テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:読んで(観て)みました。
登場人物の誰にも感情移入出来ない…です。 だけど、祐一や光代の暗い、疲れた、諦めきった目を見ていたらなんとも言えない気持ちになりました。 「ああ、自分も仕事から疲れて帰ってきたとき、こんな目してるかも。」って。 さびしい、なんて感じる部分がなければいいのに…と思う時があります。 それは誰かと一緒にいても、ずうっとついてまわって、拭いされることがないから。 鈍感になる以外に、それを飼い慣らす方法はないのかな…なんて思います。 だれが「悪人」か、なんてわからない。 悪意なんてなくたって、誰かを傷つけることなんていくらもあるし。 傷つけられたら、八つ当たりしたくなることだってあるし。 日常に対する嫌悪感なんて、いつどこで剥き出しになるかわからないし。 ただ、自分も含めてですが、心の貧しい人間が今はいっぱいいるのかもしれないなんて思います。 だから柄本さんの台詞が、言葉が痛かった。 本当に、そうだなあって思いました。 さびしいという感情を理解出来ても、それを誰かにぶつけたり、何かをしてもらうことを望んでいるばかりじゃ人は救われないんだろうな。 だからって、自分が何かをしてあげたいというふうにはなかなか気持ちを持っていけなくて。 だからそんな自分に、人は絶望してしまうのかもしれない。 *映画の公式HPは→こちら 出演されている俳優さん、皆さんしんどかったろうなーって思います。 負の部分をさらけだすって、人としての本能の、真逆の行為のように思うので…。 自分を可愛い、守りたいって思っているうちはこういう演技出来ないだろうなと思います。 危うさが、観ていて怖かったです。 そんな中で深津さんの優しい声音と、方言のイントネーションがすごく救いでした。 妻夫木君演じる祐一が最後に見せた表情と、目の光が救いでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読んで(観て)みました。] カテゴリの最新記事
|
|