カーナビ普及促進委員会

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• ETC

  カーナビとは間接的に関係するＥＴＣですが、これがついていると料金所で優越感に浸れたり、いちいち停止して窓を開ける必要もないので便利ですよね。このＥＴＣ、カーナビと連動させる必要性について改めて考えさせられることがありましたので書き込みます。先日、私の前を走っていた車がＥＴＣレーンで立ち往生したのでクラクションを鳴らしたところ、運転していたおじさんが血相を変えて私の車へ向かってきて、「うるさい！静かに待ってろ！」と逆切れされてしまいました。どうやらこのおじさん、ＥＴＣのシステム自体がついていたもののカードが刺さっていなかったか機器の調子が悪かったかでゲートが開かなかったようで、逆切れされた私とは一触即発の状況になってしまいました。私はとんだとばっちりを受けましたが、おそらく事前にＥＴＣが使用できるかどうかがわからなかったのがこの件の原因だと思われます。ＥＴＣはカードを挿すことで決済できる仕組みなので、本体を人目につく場所ではないところに設置することが最近多いようです。これが弊害となり、ＥＴＣ単独で使用している場合の使用可否が目の届く範囲に無いことが今回のような事態を引き起こすことになったと思われます。これがカーナビと連動していれば、事前に音声やカーナビ画面で知らせてくれますからこんなことは起きにくくなるでしょうから、＜今回の結論＞ＥＴＣが使える状態かどうかが常に画面で確認できるようなカーナビを選択しておいたほうがよいと思われます。

  2005.06.26

• HDDオーディオ再生機能

  HDDに録音できる機能については前回書いたとおりですので、今回は予告どおり再生機能について触れたいと思います。HDDに録音された音楽のデータフォーマットはMP3、ATRAC3、WMAの3種類がメジャーなようです。これらは元の音楽データのうち、聴感上影響の少ない部分を削除するなど、いわゆる「圧縮」したフォーマットで、それぞれ圧縮の方法が違っています。特にどれがすぐれているとかはありませんが、もっともポピュラーに扱われているのはMP3、ATARCはMDの圧縮方式と同じ方式、WMAはウインドウズのメディアプレーヤーで作成したデータというように、それぞれ素性が異なります。（ちなみに今流行のiPODはこれらとも違うAACという圧縮方式をとっています。）これらの圧縮方式にはそれぞれ「ビットレート」が設定できるようになっています。この「ビットレート」、いわゆる「音の間引き」を設定するものですから、このレートが高いほど音の間引き率が小さいため、音質がよくなります。とはいえ、元の音をカットしたり間引いたりしているわけですから、CDの原音より音がよくなるはずがありません。よって、この機能は大量の音楽をBGM風に楽しむのに向いており、じっくり音楽を聴くにはやっぱりCDをそのまま聴いたほうがよいということになりますね。（次回に続く　かもしれない）

  2005.06.13

• ＣＤリッピング（録音）機能

  今回はカーナビそのものの機能ではなく、ＨＤＤナビにはかならずついている「ＣＤリッピング」について。ＣＤリッピングはＨＤＤに音楽を録音する機能ですが、ＣＤをいちいち車に持っていかなくても車に大量に音楽をストックできるので非常に便利な機能です。2001年にカロッツェリアがはじめてこの機能を入れたときは等速録音だったものが、今年は12倍速録音ができる機種も出てきており、車の中にあったＣＤがすっかりＨＤＤという引き出しに収納することができるようになりました。昔「ＣＤチェンジャー」で12枚程度までＣＤを入れておくことはできましたが、ＨＤＤには200枚以上ものＣＤを録音しておくことができますから、かなり便利です。この機能、家のＰＣで録音したものをカーナビに簡単に移せる機種なら、録音するために車に乗らずとも家で録音したものをそのまま使えますからもっと便利に使うことができるのでおすすめです。家でなら、12倍速どころかＰＣのスペックを使ってもっと高速に音楽を取り込むことができますから。次回は再生機能について触れようと思います。

