悲しみの淵。
絶望しか残っていない心の中。
その中に、ひとつだけある真実は、
自分が今、生きているという現実だけだよね。
失ったものは、
心が潰されるほど大切な存在は、
消え去ってしまったわけではない。
その笑顔も、
その温かさも、
自分が覚えている。
絶対に忘れない。
ここで、自分がいなくなってしまったら、
誰が思い出してあげられるの?
大切な人を、
絶対に失わない方法は、たったひとつ。
いつまでも、その笑顔を思い出してあげること。
そのために、この瞬間を生きること。
今は悲しみの淵しか見えなくても、
とにかく生きること。
大切な人を思い出してあげられるのは、生きている自分。
だから、生きること。
それ以上の目的なんて、今はいらない。
ただ生きること。
失った人の笑顔を思い出して、
今日も、明日も、生き続けること。