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「斎場御嶽」という聖地に行く機会がありました。 自分でも行きたいなとは思っていたのだけれど、 たまたま友人が連れて行ってくれる流れになり、素敵な場所でした。 吉本ばななさんの本にも出てくるらしいですね。
普通、山や森に入ると、 ちょっと、うっそうとした暗い感じになることが多いのですが、 ただ、聖地と呼ばれる場所は、そういった山や森の中ながら、 「明るい」というのが、共通しているように思います。 京都の鎮守の森しかり、高尾山もそうだし、家の近所の神社やお寺でもそう。
この斎場御嶽も、もちろん例外ではなく、 湿った苔が生えているような場所を歩くのですが、 風が通り、森の中でも、自分の頭の上に、陽がさんさんと当たっている感じで、不思議。 私が特に好きだった場所は、 大きな岩が三角形に重なって、そのすき間から光がもれ、 そのすき間の向こう側に行くと、海の景色がぱーっとひろがる「三庫理」と呼ばれるところ。 ここでも、風がさーっと吹き抜けていて、なんとも言えないいい気分になります。 古代からの人々も、この風を浴びて、同じ気分になったに違いないと。
こういう聖地に来るたび、思うのが、 自然の持つ素晴らしさとともに、 人間のこういう場所をかぎ分けるすごさ!
しかも、古代の人が「この場所はすばらしい。なんだかいい気分になれる。」と思ったのが、 そのまま、現代の私たちもその感覚をシェアできるってこと。 その場所を通じて、 古代から今までのいろんな人々と気持ちがつながれるというか、 その場所を、今の私と同じように、過去に訪れた名もない人々と同じ気持ちを味わう、 そういうのも、また、こういう聖なる場所の役割の1つなんじゃないかな、と思いました。
そういう意味でも、すごくいい場所でした。 定期的に、ここには来てみたいな、と思います。
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Last updated
2017.02.28 10:56:32
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