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テーマ:おすすめ映画(4061)
カテゴリ:悲しい話
●話題の映画「余命一ヶ月の花嫁」ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
ご存知の方も多いでしょうが 24歳という若さで他界した長島千恵さんのドキュメンタリー。 映画と共に乳がん検診キャラバンとかもやっている。 関係者の方の苦しかった経験を他の人には味合わせたくない そんな切なる思いがこんな大きな形になって、決して彼女の死は無駄にはならなかった。 だけど、私は今日までピンと来ていなかった。 「素敵な彼氏と想い合えるお父さん、支えてくれる沢山のお友達もいたのに・・・かわいそうだなぁ」 と、我が身に降りかかるかもしれない危機としては受け止めていなかった。 まったくピンクリボン効果に繁栄されなかったのだが ・・・乳がんという病気は「都会型の病気」であるということを知ってしまった。 乳がんは田舎の人より都会の人のほうがかかりやすい病気である その訳は 非婚や晩婚化、少子化などの女性のライフスタイルの変化 また多量の飲酒などでも確率が高くなるそうだ。 ・・・たしかに田舎の人って結婚早い。 というよりは一昔前なら普通に20代で結婚・出産しているが 都会で特に仕事を持つ女性は例えるなら、 仕事の合間をぬって結婚するために、婚カツで合コンに行って飲まなきゃいけない。 さらに出産しても、早期の職場復帰などで赤ちゃんに母乳を与えなかった場合なども乳がんにかかる率は高いと…。 ・・・20代で結婚した友人もキャリアと家は持っても子は作らないし(作る暇がない) 別の友人は妊娠してもすぐ産休の日程と育児とローンの計算をしている。 妊娠バッチをつけて混み合っている電車に乗っても お疲れのサラリーマンは誰も席なんか譲る精神的余裕はないらしく 大きくなってきたお腹を抱え満員電車に揺られているそうだ。 都会って女に優しくない。切にそう思った。 やはり乳癌でなくなった故人様がいた。 胸全体に止血するための大きなガーゼが置かれているが そのガーゼの上からも 「この人は胸がないんだなぁ」というのが見て取れた 腕の点滴の痕はグズグズに膿みまくっていて臭いがする。 上半身は薬剤の影響でむくみ、13号くらいの大きさの体だが 下半身はガリガリで5号くらいのウエストやヒップだ。 膿んでいるということは、体が病気と戦おう!と奮闘した痕跡だったのに…。 彼女はまだ30代、結婚もしていないし恋人もいなかった。 そして、生前はバリバリのキャリアウーマンだった。 乳がんになった全ての女性が 「環境のせいだけ」でなった訳ではないのかもしれないけど 「女」という性に生まれ、体がその機能を持つのなら出産・子育てをするのは己の為になる。 だが現実、出産どころか未婚率だってあがっている。 少子化対策って国は一生懸命やっているけど、根本の問題を考えると 経済的に家庭を持つ意気地が男女とも無くなっていることも確かだし 「誰かと家庭を築く」という夫婦というチームを作ることに臆病になっている気もする。 それに一人でいればお小遣いで楽しめることが都会には沢山ある。 少子化対策ブラ http://www.triumphjapan.com/release/unique/2006050900148.html たしかに社会問題だけど・・・ 社会的な問題って実はすべてリンクした結果で出来上がっているように思えてならない。 私とも年齢の近い故人様がこの病気になったときに 「余命一ヶ月の花嫁」の話を知っていたのだろうか? どう思ったんだろう?と感じた。 同じ病気になったけど、恋人と結婚式をあげる夢をかなえた千恵さん。 でも自分よりも一回り以上も若くして亡くなってしまった千恵さん。 今、健康である女性に対して「気をつけて!」ってメッセージを心して受け止めるのはもちろんだが 今現在、同じ病気で苦しんでいる方はどういう気持ちで受け止めているだろう?とフッと思ったのだ。 立場が違えば受け止める感覚が違う人もいるという現実もある。 表現するという行為は、その気は無くても 誰かを悲しませる影響を与えているかもしれない。 私自身、それに気づき身の引き締まる思いがした。 私は映画を見たわけじゃない。 社会だけが悪いわけでもない。 でも、事実こんなに苦しかった経験をすべて洗いざらい見せてくれているのだ。 皆さんの中で「悲しいメロドラマ」としてだけで終わらないで欲しいと思った。 ★こんなワタシでよければ「ポチッ」と願いますm( _ _ )m ↓↓↓↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月03日 01時43分58秒
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