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1年に1度だけ稽古をつけてもらっている中国人の武術の老師が、日本に来ていました。
私は、彼の大ファンなので、「会いたい」んだけれども、 実は、彼は別の武術協会の招きで来日しているので、 こっちから、会いましょうということはできず、 (自分の所属している協会の招きなら、大手を振って会えるんだけどナ~) 去年は奇跡的に会えたのだけれど、 今年は、日程表を見せてもらうと、朝から晩までびっしり詰まっていて、 彼も会おうと努力してくれたらしいが、今回はちょっとご迷惑になりそうだったので、遠慮しました。 なんですが、「ああ、あの老師が同じこの日本にいる!」と思うのはうれしいことですね。 同じこの暑さを味わっているんだろうな、とか、 自分の知っているものを召し上がっている写真を見たりするのは、 なんだかワクワクします。 というのも、彼はやはりいつも、遠いところで違う文化にいる人なので。 忙しいスケジュールの合間に、 日本を楽しんでいるらしい様子の写真を送ってくれるのですが、 その臨場感がいいのよね! お弁当が珍しいらしく、お昼のお弁当の写真を送ってくれたり、 自分のホテルの前のなんてことない風景も面白がって見せてくれたり... 他人が見たら、「何? その写真」と思うような写真さえ、私にとっては宝物。 今回は、会えないけれど、老師の滞在先にプレゼントを送っていたのです。 それも、日本訪問前に、老師から、 「日本に行ったら、〇〇を買いたいのだけれど、どこで買えますか?」と聞かれていて、 実は、それはとっくの昔に売り切れになっており、 老師には「もう、日本では通常の店では売ってません。」と返事したものの なんとか、苦労してオークションで手に入れ、 老師到着の日にホテルに届けて、サプライズで渡してもらえるようにしました。 なんだけど、そんな私にも翌日、荷物が老師から届いててびっくり。 私の大好きな食べ物で、彼に言ったことはなかったのですが、 彼の兄弟弟子が今年の正月に来日した時、「買ってきてください。」とお頼みしたもの。 彼から、わざわざ聞いてくれてたんだ! それも、普段、私が買ってくるものの、超高級版!! (ちなみに、老師からのプレゼントはいつもクオリティのいいものばかり) 私がお礼のメッセージを送ると、 「味はどうでしたか? ネットでレビューが一番いいのを探しました。」 なんて書いてくれてて、 お互いを思って同じことを(相手を喜ばせたい) やってたんだね~。 しかも、他にも私の大好きなお茶やら、もろもろ量も多く、重かっただろうに、 日本に着いたその足で送る手配をしていただいてたんだ... 私が最近思うのは、言葉に出さなくても、思いは通じるということ。 前は、躍起になって、相手に自分の思いを伝えようとしてたけど、不安だったんだな、ということ。 恋愛だけにあらず、男女問わず、 本当に尊敬して、大事に思っている相手には伝わるんだから、 なんの心配もいらないってことですね。 国を越え、年代を超えて、 そんな老師にいろんな偶然が重なっ出会えたことは 何よりうれしいし、ラッキーだなと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.08.07 23:47:58
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