カテゴリ:つれづれなるままに
もともとひとつしかなかった。
ひとつだけでは そのひとつのことはわからない。 ひとつを知るためには もうひとつが必要だった。 できるだけ そのひとつとは対極的なもうひとつが。 ひとつがふたつに分かれた。 そのひとつひとつが、 またふたつに分かれていった。 それがただただ繰り返された。 自分を知るためには 自分を映す鏡が必要だった。 ところが 鏡に映った像を 自分とは思えなかった。 だからそれを 「他」と名づけた。 はじめのはじめ、 光があった。 光を知るために 闇が生まれた。 闇とは存在ではなく、 光の不在の状態。 なのに いつのまにか 闇が実在であるかのように勘違い。 闇(他)を通して光を知る。 われ(自)が光の存在そのものであることを。 (ののむら ひかる) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月02日 14時23分55秒
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