勝井裕二(violin) ルイリロイ(gt) 石原雄治(ds)@下北沢APOLLO
吉祥寺から渋谷方面途中下車して下北沢、スーパーオオゼキを曲がってAPOLLOへ。なんでそうしたのかはわからないけど、勝井裕二・ルイリロイ・石原雄治の演奏中に入り込んじゃった。最初に江古田フライングティーポットで「おもしろい!!」って思って、APOLLOでもまた違ったおもしろさがあって、次も聴きたいなぁと思うこのユニット。途中からだけど、やっぱりおもしろい♪3人それぞれの扉に入っていくと、よくよく考えたら同じ空間だったみたいな、うたた寝の短い夢みたいな、現実も混ざってあれなんだっけ?みたいな・・・。誰からともなくけしかける高鳴りが大きな渦となってそれは美しい壮大な奏でとなる。あれ?もう終わるのかな?って思ったところで次の引き出しを開放する石原さんのドラムはまるでライブペインティングしてるように自由に聴こえる。勝井さんのヴァイオリンについてはかっくいいのは言うまでもなく、華やかさも野暮ったさも持ち合わせた「勝井祐二」のフレーズの美しさが際立つ。この人のインプロヴィゼーションが素敵なのは、そのバランスが絶妙だということだ。あくまで個人の感想ですが(笑)。ルイさんのギターの音色(オンショク)が独特の光を持っているのは、演奏が終盤になったときに顕著に現れる。音がむやみに興奮してないのだ。熱量が低いと言うのではないよ、遠慮がちということでもないよ、自分のベストな音色と音量と歪みを保ったまま高揚していくのだ。この日は特にそう感じたなぁ。しつこいけど、あくまで個人の感想です(笑)。(こんな素人がただ感想文記録してるだけなのに、去年遭遇した某音楽家からのディスられ経験があとを引くなぁ(笑))いやぁ、ホントに気持ちいいインプロヴィゼーションだった。やっぱりまた聴きたいと思わせる。帰りにマスターに、お店の名前と同じアポロ(猫)と同居し始めたことを報告したら、マスターも昔似たようなハチワレ猫を飼っていたんだって!アポロ(猫)の名前の由来はアポロチョコみたいに肉球がピンクと茶色だということ、マスターもスッゴい猫好きだということ、また仕事の事も応援してくださってほんとうに気持ちがあったかくなるライブハウスだな、ここは、と、改めて思う。帰り際、ルイさんがお礼と併せて「おひさしぶりです」といってくださったのが印象的。勝井さんも石原さんもスッゴい大きな声で「ありがとうございました!」ってご挨拶してくださるのが本当に嬉しいなぁ。それも「また聴きに来たい」って思わせる要因なのかも。笑顔で帰る夜