  2005.06.04

• リアモニターのススメ

  今売られているカーナビはほとんどがＤＶＤの再生機能とかＴＶがついていますが、走行中は画面は映らず音声だけになってしまいますよね、正しく配線していれば。でも、ちゃんと走行中でも画面を映すことができるんです。後部座席用モニターになら。運転手や助手席では見ることができませんが、後ろに乗っている子供にならちゃんと見せることができるので、うちのように小さい子供がいる場合にはこの機能はかなり重宝します。特に長距離のドライブでじっと座らせておくには最適です。ＨＤＤナビならナビはＨＤＤから情報を読み込みＤＶＤはＤＶＤメカを使って再生できますから、前はナビで後ろがＤＶＤという使い方もできます（ＤＶＤナビでも一部機種で同様のことができるものもありますが）。つまり、「お父さんはナビでしっかり道案内してもらい、子供はＤＶＤにすっかり夢中で、長いドライブも楽々」なんてこともできるわけです。ということで、このリアモニター、子供のいる家庭には本当におすすめします。

  2005.05.29

• 渋滞予測

  ここのところ2005年の新製品の発表があいついで行われていますが、その中で目を引くのが「渋滞予測」機能。今回はこの渋滞予測機能について調べてみました。渋滞予測は2004年のカロッツェリアから市販のナビに搭載された機能ですが、今年になって各社が追随してきています。2年くらい前に道交法（？）が改正された折に、警察庁が管理しているVICSの過去ログを渋滞予測みたいな情報サービスに民間で使用してもよくなったことから、ここへ来て各社機能を搭載しているようです。この渋滞予測、各社共過去の渋滞情報を参考に季節や時刻・曜日などで統計処理してデータ化して、HDDに格納しているようです。使用されている過去の渋滞情報ですが、どうやら出元はほとんどが「VICS」の過去情報のようですから、この過去データをいかにして統計処理するかによってアウトプットが変わってくるでしょうし、この統計データの使い方（ルート計算や地図表示など）によっても、各社の特徴が出ると思います。（ちなみにホンダのインタ－ナビVICSというサービスは別の手法で渋滞予測をしているようです）ここからは個人的な意見です。私はゴールデンウィークとか盆暮れ正月に出かける計画を立てたりする時に、日本道路公団のHPで渋滞長の予測が出ているのをしょっちゅう使っています。また、出かける前にもこのページで現在の渋滞情報も確認したりもしていますので、この渋滞予測やVICSのサービスは是非家にいるときに使いたい機能です。もちろん車の中でも重宝するんでしょうが、やっぱりでかける前に知りたい情報なので、この機能を搭載しているなら家で使えるナビが良いと思います・・・・

  2005.05.20

• VICSについて　その３（ビーコン編）

  今日はVICSのビーコンについて書きたいと思います。ビーコンは一般道路に設置されている光ビーコンと高速道路に設置されている電波ビーコンと2種類あり、設置されている道路の情報をそれぞれ配信しています。この情報を受けるには「ビーコン受信機」が必要で、道路上に設置してあるビーコンの下をくぐったり、近くを通り過ぎることで情報を受信することができます。基本的には2種類のビーコンは１つの受信機があれば受信できますから、使うときはこの2種類を意識する必要はありません。以前に書いたとおり、受信した場所や道路の前方の情報がより詳細に送られてくるので、ほとんどのメーカーが受信と同時に画面にビーコンからの情報を表示する機能を備えていると思います。また、これはあまり知られていないようですが、ビーコンには情報を受信する役割だけでなく、実は情報をアップロードする役割もあります。ビーコンの受信機にはそれぞれ固有のIDが振られており、そのIDをアップロードすることで道路管制に使う予定だったようですが、現状は有効に使われていないんではないかと思います。このビーコン受信機、実は「渋滞回避」のルートを引くためには必須です。これが無いと渋滞を回避したルートを引いたルートを引いてはいけないことになっています。官庁の利権が絡んでこうなっているとかという話もありますが、先にも書いたようにFM多重では送られてくる情報に通過時間があまり入っていないため、時間が本当に早くいける道路が選択できません。よって、ビーコンの通過時間情報を使うことで渋滞回避でよりはやく目的地までいけるようなルートを引くことを推奨しているんだと思います（たぶん）。

