ひっこりんの冒険

やあ　ひっこりんだよ

地球人の　中でも日本人の古くからの風習の一つに

お祭りという物があるらしい

地域地域によって　いろんな祭りがあり

その土地の人は　一年のうちで　その祭りのために

いろいろと準備をしたり　大変な入れ込みで当日を迎えるようだ





さて　我がコリン星の秘密基地の周辺でも

そのお祭りという物が有った（過去形である）

だって　お祭りは土日の２日間で

ぼくが　その騒乱騒乱に気がついたのは日曜の３時頃だもん



普段はそう言った騒々しいところに出向かないのだが

今回は　地球をダメにしようと企てる一味が出現するかもしれないという

不確定な情報の元に秘密兵器（何でも撮せる魔法のカメラ）を持っての出動だ





ひっこりんは　スーパーチャリ１号（地球の自転車に似た乗り物）に乗って

現地に向かった





しかし　向かった先は神社の参道（どうも土着宗教の信者が通る道のようだ）

ここを訪れる人たちは　宗教心とか難しい事には無頓着な人が多いと聞く

しかし・・・・なんなんだ　この混み様は！！

祭りと新年（この国では新年は国も定める休日である）にしか人は来ないというが

ものすごい人混みだ





とりあえず　秘密兵器でスキャンしてみよう・・・

個体識別センサーはかなり無理をしながら解析を行っている



とりあえず　光学ユニットを使って視覚情報をアウトプットする

下のフォトだ















おっと、留まっていると　後ろから押される

しょうがないので人混みの中に入ることにしよう

しかし　前に進めるのか・・・心配だ



参道の両端からは屋台と呼ばれる食料品の仮設販売所が並び

なにやら　美味しそうな匂いがする

前に進むより　屋台で何か採取していた方が良いのだが

ここは任務もあり　先に進む





すると　おおおなんだ　あれは

なにやら　頭の毛の少し薄くなったおっさんが

旧式のスキャンユニットのような（後で聞いたのだがＴＶカメラのような物だそうだ）機械で

一方向を撮している

このおっさんが目指す敵かもしれない

気づかれないように　秘密兵器を作動させた

前と同じように　視覚情報をアウトプットしておこう

下のフォトだ















疑似シールドが張られている様子もない

別に　何もセンサーには反応しない

う～～～ん

わからん　

しょうがないので　他の箇所からねらってみる



センサーにかすかな反応

なにやら　この地方では　祭りになると　巨大なリヤカーの上に住居のミニチュアを載せた

山車と呼ばれる物を引き回す

一人では動かせないので　たくさんの人が引っ張ったり押したりして動かすようだ

反重力ユニットを内蔵させれば小指でも動かせるのに

まあ　しょうがないのだろう　地球人にその科学力は無い

その山車の上の方から反応がある

ここでも視覚情報だけアウトプットしておく

下のフォトだ













センサーの感度を上げてみる

いわゆるズーミングという物だ

・・・・なんだ



アレは

さらにズームしてみる

確かに　痕跡がある

写ってはいないが視覚情報だけアウトプットしておこう

下のフォトだ













敵の出現した痕跡がユニットには写っている

しかし　敵の姿はない

ぼくがここに来ることはわかっていたのか

どこかで情報がリークされたのか







流石に神社の境内は結界の様な物があってコリン星人は中に入ることが出来ない

結局　この場に長くいると敵の反撃に遭うおそれがあるので

早々に撤退することにした







しかしなんなんだよ　あの地球人の熱気は

たった３０分の作戦行動なのに非常に疲れた任務だった

もう　こんなところ二度と行かないと心に決めた



あはははは　疲れた　

これは昨日の３時頃の作戦行動だったんだよ