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中・高校生の頃、「いっぺん学校の窓ガラスを割ってみたい」という妄想に 取り付かれた時期がありました。 「弁償しなければならない&片づけが面倒だ…」という消極的(?)理由により 実行はしませんでしたが、もしも実行出来ていたら、事なかれ主義的な今の自分とは 違う自分が出来上がったかもしれない…なんて想像してしまうのです。 学校の所有物を壊すことはもちろん犯罪行為で良くないことだとはわかってます。 そういう意味じゃなくて。うーむ。 あの頃のよくわからない反抗心や、憤りや爆発したい気分を諦めの気持ちで 押さえ込むんじゃなくて… 「甘ったれめ!」といわれても何でも表に表現できていたら良かったのになあと 思ってしまうのです。 それはもちろんガラスを割るなんて行為じゃなくても良いんだけど、 あの頃はプラスの方向じゃなくてマイナスの方向へやたら突っ走りたくなる 気分だったんじゃないかなあと思います。 自分で言うのもなんですが…どちらかといえば優等生的な存在だったので 級友にも、先生にも言いたいことが言えず、自分の事も不満だらけでした。 校舎内を我が物顔に歩き回っては先生を困らせてる生徒たちを眺めては 「しょうもない」と思いつつ、先生に言いたいこといって甘えている彼らを 心のどこかで羨ましいと思ってたんですね。 うーん、でもやっぱり私は私。たとえ生まれ変わっても、 校舎を授業サボって徘徊したり、モノを壊して歩いたりなんてことは 出来ないだろうなあ~。 笹生陽子さんの『ぼくは悪党になりたい』を読んだら、以上のようなことを つらつらと思い出してしまいました。 悪党にはなりきれないから…なれないのがわかっているからこそ 「なりたい」と思っちゃうんだよね。 悪党になんかならない方がずっといいってちゃんとわかってるからこそ、 そう願っちゃうんだよね。 うんうん、わかる、わかるぞー。なんて(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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