|
『やあちゃんばあちゃんの石ころ人生』第2章 ~その23~
著:河上八千代
※ 前回からの続き
ひいばあちゃんは生前、
「私が死んでも泣かんでいいよ。私は息が切れると同時に天国に行っているからね。体はただの抜け殻だからね」と言っていました。だから私は泣きませんでした。ひいばあちゃんは草履を履いて、イエス様に手を引かれてレッドカーペットを歩いているんだなあと思いました。
お葬式は教会でしました。ひいばあちゃんの遺言でしたから・・・。ひいばあちゃんのベッドの枕元の箱の中に紙切れが入っていて、
「わたしの葬式は教会でせえ(しなさい)」と書いてありました。小学校しか出ていないひいばあちゃんの、カナ釘流のたどたどしい遺言でした。だからお葬式は教会でしましたよ。親せきの中には
「八千代が無理やりキリスト教なんぞに、引き込んだんだろう」なんて理解のない事を言っている人もいたけど、ま、言いたい人には言わせといて、葬儀は無事に済みました。天国から見えるとしたら、きっとひいばあちゃんは、喜んでいるだろうなと思いました。
焼き場でのひい孫たちの様子を書いておきましょうね。ひいばあちゃんのお棺が焼却炉に入れられる時、四歳のひいちゃん(光)が言いました。
「ひいばあちゃん、バイバイ、又ね」って・・・。「又ね」って言ったんですよ。この子四歳なのに、ひいばあちゃんは天国に行っていて、又、会えるんだと分かっていたのでしょうね。幼児の信仰は純粋です。ところで二歳の祈ちゃんはどうしていたか・・・。祈ちゃんは待合室の廊下で一人でダンスを踊っていました。とても上手なステップでした。今、二十歳の祈ちゃん、やっぱりダンスが上手です。歌も上手です。一番上のお姉ちゃんの雪ちゃんはどうしていたかと言うと、その日はピアノの発表会だったのでお葬式に出られませんでした。ピアノの発表会と言ってもゲスト出演だったので穴をあけられなかったのです。雪ちゃん七歳、ゲスト出演するほどピアノ上手でした。発表会の会場にはピアノの先生が送迎して下さいました。ここまでが、焼き場での思い出・・・。大人たちが何をしていたかは記憶にございません。
たまにですが、
「キリスト教ってどんなご利益があるの?」なんて聞かれる事があるんだけど、
「ご利益ありますよ。聖書に書いてあるんです。
『御霊の実は愛・喜び・平安・寛容・親切・善意・誠実・柔和・自制です』。これが神様からの賜物、つまりご利益ですよ」ってね。そう言います。
※ 続く
facebook、 BAABAのブログ『グランマの椅子』もよろしく♪ ひいちゃんパパ
![lis67.gif](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000000519/66/img40a34ebdzik6zj.gif)
ひいちゃん朗読 人権作品コンクール最優秀賞受賞 「ぼくの人生こんぺいとう」
![lis67.gif](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000000519/66/img40a34ebdzik6zj.gif)
「光への手紙」 作詞 : ひいちゃんパパ 作曲・歌 : 人力車さん
![28602281.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/19/0000000519/16/imgdcfe49abzikazj.jpeg)
「ひいちゃんにっき」の本を希望される方や、個人的にメッセージを送りたい方は、
yachiyo@crocus.ocn.ne.jp
から、「ひいちゃんパパへ」というタイトルでメールを送ってください。それ以外だと、削除してしまうおそれがあります。 |
|
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 15時21分29秒
コメント(0)
|
コメントを書く
|
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
x
|