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一つ目の転は、姑転院しました、の転

今まで入院していたのは、私の実父が長くお世話になっていた病院で、私の自宅からは小一時間かかる距離
確かに遠く、付き添っている途中で自宅に戻ることは不可能と思える位置関係だった。
その病院でなければならない理由は義理家族にはないので、落ち着いたら自宅に近い病院なり施設なりに移りたく、ソーシャルワーカーさんを通じてあたってもらっていた。
姑の転出先の候補としては、療養病院、もしくは療養病床を持っている病院、ということだったけれど、
療養専門の病院では姑の特定疾患に対する投薬や、この先起きる可能性のある不測の事態に対応できないと断られ、
急性期病院で療養病床を持っているところからは認知症ありきが問題視されて断られ、
かといって介護施設は気管切開をしているための医療面でのサポートができないと断られ、
行き場がない?という状況で、いよいよ在宅か?!

と覚悟を決めつつあったところ、

老健を併設している病院から受け入れていただけるというお返事をいただいて、このたびめでたく転院いたしました。

今度の病院は、我が家から車で20分、
相変わらず家政婦さんに週4日お願いして、残り3日は私が担当だけど、昼食を済ませた後いったん帰宅して、夕食に間に合うようにまた病院へ行く、ということも可能な距離なのでありがたい。

最終目標は老健での生活なのだけど、まずは病院に入院して状態を把握したのち、お薬などもいただいたうえで、老健に入所という運びになる予定で受け入れていただいている。
数日で移れるのか、数か月に及ぶのかは、新しい主治医のご判断を待たねばならないけれど、
ともかくこの病院での入院中に、元気であることをアピールして老健に移してほしく、(老健に移ればお食事の介助などの必要がないので)もうしばらく頑張って通うつもりの今です。

んなわけで、これで落ち着く保証はないまでも、今回の病院も併設老健も、いい意味で境界線がルーズ
老健に入所していても、医療措置が必要になればすぐに病院に移してもらえるという利点もある。
また、老健では毎日午後にリハビリの時間があり、運動以外に手先の作業などの療法もあり、姑にはちょうど良いかとも思える。

ひとつ問題なのは、入院患者の大半が重病の方で、その意味では姑もその部類に入るところがあるとはいえ、
おそらく舅は、この病院に入った姑を不憫に思うだろう、
病院としては悪くないと私は思っているけれど、下見に行ったトドもお願いすることに決めて帰ってきてから
「いきなりあそこかなぁ」としばし逡巡していたことを思うと、
舅はもっと、ある意味のショックを受けそうな気がして、めんどくさい。

でもってもう一つの転は、舅の転倒。

舅は現在、三か所の出稽古を月に三回つづ行っており、お稽古場へは朝は私が送っていき、帰りはお弟子さんに送っていただく、ということになっている。
頻繁に転倒したため、歩行器を使っての外出に切り替えるまでは、帰りも私が迎えに行っていたけれど、
お稽古の終わる時間が一定しないことと、午後は実母のところへも顔を出したく、トドに相談をしてお弟子さんのお手を煩わせることになったものだ。

ところが、季節は桜の美しい時期、帰りは一人で気ままに散歩をして帰ると言い募り、先週の月曜日、舅は一人で歩いて帰り(私の足なら10分ほどの距離)
案の定きっちりやっぱり転倒をして、(でも骨折はしない)顔と手に擦り傷ができた。

我が家は今、姑が入院をしているといういわば非常態勢、この時期に舅に怪我をされると本当に回らなくなる。
ということは何度も進言し、舅自身にもよくおわかりのはずなのだけど
月曜日の朝、送り届けるときに、周囲の桜を眺めながら「来年も桜が見れるかな」とノタマッタ舅。
足が弱ったとはいえ、いまだにフライもの大好きな頑健な食欲をお持ちの舅をみていると、来年どうこうという状況ではとてもなさそうで
どちらかといえば私たちのほうがお先に失礼しそうなくらい、お元気だと思える。

ま、そんな舅なので、桜は今年限りではないと私たちは思うけれど、ご本人はそうやって末期の桜と思い、感慨にふけるのでありましょう。
そしてその感慨深い桜を愛でて、お散歩をしつつお帰りになったところでの転倒。

これについてはトドが「何遍言うたらわかるんや!」罵詈雑言、罵るところを押しとどめたのも私なのです。
「言うたって聞くようなオヤジ殿やない、って何遍言うたらわかるんや」ってトドに言ったり…(笑)

そして、やっぱりね、舅は言いますよ
「お母さんが入院してた病院は、ポポ子さんのお父さんが死んだ病院やな」って連呼。(笑)

そうです、
それがなにか?

もう、わかってるつもりだけど、アホらしくって

父が最期を過ごした病院は、ただ亡くなっただけの病院ではなく、発病以来共に通い、父との最後の数年を過ごした思い出深い場所でもある。
姑の入院中に、これまでお世話になった各課(産婦人科と神経科以外、全てに診察を受けていた)のお医者様や看護師さん、リハビリや理学療法士の先生方、売店や食堂の方たち、通院歴の長いなじみの患者さんたち
三年ぶりに通った病院には、まだ私を覚えてくださっている方が多くいて、顔を合わすと「あれ~お父さんまた入院?」とか「最近会わへんかったね~元気?」って病院で元気?(笑)
それは懐かしく、実父がお世話になった方々に改めてお礼が言えたり、ということもありながら

今はいない父を感じる場所ばかりなので、そこはやはり辛くもあった。

姑が入院して気管切開を受けることになったとき、トドは実父の気管切開のことを比較に挙げて話をすることが多く、
「あれはいたずらに命を延ばすだけで、苦しみを与えるようなもんやったな」と言い
それが数度に及んだときに、さすがに「パパのことを比較に出されるのも仕方ないかもしれないけど、病歴が違う、私は延命治療を施したとは思っていない、私も主治医も、復活にかけた処置として執り行ったんだ」ということを改めて伝え
トドの表現は無神経であること、おそらくそのような反応に鳴ることは予期していたので、本来はこの病院を紹介したくはなかったことを申し出た。

トドは自分の不明をわび、以後、言動には気をつけてくれているのだけど

今回は舅だ。
で、転倒のときは、罵倒しそうになるのを阻止したのだけど、今度はトドに思うさま罵倒してもらいました。(笑)

舅には悪気はなく、ただただ無神経なだけ、語彙が少ないだけ、いままでにもよくあったことなので
だから・・・嫌いだ。

今、生活全般を私に依存し、愛する妻の生死も私の手の中といっていい状態の中で、言葉には気をつけなっ!と悪態をついて(心の中で)
とりあえず、絶交状態三日目です。(笑)
明日も送っていくねんけど、一切話はしてやらへんねん、(*^^)v

さ~てと、ママさんの所へ行って精神浄化してきます。
今日はどこの桜を見に行くかな~・・・







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Last updated  2010年04月11日 20時54分18秒
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