「東京コンバット2013」ハム・トンクス@下北沢スズナリ
ハム・トンクスとは俳優・戸谷昌弘さんが、宮本勝行の芝居をまた下北沢で!という想いで立ちあげたユニット、なのだそうだ。20数年前からワタシの中の演劇部門のアイドルとして君臨する宮本勝行氏。劇団僕らの調査局からTEAM僕らの調査局、にんじんボーンと追いかけてきたが、ここ10年以上情報が得られず、得たとしてももう公演は終了しているという運の無さだった。しかしなんという偶然か、何気にネットで「宮本勝行」で検索しちゃって、この「東京コンバット2013」の情報を知った。やった!まだ公演開始前だ!平日は深夜残業などなどで行けるわけがないのだが幸運にも3連休まで演ってる…!行っちゃおっか…。本当に久々の下北沢スズナリ。かつて2ヵ月に1回は演劇を観に下車していた下北沢。懐かし過ぎる(笑)。休日なので当日券が残ってるか不安なまま、細い急な階段をのぼる。懐かしい。スズナリのロビー。受付のお嬢さんは丁寧に対応してくださり、かろうじて端っこの1席を入手できた。1幕のみ2時間10分のステージ。スパイの関西軍は誰なのか?ということを、もう戸谷さん・山口さんが関西ご出身ということを知っちゃってたので(笑)、もしそれを知らなかったら、ワタシはどんなふうにこの芝居を勘ぐったんだろう?山口さんの間のとり方、蒲田さんの絶妙なセリフの溜め方…。微細な物音も聞こえてしまうほどの緊張感が、客席に冷たく伝わるカンジ、つい吹き出してしまい、笑いが連鎖して尾をひくような上質なセリフ回し。かつて焦がれるほど大好きだった芝居が、またワタシの目の前にあらわれた。最後の場面、ヘリコプターの音を「東京のほうがかっこいいんだよ」というところ、何とも言えず印象的。どう言ったらいいかはわからないけど、印象的。券を買う時も、入場する時も、終わった後も、宮本さんがスズナリの前にいらしたのをちらと見かけることができた。マスクに帽子に眼鏡で全く顔は見えずとも、確かに宮本さんだった。公演打つぐらいだから当たり前なのだが(笑)お元気そうでなにより。今年11月に予定されている、宮本氏演出の公演情報がチラシに入っていた。ワタシはまた観に行くんだろうか。行くんだろうな。仕事の、家族の、状況が許すならばの話だが。==================================================================第23回下北沢演劇祭2013ハム・トンクス「東京コンバット2013」出演:山崎清介、間宮啓行、山口雅義、蒲田哲、戸谷昌弘、長谷川祐之、宮崎敏行、福岡幹之、山本悠生 作・脚本・演出:宮本勝行