大儀見元『MUSIC×TATOO』
原宿クロコダイルに出向くのも久々ならば、ここがこんなにギゥギゥなのを見るもの初めてかも。なんたって予約者には座席になまいが貼られてて自由席じゃないワケ(笑)。結婚式以来じゃ。場所的には大儀見さんのコンガが至近距離だし全体が見えていいのかもしれないが、座ってるワタシにくっつくようにみんな立ってるので、ギゥギゥの満員電車みてー(笑)。菊地さんが開演まえに、デジカメでバシャバシャ撮影していました。こっち方面にも向けていたので「写っちゃたまらん」と顔を背けてしまいました(笑)。今夜は、大儀見さんのTATOO完成披露とサルサスインゴサのライヴの2部構成まずは大儀見元さん(per)・外山明さん(ds,per)・菊地成孔(cd-j、key)さんのインプロヴィゼーションにTATOO CHURCHのカルロスさんとお弟子さんがライヴペインティング。モニターにはカルロスさんの刺青作品と、大儀見さんが実際彫られてる映像と、大儀見さんが公園でジャンベ叩いてる映像が、ずぅーーーーーっと流れていて、微妙で不思議な気分。自分には縁のない(コレを機会に「縁」が出来るかもしれないが・笑)世界だもの。カルロスさんがお弟子さんとキャンバスに描いているものは、出来上がっていくにつれ何らかの動きのあるもののように見えてきて、なんともいえない感覚になります。ついに刺青タイム!カルロスさんは、実際どうやって刺青を彫るのか見せてくれるために、大儀見さんの左腕を彫りました。あの…まず、刺青彫るトコなんてみたことないし、見る機会ないもの(笑)。やっぱり不思議。つぎに文字通りの目玉企画、とうとう大儀見さんの背中の雷神の‘目玉’を入れる。魂を入れる。という非常に大切な儀式なのに、大儀見さんのともだちでもなんでもない一般客のワタシが参加できてるというこの事実に幸せを感じながらとにかくキャメラが多くてあまりよく見えないカルロスさんの手元と大儀見さんの背中を凝視してました。完成後すぐに大儀見さんはハケてしまいましたが、まもなくふんどし姿でジャンベ持ってのお出まし!いま魂の宿った雷神を、観客の前に披露してくれました。大儀見さん、おめでとうございます。背中と両腕に刻まれているのは、大儀見さんの生きざま、というか生き方、なんだろうと感じます。2部のサルサ・スインゴサのライヴに向けて、お客さんが前方に立ってきました。長めの休憩のあと、ダンシングタイムに突入!『Oye lo que te conviene』を皮切りにぐるんぐるんのサルサの応酬♪セッティング時にピアノの前嶋さんを見かけなかったのと、お客さんに混じって森村献さんがいらしたものだから、もしや今日は森村さんがピンチヒッター???かと思いきや。なんと前嶋さんは脱退されたそうで、ピアノは中島徹さんに。お披露目とばかりに、ソロパートもなんとなく多かったかな?本日のバラードタイムは、大儀見さんがビートルズの曲を歌ってくれました。歌い上げるタイプではないですが(いつぞやの日記にも書いたけど)、大儀見さんの歌唱はい~ですなぁ。MC、メンバー紹介後、『La sandunguita』からアンコールまで盛上がりは最高潮に。でもステキな時間はあっという間、って感じ…(笑)。店内のBGMが流れると、もぉボーーーーっとタバコを吸っていました。心地よい疲労感で帰宅後、菊地さんのサイトの速報が更新されていました。『大儀見の入れ墨完成しました(冷やし中華はじめました)』という題名の速報。今夜のライヴのことでした。菊地さんが大儀見さんにあてて書いた文章は、祝福と感謝に満ちていました。ワタシはこの人の、自分を取巻く周りの人間に対する姿が昔から大好きです。9年近くまえ、ワタシが南博さん(pf)や大儀見さんのライヴにせっせと行くようになったのも、菊地さんの賞賛無しではありえなかった事です。そして。菊地さんのキャメラに写るまい、と、自分にしかわかんない(笑)、顔を背けた代償が。ワタシのすっげー天然パァマっぷり…(泣)。うねるったらないなぁ。