カテゴリ:ありのままに
放下とは、
一切を捨て去ること。 捨て去るとは、無くなるということではない。 執着しないということ。 執着とは、 ひとつのことに心を囚われて、 そこから離れられないこと。 しかもそのひとつは、 全体のひとつではなく、 ほんの一部分に過ぎない。 「木を見て森を見ず」の状態。 だから、迷う。 さらに、 どちらが自分にとっていいかという、 我欲によって迷う。 無我とは、 我(自分)が無くなってしまうことではない。 いったん存在しているものは、 刻々と変化はするが、 永遠に遍在する。 無我とは、 他との同化。 自他の区別がない、ということ。 自他の区別があるから、 「自分のもの」と「他人のもの」ができる。 自分が持たず、他が持っていると、 うらやましい、ねたましい。 自分がそうでなく、他がそうなっていると、 うらやんだり、さげすんだり。 もし、すべてが自分のものだったら。 もし、すべてが自分そのものだったら。 他が持っていることは、自分が持っているということ。 他が持っていないことは、自分が持っていないということ。 逆に、 自分が持っているということは、みんなが持っているということ。 自分が持っていないということは、みんなが持っていないということ。 宇宙が我なら、すべては我がものである。 我が、ひとつ宇宙に広がる。 自も他もない。 自分のものは何もない、と気づいたとき、 すべては自分のものとなる。 自分以外のものは何もない、と気づいたとき、 すべては自分ではなくなる。 自他一如。 みんなひとつ。 たったひとつ。 すべてひとつながり。 放下して、掌握する。 掌握して、放下する。 一途に、ひたすらに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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