事象の地平線

　「あぁ、何も想い浮かばないよ！」と言ってるのは、

　　　　　　　　　　　　　　　あなたのカアネルです。


今日、会社の先輩から小汚いビンを貰いました。


「のりたま」とか書いてある・・・。


中に居るのはヤモリの赤ちゃん。


どうもカアネルがヤモリ好きだと思って、

わざわざ捕まえてくれたらしいのですが・・・・



　　カアネル、別にヤモリが好きな訳じゃない。



　　　　情が移って保護しているだけ・・・。



うちには既に４匹いるし、

小さすぎて、ビッケに食われてしまう。


トは云え　こんな小さな子

今からじゃ冬を越せないだろうし・・・。


そう、カエルやカメと違って、

ヤモリは冬眠ではなくて越冬するタイプなので、

体力の無い子供の殆どは凍死してしまうのです。

元々が遥か昔に大陸から来日してきた種らしいので

冬はひたすら耐えているのです。



カアネルもつらい時期は、ただ直向に耐えてきたなぁ・・・。
（情が移りつつある・・・）



「よし！来年の春まで、出来る限り面倒見ましょう」



「今日から春まで、お前はうちの子！」




「名前はそう、　のりたま！」


ようこそ！常夏の世界へ・・・・。






そんな様子を見ているビッケ。



残った小汚いビン、どうしよう？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく。