ひぐらし

１３：３０からアルバイトに行ってきました。立ち仕事＆安い賃金ではありますが、社会に出ることは自分にとってとても大切なことであると、しみじみと思いました。

このバイトをするまで、正直ほとんど寝てばかりいて、生活リズムは狂うしあまり有意義な生活とはなっていなかったのが事実です。外の空気に触れ、そして少しづつでも良いから前に進んでいる！と自分なりに評価し、短期ではありますが無理のないように、頑張りたいと思っています。（時給は恐ろしく安いですが・・・）

今日は、合計５時間働いてきました。一時間だけ残業です。今までやってきた仕事と比較するのも問題はありますが、正直かなり楽と言っても過言ではないかも知れません。リハビリのつもりで参加しているので、正直金銭面ではきついですが、それでも仕事が少しでも出来るようになってきた事に、少々自信がついてきたような気もします。

さて、仕事の話しはここまでで、今日有った事件についてお話したいと思います。バイトからの帰り道ですが、自転車で転倒している中年の方を発見しました。かなり酔っ払っていたので、自転車で転んだのでしょう。誰かが１１０番通報したようで、私がその方とお話ししている間に警察の方が来ました。

その方とお話しした内容ですが、かなり酔っ払っている感じですのであまり要領を得ていなかったのですが、父親が自殺して、兄弟とも別れ、生きていくのが辛いと言っていました。警察の方も含めて一時間以上その方とお話しました。しきりに「寂しい・辛い」といっているので、自分も同じような状況が長く続いて来たので、どうしても放って置くことが出来なかったのです。

警察の方が来なければ、きっとその方が気の済むまで話しを聞いていたとお思います。かなり長い時間お話ししたのですが、結局私がいることで、その方は家には帰らないだろうから帰って欲しいと警察官から言われました。どうしても気になってしまって、もう少し一緒に話を聞いてあげたかったのですが、警察官からこう言われれば、仕方ないので帰る事にしました。

でもやっぱり気になってしまったので、家に帰ってから近くの交番に出頭して「その方がどうなったのか、差し支えなかったら教えて下さい。」とお願いしてきました。返事が来るかは分かりません。でも一応自分の出来る事だけはやってきたつもりです。妻には「お人好し」とも言われますが、もともとそういう性格なので妻にもそれはわかって貰えていると思っています。

その方のお話の中でちょっとだけ気になった言葉が有ったので、書いておきたいと思います。

「昔はこの町も活気があった…。一生懸命に働く漁師さんの姿、今はもう見ることが出来ない。気がついたら生きる事がこんなに大変になってしまっていた。昔ばかり振り返っても仕方ないが、港でみんなで花火をしたり、食事したり幸せだった。みんな明るかった。もう自分は歳だから、若いあなた（私の事です）に色々伝えたいし、若い人の考えが知りたかった。もう二度と会うことは無いと思うけど、話せて良かった･･･。」