■BLAST!(2005/08/04)
渋谷ブンカムラ「オーチャード・ホール」での公演です。当日券で良い席があったら入ろうと窓口の開く午後6時に10人目位に並び、残り少ないのに気をもみながらも順番がきて、空席を聞くと幸運にも最高の席が1枚ありました。ステージに向かって中央左側で最前列から6番目(2列はつぶされているので実際は4番目)です。してやったりと、即購入し小1時間渋谷の町のおさんぽの後入場・着席しました。オープニングはラベルのボレロ。うつくしいフリューゲル・ホーン(とプログラムに書いてあったが筆者は美しいジーン・マリー・ヒーズリーの吹くユーフォニュームと思っていた)のソロから始まり全面照明が入りステージいっぱいに広がった真鍮楽器のベル・ベル・ベルにはサウンドとともにブラス・フリークの筆者を圧倒する演奏でした。パフォーマンスは陳腐な感想ですが、そのサウンドによくマッチしていましたとしかいいようがありません。ボレロで舞踏というとモーリス・ベジャールの印象が強すぎて。テンパニーを含む全楽器のtuttiは生演奏の迫力満点です。とくに座った席の床はオケ・ピットにもなるところのようで、床下に空間があり、重低音がじつに心地よく体に伝わるのです。これはオーディオ装置で再現できない。意外だったのは、フォルテッシモでも個々の楽器は爆裂ではなく制御された吹奏で、なるほどと思ったことです。ジャズバンドなどでブラスのブロウというとベルの正面で聴いたとき「音圧」を感じるほど一本でも強烈なものなのですが、そのへんは21人のトータルバランスで抑制されているんですよね、うん。そのせいかTrbセクションのパートが少し物足りなかったです。この曲とラストの「ラ・マラゲーニア」で十分価値ある公演でした。他のナンバーや途中でジーンと握手してお話し(?)したことなど、次回時間が取れたとき書きます。
------------------------*「しんじワールド」からコピペ
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