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三月に呼吸困難で入院した姑は、急性期病院での治療を終えて、
長男であるトドの「ポポ子がいつまでもお母さんにかかりきりになるのは仕事に支障が出る」という意向の元、転院先を模索し、
四月に入ってすぐに老健を併設している病院に転院ののち、日をおかずに老健入所になる

はずだった

ところが五月の連休も過ぎた今になっても、姑はいまだに転院先の病院での入院状態が続き、老健への移動日程も決まっていない。

急性期病院に入院中は、当初より認知症のある姑の治療には見守りが必要だと思えたため家政婦さんを頼み、私と交代で付き添ってもらっていた。
今の病院でも引き続き来ていただいていたけれど、それは老健に移るまで・・・というお約束で、一週延ばしに延ばして継続しており
しかも病院が不便なところにあり夜間のタクシーを手配することが難しいことがわかり、家政婦さんの帰宅時に私が最寄りの駅まで送る目的で、結局毎回病院に出向くことにもなっていたので

なんのことはない、急性期病院のときより、病院に出向く回数は増えてるじゃん、ってことになって
これにまた、ありがたいことに長男のトドがクレームをつけてくれて
「もうポポ子が病院に行くのは週に二回くらいでいい」と言いだしたため、
四月いっぱいで家政婦さんも断り、私もこの先週に二回くらいしか訪問しない方針で、この先姑は入院生活を続けることになった。

さて、そこで問題なのが、療養病床での入院生活ということ

姑は呼吸困難で入院する三月まで、特養で暮していた。
食事は周囲にまきちらしながらとはいえ、一応自分で食べていたし、その気になれば少し伝い歩きなどもできるほどの脚力もあり、
日中は基本車いすでの生活になっており、トイレの介助の折なども少しの時間たっていることが可能だった。
特養の中にはクラブのようなものもあり、姑は園芸クラブのようなものに入れてもらって、月に一度草花に触れるようなこともあったりする生活だった。

急性期病院での生活が二週間を過ぎ、病状が落ち着いたあたりから、食事時は車いすに座って取るようにしたり、日中はなるべく座位を保つことを心がけてきたけれど
膝が伸びなくなっており、リハビリをお願いして、毎日一時間のマッサージによるリハビリを受けて、それが生活のリズムにもなっていた。

でも今の病院に移ってからはリハビリもなくなってしまった。
一応転院のときにお願いはしたんだけどね・・・

老健に移れば、日中は車いすに座れる人は車いすでの生活になり、座位が保てる。
車いすに座れれば、ほかの方たちと一緒に食堂で食事を取ることが可能になり、姑の食事の介助をしていただきやすくもなる。
基本的な生活面の介助はお願いできる状態になるので、私が病院へ出向く必要もなくなり、頻度も少なくできる公算だった。

だから、車いすに座る能力を温存することは、姑のためでもあり、介護を軽減したい私のためでもある。

でもね、なかなか老健に移らないのよ

しかも、完全看護とは言いながら、ほとんどほったらかしの状態なんだよね、今の病院。
私自身は遭遇しなかったけれど、家政婦さんが朝病室に入ると、姑は下の介助の最中にほったらかされていたりしたらしい、つまり、紙パンツを広げた時点で放置されていたとのこと、
取り換え作業の途中で何かを取りに行ったとかという風情ではなく、姑の手足は冷え、しばらくの時間その状態であったことがうかがえるという、
家政婦さんがナースコールをしてからも、しばらく看護師さんの姿はなく、ほどなく病室を覗いた方が驚いた光景だったという話なんかもあったり
実際、夜間の紙パンツは何重にもセットしてあって、取り換え回数も少ないらしいことがうかがえる。

病室は個室でテレビは見放題だけど、ほかに刺激もなく一日寝ている、
4月に入っても寒かった数日の間、病室のエアコンが作動せず、そのことを申し出ると、暖かくなる時期だから元から切っていると言われ
三日にわたって申し出て、初めて室外機が故障していることが分かったものの、修理はしてくれないみたいだ。

そんなわけで、ようやく暖かくなったので、姑もしばらくはエアコンのお世話にならずに済むのかもしれないけど、そんな病院にいるわけです。

いつになったら老健に移してくれるのか、はたまた移す気がないのか、一度今回の病院の主治医に聞いてみたのだけど、
姑を老健に移せないわけを尋ねたものの、はっきりしたお返事はいただけず、
曰く、気管切開をしている人は肺炎になりやすいから様子を見なくてはいけない、(肺炎になるのを待っている?)
曰く、誤嚥の可能性もあるから・・・(誤嚥してないし)
曰く、もう一人?気管切開の人がいるのでその人が落ち着くのを待って老健に・・・
とかとか、姑がどうなんだって話にはならず、なんだかわけがわからない。

トドは、周辺の病室を見ると、家政婦さんまでつけている方はなく、頻繁に世話をしに訪ねているのはうちだけだろうから、このまま入院させておけば、日中は家族がこまめに世話をして手がかからない入院患者なので、都合がよいのではないかという。

つまり、付き添っている状態が老健移転を阻んでいるということ?
アホらしくなって付き添うの止めました。

今の病院にこのままいると、姑はたぶん、車いすにも座れなくなる、食事も私たちが介助すると100パーセント食べるけど、病院に任せておくと半分くらいしか食べない。
体力も落ち、誰が話しかけてくれるでもない生活では、記憶も混沌としてくるだろう。
温度管理も適切とはいえない病院では、肺炎になることもあるだろう。

急性期病院というのは、何か病状が合ってそれを治療するために患者さんたちは入院しているわけで、だからこそ看護師さんたちはこまめに病室を訪れて、様々な看護をして下さる。
でも、療養病床というのは、積極的な治療が必要ではない患者さん、なので、放置しておいても平気、ってことなんだと解釈した。

さらに、高齢ともなれば、延命治療を特に依頼しない限り、状態が悪くなってもそのままなのかと思える。
2月に友人の父上が自発的に療養病床に入院をし、ほどなく肺炎を起こし、4月の頭に亡くなられた。
これも、入院した病院が急性期病院だったら、違う結果になったのではないかと思っている。

こういうところなんだ、療養病床って・・・など、改めて思ったりするしだいです。

あ、療養病床と言っても様々あって、ご自分で動ける方たちは、リハビリなどを受け、本来の療養期間を終えると退院していかれたり、というケースもあるので、
ようするに病院によりけり・・・ってことなんだけど・・・

トドは、もう少しましな病院はないのかと言っているけど、私は積極的には動かない。
救急車の行き先が決まらず、父がお世話になった病院に手配をしたけれど、それは結局舅にとっては私の父が無くなった縁起でもない病院ということになっていたし、
今回の病院も私が積極的に進めたわけではないけど、私が手配した病院のソーシャルワーカーさんが探してくださった病院なので、何かあれこれ言われてるしね。
これ以上は嫌でござんす。

な状態なわけで、トドが積極的に探せば、なんとかなるかもね~





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Last updated  2010年05月06日 13時14分54秒
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