カテゴリ:読んで(観て)みました。
島本さんの書かれる文章が好きです。 とても洗練されていて、言葉を精選されている印象を受けます。 「あ!」と思う比喩にも著者の視線が感じられます。 小説というより、とても長い詩を読んでいるような感じにもなります。 読んでいると、ずっとこんな言葉の海にたゆたっていたい…って思います。 けれどそこに描かれる物語…人と人との距離感には「ううむ」と唸ってしまうんだなあ…。 柊が恋愛小説(とくに狭く、限定された人間関係だけで完結してしまっているもの)を 苦手としているからだけなのかもしれませんが…。 柊なら、暴力なんて絶対許せないなあ…。 我慢してまで傍にいたい気持ちなんて理解できないなあ…。 誰かと居るより、一人でいる方がずっと自由でいられるよなあ…なんて考えてしまうので。 こればかりは嗜好の問題なので仕方がないですね…☆ こういう感じ、誰かに似ているなあと思ったら、江國香織さんの作品に似てる。 文章は好きだけど、そこに描かれる人間関係(恋愛関係)には自分は入っていけない。 …次第次第に遠ざかって、初期の頃の作品ばかり読み返してしまう…みたいな。 島本さん、いろんな作品に挑戦されているところだと思うので、 今度は、痛い感じの小説以外のものも読ませてもらいたいです。 柊の読書メーターは→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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