  2004.10.10

• VICSについて　その２（FM多重編）

  今回は前回書いたVICSの情報をカーナビがどのように使っているかの話を書きたいと思います。今回はFM多重について。VICSのFM多重で送られる情報が広く浅いものであることは前回説明しましたが、この情報は地図上に表示される情報として使われることがほとんどだと思います。最近のナビは大体FM多重チューナーを内蔵しますから、何もしなくても渋滞情報を地図に表示して確認することはできると思います。VICS情報は「VICSリンク」と呼ばれるデータを元に情報を送ってきます。「VICSリンク」というのは、交差点から交差点までの道路に対してVICS側でユニークなIDをつけているもので、このリンク毎に渋滞の長さや通過時間、規制情報などを送ってくるという仕組みです。FM多重では広いけど浅い情報を送ると書きましたが、より多くのリンクの情報を送るために、渋滞の長さと規制情報は送られてくるのですが、通過時間は送られてこないことが多いようです。つまり、FM多重の情報でできることとして、地図に渋滞の様子を表示することには適していますが、これを元にルートを計算するのは時間情報がないためにあまり向かないということです。ここまでの話はあくまでも一般的な話ですので、メーカー側でFM多重情報だけでもルート前方の渋滞を自動的に案内する機能を備えていたりすることもあります。この部分はまた別の機会に説明するとして、次回はビーコンについて書きたいと思います。

  2004.09.29

• VICSについて　その１

  カーナビを使っておられる方や興味のある方なら「VICS」は説明するまでもないと思いますが、ある意味カーナビがついていることで受けられる最大のサービスだと私は考えていますので、改めてここで書いておきたいと思います。「VICS」は簡単に言うと「交通情報提供サービス」です。現在の道路情報を、警視庁および各都道府県警が道路に設置してある感知器で吸い上げて、そのデータを「VICSセンター」がカーナビ向けに配信しています。配信方法は「FM多重」と「電波・光ビーコン」の2パターンあり、FM多重では都道府県全体を薄く情報配信するのに対し、ビーコンは道路上に設置してあるので走行中の道路前方の情報を中心により詳細に情報を提供してくれます。提供されるデータは「渋滞・混雑・順調情報」「区間旅行時間情報」「規制情報」などで、これらはカーナビの地図上に表示されたり（レベル３といいます）、簡易図形で表示されたり（レベル２）、文字情報で表示されたり（レベル１）します。このサービスは1995年に東名阪から始まって2003年春に全国展開されましたが、まだまだその内容は十分とは言えないようです。情報内容については次の次くらいの日記で書くことにして、次はこのサービスを各カーナビメーカーがどう使っているかを書きたいと思います。

  2004.09.28

• カーナビの評価

  カーナビの評価って、いろんなサイトを見ていると同じ機種に対する評価でも賛否両論ありますよね。これまで日記でカーナビの技術についていろいろ書いてきたんですが、ソフトウェアにかかわる部分については、技術的には同じでも作り方によっては全然違う結果が出ることがあります。特に設定されるルートの質。これは同じデータベースを使っていても、メーカーによってほとんど違う結果になると思います。例えばＡ社は大回りするルートが好き、Ｂ社は最短経路が好きなどと、いわゆるメーカーごとに「味付け」があるんです。この「味付け」が「アルゴリズム」といわれる部分で、使う人の好みによってカーナビの評価が左右される根本なのではないかと思います。また、以前使っていたメーカーから別のメーカーに買い換えた場合に、「前の方がよかった」と思われる方も多いんではないかと思います。これは初めて使ったカーナビのアルゴリズムに慣れてしまっていると、それ以外の味付けをなかなか受け入れられないからではないかと思います。比較するものが存在していると、相対的な判断が入ってきて良いところよりも悪いところのことが気になってしまうのは人の常でしょうから、カーナビを別メーカーに買い換えるときは、ある程度のリスクを負う必要があるんだと思います。ということで、カーナビの評価をいろんなところで見るときは、「自分の視点と同じ視点で評価しているものを参考にすべき」というのが今日の結論でした。

