テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:柊の日常(+)
現在、読書中の本は中山可穂さんの『ケッヘル』。 読み始めて、「ああ、これは図書館の返却期限に追われて読む本じゃないなあ」と 思いました。 出来る限りの時間をかけて、じっくり、じっくり取り組みたい本です。 ケッヘルというのはモーツァルトの作品につけられている作品番号のこと。 作品中、モーツァルトの様々な楽曲が、中山さん独特の熱を帯びた文章で 語られるので、読んでいると無性にその場面ごとに流れている音楽を 実際に聴いてみたい衝動に駆られてしまいます。 我が家にあったのはカラヤン指揮の「レクイエム(K.626)」くらい。 それだけでも物語の重圧な感じとぴったり雰囲気が重なって、 読む背景に流すには良いのですが…他にも聴いてみたくなり CD屋さんで買ってきちゃいました。 選んだのはモーツァルトのクラリネット五重奏曲 イ長調(K.581) それからリリー・クラウスというピアニストの弾くピアノソナタ集。 収録されているのはピアノソナタ第9番(K.311)、13番(K.333)、14番(K.457)と 幻想曲ニ短調(K.397)です。 前者のクラリネット五重奏曲は『ケッヘル』上巻の第四章目に 登場してきた曲。 クラッシックCDを購入する際に柊は宇野功芳さんという評論家のかたの 書かれた本をよく参考にさせてもらうのですが、 そのなかでお薦めされていた盤を購入してきました。 作品中に登場するようなモーツァルティアンにはとてもなれそうにない柊ですが こうしてモーツァルトを聴きつつ中山さんの本を読んでいると… なんとも流麗な時間を過ごさせてもらっているなあ…なんて実感します。 果たして返却期限までに読み終えられるのか…なんて 無粋なことを一切考えずに読みたいよ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[柊の日常(+)] カテゴリの最新記事
|
|