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11月の後半の2週間はシフトの休みの日には紅葉の写真を撮りに 出かけて、今年の紅葉はこの10年間で最高の紅葉を楽しむ事が出来 た、12月に入ってもまだ、今週一杯は見頃が続く場所も有るが、オ レの気持ちの中で、早すぎた紅葉見物は許せるが、遅すぎた紅葉見物 は許せないという気持ちがある、だから暦が霜月から師走に変わると、 紅葉見物には出かけていかない、今日は朝から雨降りの予報だったの で、DVDに録画した映画を見る予定、ところが雨が夜にずれ込み、 昨日に引き続いて、温かい小春日和、街中のクリスマス風景でも撮ろ うと午後から出かける、こういう時はまるで犬の散歩のように行くコ ースが決まっている、阪急電車で烏丸駅まで、改札を出て、直ぐのと ころ、右へ行けば京都の大丸へ、左へ行くと、階段を降りるとイノダ コーヒーショップの地下2階店、ただここは全席禁煙の店のために、 少し階段を上がると、美容院があって、その隣が同じくイノダコーヒ ーショップの地下1階店、そしてこの店は全席喫煙可能店、当然の事 ながらオレは地下1階の店へ、このあたり一帯は路上喫煙の禁止区域、 ただこの路上喫煙の禁止区域について凡その範囲は分るのだが、はっ きりとした境界は定かではない、だから、ぶらぶらとしていてタバコ が吸いたくなると喫茶店へ飛び込むことになる、こんなルールが出来 る前には、コーヒーを飲みながらタバコを3本吸うのが常だったのだ が、最近では1本余分に吸いダメをしてから店を出る。 心なしか混雑している大丸の1階を北へ通り抜けて、錦通の出口に 向かう、途中から化粧品のコーナーが続く、オレが大学時代に百貨店 でアルバイトをしていた頃は、百貨店の1階といえば、ネクタイ、カ ッターシャツ、タバコ、喫煙具、帽子、マフラー、手袋、ネクタイピ ンやカフスボタンなどの紳士小物、等々の紳士物の売り場であったの だが、今ではブランド物ショップ、婦人者のアクセサリー、そして多 くのメーカーの化粧品売り場、別段この化粧品売り場を抜けていくの は嫌いではない、まずいい匂いがする、そしてばっちりとメイクをし た女性が、男のオレとでも視線が会うとニッコリと会釈、この時にい つも思うのだが、化粧品の各メーカーごとに売り場にいる女性は同じ 化粧品を使い、同じメイクの方法で化粧をするセイか顔が良く似てい る、また時たま通勤のバスに乗り合わせて顔を覚えている女性もいる、 バスの中ではツンツンとすまし顔なのだが、ニッコリと笑って、軽く 会釈されると、声には出さないが、「やはり、女は愛嬌」、と思った りもする。 錦を通り抜けていく事に、毎日普段からここで買い物をする人、大 丸や高島屋へ来たついでのここで買い物をする人、観光に訪れたつい でにここへ来た人、そしてオレのようにカメラをぶら下げて何か良い 被写体がないかと来た人、いつもここは賑わいを見せている、古くか らある店と、新しくここへ進出してきた店、新しい店は店の中や店の 外で食べさせている店が多いように思う、当分の間はこのような店が 増えていき、あまり増えすぎると、反動的にこういう店が少なくなり、 絶えずその繰り返しが続いていくことだろう、まだ師走の2日、京都 の正月の準備は13日の正月事始から、まだその類のものは、棒だら を並べている店が目につく程度、年末にはこの道が通りにくいほど混 雑する鶏卵店、最近ではお客さんが錦に並ぶと、ここでフンつまり状 態を起こすので、別の道に並ばせて、整理券を発行して、整理券のナ ンバーにしたがって、10人づつほどが店の前に並ぶようになってこ この混雑が緩和されている、さすがに今日は1人、2人が出汁巻を買 っているだけであった、錦を通り抜けて寺町通に出る、アーケードの 天井にはもう既にクリスマスバージョンの飾りつけ、店の前や店のウ インドウにもホンの少しクリスマスの雰囲気が見られ程度で、シャッ ターを押そうかと思うものは何もなしに、三条通りの1筋手前まで、 この角には京都の老舗のスタンドバーがある、突き出しにはからつき のピーナッツが出てきて、からは床に落とすのが店の決まり、オーナ ーのカウンターはバーテンダーにとっては神聖な場所で、その場所が 汚されるのを嫌うためとか、だから火のついている物以外は床下に落 としてください、という事である、飲んでいてお酒が回りだしてくる と姿勢が悪くなり、ツイツイ、カウンターに肘をつく、オーナーは悪 い姿勢で酒を飲むのも嫌う、この店の北側に新京極までの細い、極め て短い道があり、丁度その道の中間あたりにカフェの看板が出ている、 西洋骨董品の店であり、カフェでもある店。 