今朝の読売新聞の記事を読んで・・涙が止まらなかった。。
是非、読んで欲しいので、写して見ました

悲しき忠犬（北アルプスで遭難死した主人に寄り添い４日間）

富山県大山町の北アルプスで５日、男性の遺体が見つかった。そばには男性の飼い犬が。　救助隊が近づくと、山に消え、その後、約１３キロ離れた岐阜県飛騨市神岡町で発見された男性の車のそばに犬の姿があった。　遭難から４日間ほど、男性の元を離れなかったとみられる。　救助に携わった人たちからは、「主人が救助されるのを待ち続けたのでは」と話している。

亡くなったのは、名古屋市南区明治、会社員鈴木茂さん（５１）で、死因は凍死だった。犬はメスで５歳の甲斐犬「弥助」。鈴木さんは、弥助と４月２９日に入山した。黒部ダム南西にある北ノ俣岳（２６６２メートル）の尾根で５日の朝、横浜市の公務員岳広さん（３３）が遺体を見つけた。　あたりは風雨が強く悪天候が続いていた。富山県山岳警備隊に通報した原さんは「黒い毛の中型犬が、遺体に付き添うようにしていた。私が手招きすると、ほえて、遺体のそばから離れようとしなかった」と語る。　近くに、引き裂かれた跡のあるヤッケのズボンが残っていた。　原さんは「動かなくなった主人を、犬が何んとか運ぼうとした」ように思えた。
　　　
山岳警備隊は天候の回復を待って、翌６日に遺体の収容作業を行った。警備隊が到着した時も弥助は遺体のそばに居たが、弥助は山中に走り去った。　鈴木さんの車はこの５時間後、岐阜県飛騨市神岡町で見つかる。退院が駆けつけると「犬は車のそばをとぼとぼと歩いていた」といい、そこで保護された。　

県警の調べによると、鈴木さんは２日か３日に死亡したと見られる。　遺体収容に協力した太郎平小屋の五十嵐博文さん（６４）は「犬は寒さの中で空腹に耐えながら救助を待ち、険しい山道を駆けて、主人が戻ってくると信じて車に向かった。犬と人間のつながりのすごさを感じた」と話している。　

家族の話によると、弥助は鈴木さんが約３年前から買い始めた。「やっちゃん」と呼ばれてかわいがられた。大学生の長女、飛鳥さん（２１）は、「ちちは『自分の娘』と口癖のように言っていました。山が好きで、冬は狩猟に出かけるなど、つきに２回は一緒に山に行っていました」と、弥助がうらやましくも思えた。　弥助は６日夜、大沢野署で家族に渡された。その時、家族もこれまで聞いたことの無いような甲高い声で鳴いた。　　鈴木さんの通夜は８日、営まれた。いつものように庭に居る弥助。　飛鳥さんは「父の部屋の窓をじっと見つめるように座っています」とはなした。


弥助の中では、ご主人はきっと生き続けているのでしょうね。。
鈴木さんのご冥福をお祈りいたします（祈）