  2004.09.24

• HDDの使い方

  今回は「HDD」について書きたいと思います。カーナビに使われている記録メディアの主流がHDDというのは今までにも書いてきたんですが、このHDDの使い方はほとんどのメーカーが「音楽録音機能」の追加にピンを絞ってきました。というのも、2001年に初めてカロッツェリアが国内市販製品としてHDDナビを発売したときに「ミュージックサーバー」という音楽録音機能を搭載してブレイクしたことから、他社がそこに追随したからだと思われます。今年になってソニーが地図データの編集機能、パナソニックが映像データのコピーなどの付加価値をHDDを使って実現してきましたが、HDDナビが市販されてから4年でようやく「ミュージックサーバー」以外の機能が出てきたという感じですね。まだまだ可能性のあるHDDですが、私見では今後通信機能を搭載してどんどんデータが書き込める時代が来るのではないかと思います。第三世代携帯のFOMAとかWINとか、速度としては充分なモバイル端末も普及してきますし、普及が進めばインフラコストが下がりますから結果的に通信費が安くなり、ADSLなどのように完全定額制も近い将来ありえるかもしれません。また、無線LANを使ったHOTSPOTなどの普及や地上デジタル放送のデータ通信など、通信を利用してデータを書き込める土壌はできあがりつつあります。ということで、次の世代のカーナビは、HDDと通信やDVDといった新旧メディアが複合してさらに進化するのかもしれないな～と思っている今日この頃です。

  2004.09.05

• 地図データ更新について

  既にカーナビを使っている人にとって気になることのひとつに、地図データが使っていくうちに古くなることがあると思います。新しい道路ができたり新しい施設ができたりと、どんど内容が古くなっていきます。しかも、カーナビのデータを取得・編集するには数ヶ月かかりますから、新製品発売直後だったとしてもそのデータはよくても半年前ものです。つまり、発売から1年経過した製品を購入すると2年くらい前のデータが収録されていることになりますから、各メーカーは毎年1回程度のデータ更新版を発売するのが慣例になっています。このデータ更新版、メーカーによっては3万円もすることがあり毎年の更新をするにはちょっと高いですよね。どうしてこんなに高いのかいろいろ調べてみたところ、データの取得や編集にかかる費用はもちろんなんですが、売れる枚数にも依存するようです。つまり、需要と供給の関係で価格が決定する資本主義の基本がここでもしっかり現れているということですね。我々が思っているよりも地図ディスクは売れていないようですので、この価格はなかなか下がらないように思います。新しいものを使うにはお金がかかるということで、買うか買わないかは必要に応じて判断されるのがよいと思います。

  2004.08.30

• ハンズフリー機能

  道交法が改正され、運転中の携帯電話使用が１１月１日から反則金の対象となることが決まったのはご存知ですか？　今回の改正で、携帯電話使用による反則金は大型車で７０００円、普通車・自動２輪車で６０００円、原付き自転車で５０００円となるようですから、これまで以上に運転中の携帯電話の使用は制限されます。が、ここで有効なのがハンズフリー機能です。ハンズフリー通話だけを可能にするキットも売っていますが、カーナビにこの機能がついていれば、音声で電話をかけたりする操作もできますし、登録されている場所に簡単に電話することもできます。これまでもこの機能がついているカーナビは結構売られていますが、別売の通信ユニットを必要とするものが多かったのと、今年になってなぜか各社がこの仕様を削ってきており、現在三菱とカロッツェリアの２社（だと思います）しかこの機能を持っていません。安全性を問われること、反則金も取られることを考えると、カーナビを選択する際には、これまで以上にこの機能がついていることが重要になるかもしれませんね。

