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つ、疲れた…。 すいません、ここから先、この作品に好意的な評価をお持ちの方は読まないで下さい。 怖い本、と想像していたけど「怖い」というより「気持ち悪い」話でした。 途中でやめたくなったけど、それはそれで気持ち悪いまま取り残されちゃうし とにかくこの気持ち悪さから早いとこ抜け出したい一心でページを繰った…という感じでしょうか。 読み終えても「すっきり」とはいかなかったけど、まあいいか…ああ、ぐったり。 上巻にあっては「こんな教師、同級生ばかりの学校通いたくないなあ」とひたすら思いました。 教師は聖職者か否か、というテーマで書かれた小説はたくさんあると思うけど ここまで教職を貶めるというか、不信の塊にしちゃう小説が出てきてしまったか…と思うと 憤りを通り越して哀しくなってしまったかも…。 「理想論にすぎない!」と批判されても教師という仕事に夢と理想を抱き続けた 灰谷健次郎の生み出した物語たちが無性に恋しくなりました。まあそれは置いておいて。 蓮実という教師に対し「頭がいい」「知能が高い」と形容するのはいかがなものかと思う。 殺人を犯し、それを隠ぺいするために更に殺人を犯す…という頭の巡らしかたが 全然頭良くないというか、むしろ阿保じゃないか…と思えて仕方なかったです。 こういうやり方で人を殺してきてこれまで捕まらなかった…という設定自体が 不思議で不思議で仕様がないです。 女生徒に手を出すあたりで既に知能犯というよりただの獣で、 「早く誰かこやつをやっつけてくれい!」と思いました。 だいたい彼の授業風景はなんなのだ。 あんな授業されたら柊なら即、内職に走るぞ。 英語なんてただでさえ苦手教科だったのだから。 (あ、そんな授業態度をとったら、即殺されちゃうのかしら。ははは。) でもって、この物語の致命的な欠点は、蓮実という教師に対抗できる登場人物がいないことだと思う。 それらしき人物は幾人も登場するのに、蓮実という人物の運のよさばかり目立って拍子抜け。 これではなあ…。 貴志祐介さんと柊は多分徹底的に相性が悪いんですね。 うんうん、きっとそうです。そうに違いありません。 柊の読書メーターは→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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