カテゴリ:読んで(観て)みました。
どれもホラーというほどには怖くなく…ちょっと不思議なお話たちでした。 「トカビの夜」 罪悪感や後悔ほど苦いものはないなあ…なんてしみじみ思ってしまいます。 それを何とか挽回できるチャンスがあるならば逃がしたくないと思う。 その点、このお話は後味が良くて好きです。 「妖精生物」 全編中、このお話だけは苦手です 妖精…とはとても思えんのです。うう。 とはいえ、綺麗なものとグロテスクなものというのは常に背中合わせというか 対照に存在・位置していると思うので 「なるほどなー」と感心しちゃう部分も(笑) 「摩訶不思議」 収録作品中、これが一番明るいタッチで描かれていました。 人生というものを、いろんな人が、いろんなものに例えているけれど “たこ焼き”というのもありなんですねー。 といってもこれは男の人にとって都合の良いお話のような気も…?? 「花まんま」 表題作なだけあって、好きなお話です。 お花でおままごと…というと北村薫さんの『秋の花』を思い出すのだけど これからはこの『花まんま』のことも思い出しそうです。 「送りん婆」 収録作品中一番好きなお話かもしれません。 言霊の威力…というものを柊も心のどこかで信じているので。 こんな怖い威力を持った言葉は知らない方が幸せ…と思うけど エピソードの一つにあったように、お守り代わりに知っていたいような気もする。 駄目かな。 「凍蝶」 全編通して「疎外感」「差別」といった共通項があるのは気のせいかな。 それがこの作者のテーマの一つなのでしょうか。 “鉄橋人間”という題材でどどーんと怖い世界を展開して欲しかった…ような 気持ちもあるんですが読み通すと不思議に優しいお話になっていていいです。 短編映画を観ているように、一つ一つのシーンが頭に思い浮かびました。 朱川さんの本を読むのは初めてでしたが、これからも機会があれば ちょこちょこ読んでいきたいと思います 図書館からリクエスト本が用意できたと連絡がありました。 行ってみたら、有川浩さんの『図書館戦争』でした♪ 読むぞ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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