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百貨店の中の美術画廊、街中の画廊に比べて気楽に入れるので、休みの日
に出かけると必ず立ち寄寄る好きな場所、何気なしに、ふらりと立ち寄ると、 誰かの書の個展会場で、その作品の中に、サトウハチローさんの詩を描いた 作品、(残念ながら正確には覚えていませんが) お母さんの日記を読みました 苦しきことのみ多かりき されど楽しきこともありき その楽しきこともありきが みょうに大きく、力強く かいてあるのが かなしくて、せつなくて 涙が出てきて、泣けてきた この詩の「されど楽しきこともありき」が大きく、力強く、ここの処が なんとなく、亡くなったお袋そっくりで、胸がジーンと来ておもわず、涙が の一歩手前まで、母の日のプレゼントではなかったですが、私が30数年前、 学校を卒業して丁稚時代の最初にもらった夏のボーナス(中身は寸志か 薄謝程度)で、後にも先にも、たった一度のプレゼント、迷いに、迷って 選んだベージュ色のパラソル。 贈ったオレの方はもうとっくの昔に忘れてしまっているのに、それから30数年 経って、お袋が入院していた病院の片隅に、古いパラソル、付き添いしていた ヨメが、何気なく「お母さん、そのパラソル、好きですねぇ」、するとお袋は 「これなぁ、欽一が就職した時に買うてくれたんや」、実はこのベージュ色の パラソル、長い間使っているうちに、布を張替え、傘ほねや取っ手や、ついに は中心の心棒まで取替え、元の部品は何一つ残っていないのに、死ぬまで使い 続けていてくれたのです。 ■「今日の言葉」■ 「避けるから苦手になる手を着ければ 苦手意識は消していける」 「“アメリ”の働いていたカフェ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 13, 2004 02:45:52 PM
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