。 真のナックルボールは 投げた本人にもどう変化するのか分からないという。 今でも投げる人はいるが、数は少ない。 日本の野球でナックルを投げる投手はいるが、 魔球と呼ぶには程遠く思えてしまう。 唯一ナックルらしくみえるのが、巨人の前田のナックルあたりかな。 しかしメジャーには、もの凄いナックルを投げる投手がいた。 球速がマイル表示なのでよく分からなかったが、 おそらく80k前後の球速である。 160kを打ち返すメジャーのバッターが、 80kの球を打てずに苦しんでいる。 現代の野球はもの凄く早いストレートやキレのいい変化球があっても、 それ1本というのは難しい。 もちろん変化球やストレートに絶対の自信があり、 分かっていても打てない球を投げる選手も多い。 もちろんそれも素晴らしくて、見ごたえがある。 しかし、どんなに凄い球でも、 多くはキャッチャーの配球によって、 より決め球が生きるようにと、 持ち球を上手く混ぜて組み立てられる どんなに凄い球でも1本調子では打たれる可能性があるのだ。 俺が見たナックルに関しては少し違っていた。 ピッチングのほとんどがナックルで組み立てられている。 打たれない自信があるのだろう。 ストレートや他の変化球に混ぜて隠す必要がなかったのである。 1球1球に違った変化をし、 同じ名前の変化球とは言っても、毎回違う変化をする。 まさに魔球である。 この球の面白いところは、 球速が遅いほど変化し、効果があるということだ。 120kくらいのナックルもあるが、 本当のナックルは遅い球だと思う。 見た人に何故あんなに遅い球をプロの選手が打てないのか? そう思わせるとこが、とても面白い。 これを投げるには、ピッチャーのセンス必要だが、 一番大切なのが風だそうだ。 ほとんど回転をかけられないこの球は 風の影響を大きく受ける。 そのため、左右に揺れたり、突然失速したり、 投げた本人にも分からない変化をする。 決して力に頼らず、緩やかな動きで強打者を打ち取るところに 魅力を感じてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月24日 02時47分54秒
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