かって知り合いの依頼で、この店で古いフランス人形の鑑定をして もらった事が何年か前にあり、オリジナル品なら1千万以上という事 であったのだが、保証書にはレプリカという表記があり、バブルの最 盛期に百貨店がフランスの人形工房にレプリカを作らせて、30万円 くらいで売られていたものであることが分かった、ここにこのような 西洋骨董の店があるのは、デジカメで寺町通や新京極通の、さして珍 しくもない、なんでもない風景を撮っていて、たまたま店の前を通り かかり、シーズンごとに飾り付けの商品が変えられるショーウインド ウ、これを定期的に撮りに来るようになった、店の右側に入り口があ って、店の奥がカフェになっていて、長い間、カフェの存在に気がつ かなかった、入り口には古い形の外灯、すりガラスがはめられていて、 すりガラスに珈琲の文字、実はこれも売り物だと思い、写真にも撮っ ていた、2年ほど前にカフェの入り口を正面の西洋骨董の店の入り口 に模様替え、この時、道に看板が出ていて、初めてカフェも営業して いる事を知った。 入り口のドアーを引いて店に入ると、アンチークな調度品を置いた 店ではなく、西洋骨董品点の中のカフェである、店の左側が背の高い カウンターになっていて、天井のハリから照明器具が4つほどぶら下 がっていて、そのどれもがガラスのシェード、透明のガラスには絵が 刷り込まれていて、すりガラスにも絵が刷られていて、このシェード も売り物で、ある時お客さんが値段を聞いた時に、「ピンからキリま でありまして、1万円くらいから100万円くらいまで」、という事 であった、壁にはゼンマイ式の掛け時計が幾つも飾られていて、あち こちに小物を陳列したショーケース、椅子やテーブルは全てアンチー クなもので、これも全てが売り物で、狭い店の中に6人掛けから2人 掛けの席まで、席に座って物珍しさできょろきょろ、子供の頃には普 通に身近にあったものを今それを眼の前にすると懐かしくもあり、物 珍しくもあり不思議な空間、余り音の良くないラジカセからはBGM 代わりのタンゴが流れていて、この店にぴったりの音楽といえばタン ゴ以外には思いつかない、ぴったりのマッチング、この店のは数年前 の金曜日にふらりとやってきて、住み着いている猫、金曜日にやって きたので金太郎と言う名前、ショーケースの上で昼寝をしていて、時 折目を覚ますと、ソッと飛び降りてきて、お客さんの顔を見て、一声 小さく、「ミャ~」、と鳴く、すると猫好きの客さんは抱き上げて膝 に乗せる、特に女性の膝の上では寝心地がいいと見えて、直ぐに寝て しまう、この猫はこの店で寝泊りをしていて、いつしか店長とも言わ れており、「猫のいるカフェ」、「猫」、などの本に取り上げられて いて、ちょっとした有名な猫らしい。 しかしいくら大人しくて、有名な猫とはいえ、オレは猫嫌い、最初 にこの店を訪れた時に、オレの顔を見て、可愛く、「ミャ~」、と鳴 いた、そこで、「折角でござんすが、あっしゃ~、猫嫌いでござんす」、 きっちりと仁義を切っておいた、それでもたまにはオレの顔を見て、 「ミャ~」、と鳴くこともあるが、暫くじっとオレを見ていて、「ア っ、そうだった」、というふうにどこかへ行ってしまう、隅っこの2 人掛けのテーブルがお気に入りだが、若い女性一人の先客がいて、そ の横の6人掛けのテーブルに案内された、座ってから帽子脱いだ時に 軽く会釈をされた、恐らくこの店で何度か会っているのだろうが覚え ていなかった、少し長い目のおかっぱ頭で、真っ黒でさらさらの髪の 毛、携帯電話で誰かとやり取り、メールを送った後で返事待ち、その 時に後のショーケースを除いていた、その時の思いがけないほどの可 愛い表情、左側にカメラをいていた、カメラを構え、「そのままで」、 声をかけたくなるほどの衝動、ただ珍しく店の中には何組かのお客さ ん、「写真を撮らせてください」、と声を書けると店の中で丸分り、 じっと我慢をしているうちに、彼女の方が先に店を出て行き、女店主 に、「彼女はよく来るお客さんですか?」、「学生さんでよく来られ ますよ、なにか」、「余り可愛いので写真を撮りたかった、次に来ら れた時に、そういっておいてください」、「いいですよとなったら? 」、「次にであった時にぶっつけ本番の方がいいです」。 ■「今日の言葉」■ 「 気付いたことをすぐに行うことは 物事を好転させる元である 」 (自然社・平成22年・新生活標語より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 2, 2010 09:42:57 PM
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