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カテゴリ:絵画・美術
美術については門外漢であこがれるだけの対象で見聞も決して広くはありませんが音楽と通じる精神性、感性を解らないなりに感じるところが多くあり絵画を見るのが大好きです。
今回はたまたま出張先のホテルで見た某国営放送局の「世界美術館紀行」を見て、セガンティーニのこと。19世紀末期、アルプスを描いた画家。 「湖をわたるアベ・マリア」>この絵にはショックを受けた。 自分は宗教者ではないが、神々しさを強く感じさせられたのです。 レイアウトや色使いもさることながら、筆数の膨大なこと、推敲に推敲を重ねたであろうと感じられるその作品は、ありふれた安直な絵ではない。やはり常軌を超えた労力、手数が芸術品たりえるのだ。それこそ、狂ったように手数をかけられないのなら芸術家ぶるのをよしてください。せいぜい愛好家ということで良いではないか。あるいは評論家。 世に似非芸術家のなんと多いことか、うんざりするより気恥ずかしい。 「生の天使」>きわめて精神的、幻想的でもある。やはり写実に思いを込めることに飽きてきたのだろうか。 曰く、学校で画家はできるが芸術家は生まれない。>18歳で美術学校に入るも2年間で決別。 「生と死」>連作。単に風景描写ではない。 アルプスの大自然とひとつになりたい、シャーフベルク、2000m級の高山で41歳での死。 サンモリッツのセガンティーニ美術館。山肌の合間にのぞくその丸い尖がり帽子の屋根が見事に風景に溶け込んで見えるのは贔屓の引き倒しかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.31 12:29:16
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