☆★写真絵本『ぼくのおにいちゃん』★☆

2004.06.04

(8)

カテゴリ：おきにいり

昨年、写真絵本作家の星川ひろ子さんとの出逢いがあって、『障碍をさりげなくメッセージできたら』と私も思うようになった◎　
昨日の日記にもあるように水谷さんがひかるキャラに息を吹き込んでくださり、星川さんが本物ひかるのようにひかるキャラをお喋りするように後押ししてくださったような気がする◎

今日は、星川ひろ子さんの絵本『ボクのおにいちゃん』をご紹介します。
重度の障碍をもつ長男：直登さんの姿を、弟：ひできさんの目から語る写真絵本です。

一部を抜粋してみます。。

＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠

ぼくは、いったことが　あります。
「ぼくのおにいちゃんって、なんで
みんなのおにいちゃんと　ちがうのさ?」

パパは　いいました。
「うーん、そうだねぇ。
たしかに　みんなのおにいちゃんと　ちがうけど、
ひできだって、ふっくんや　しょうちゃんと　ちがうよね。
パパやママも　おにいちゃんも　みんな　ちがう人だろう。
人には　それぞれ　もち味っていうのが　あってね、
みんな　ちがう味が　するんだよ」
「ふーん。じゃあ、おにいちゃんにも　もち味が　あるの?」
「もちろん　あるさ」
「そうかぁ」

＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠

星川さんのあとがき「おにいちゃんの時間」からも抜粋させていただきます。。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　我が家で一番感性が豊かなのは、長男です。ささやかなことに感激して嬉しそうに笑う長男に、私達家族はどれほど励まされていることでしょうか。
　障碍がある、なしにかかわらず、人には持ち味というものがあると思います。兄弟でも親子でも人格が違う以上、持ち味は同じではありません。その違うところを認め合いながら、お互いを知りたいと歩み寄る時、自分にないものを見つけて共感したりするのではないでしょうか。
　多くのおとな達は、障碍を持った人に出会うと、その人の持ち味を知る前に遠ざかってしまいがちです。でも、子ども達は違います。たくさんの質問を浴びせながらも違いを認め、ごく自然に受け入れていく柔軟性をもっていると思うのです。障碍を持った人とふれあうチャンスさえあれば・・・そうなことを考えながら、この写真絵本を作りました。未来を築く子ども達に届けることができたら嬉しいのですが・・・。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

この写真絵本「ボクのおにいちゃん」は、星川さんのHP
『しょうがいってなあに？』でもご覧になれます。とてもホノボノとした絵本ですので、是非一度よんでみてください♪

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

最終更新日 2004.06.05 00:17:33
コメント(8) | コメントを書く

[おきにいり] カテゴリの最新記事