  2004.08.25

• 細街路（生活道路）の扱い

  カーナビでは生活道路のことを「細街路」というのをご存知でしょうか。生活道路というのは幹線道路のように一般の車両ががんがん走る道路ではなく、その地域に住んでいる人たちが文字通り自分たちの生活のために使用するような道路のことを指します。このような道路は一般的に狭い道路なので、カーナビの地図では幹線道路に比べて道路が細く描かれることから「細街路」と呼ばれているようです。この細街路、自動車工業会で走行中には表示してはいけないという規定があるため、取り付け説明書どおり配線されているナビや純正ナビでは走り始めるとこの細街路が表示されなくなります。なんでこんな規定があるかというと、カーナビを使用している人たちが生活道路を積極的に使うようになってしまい、その地域に住んでいる人たちに迷惑をかけることになるのを避けるためです。これは法的な規制ではなくあくまで自主規制のようですが、各社しっかりこの方針だけは守っているようです。実はこの「細街路規制」は表示だけでなくルート設定にも影響するんですよね。カーナビのルートが時々遠回りなルートをひくことがありますが、出発地とか目的地の近辺でやむを得ず使用する場合を除いて「細街路」を使わないため、このようなことが起こり得るようです。ナビ使う側のことだけでなく、道を使う側の立場に立った仕様ということなんでしょうね、きっと。追伸最近サーバーがビジーなことが多く、書き込みできないことが多くないですか？

  2004.08.23

• 位置精度のお話

  今回はちょっと難しいかもしれませんが、位置精度についてのお話です。カーナビの位置精度は以前にも説明したとおり、GPSからの信号による位置の特定と、車からのスピード信号とバック信号による前後の誤差補正、さらにジャイロセンサーによる左右方向の補正をミックス処理して成立しています。これに地図の道路にマッチングさせるためのデータを組み合わせて、道路上を自分の車の位置がトレースすることが可能になっています。さらに加速度センサー（３Ｄセンサーともいいます）を搭載しているナビなら、車のアップダウンも補正しますので、2次元の地図では把握できない高低差まで考慮した測位を実現し、もっと言うとデータ側にもこの高低差データを収録することで、より正確に道路にマッチングさせることが可能になります（高速道路にのったかどうかなどの判定に有効です）。これがカーナビの位置特定の技術のお話なんですが、ポータブルナビではこの内容のうちＧＰＳと道路にマッチングするデータから位置を特定しているため、車にしっかり取り付けるタイプからすると、その性能は半分以下ということになります。最近、ＧＰＳだけでも位置精度が高くなりましたが、都市部では電波がビルなどの建物に反射して（マルチパスといいます）正しい位置を測位できなかったり、トンネルや木の多い茂った山道などでは測位不能になったりと、ＧＰＳオンリーでの位置精度はかなりきびしいものがあるようです。また、位置精度を語るのにＤ－ＧＰＳというサービスもあるんですが、これは以前にＧＰＳの精度が悪かった時代に有効な技術だったため、最近ではこの機能自体を非搭載にするメーカーが多いようです。ということで、今日は位置精度についてうんちくをたれてみました。

  2004.08.17

• 地図データの精度について

  先日、某メーカーのカーナビで場所を探して目的地まで案内させたところ、なんと場所は確かに近くだったのですが、案内されたのは線路を挟んだ向かい側で、線路を越えるにはかなり大回りしていかなければならず、そこに向かうまでに渋滞にも巻き込まれ、散々な思いをしました。また別の日に別メーカーのカーナビで目的地を設定して案内させると、なんと川を挟んだ向かい側を案内し、これも橋を探して大回りするハメになってしまいました。この二つの経験をまとめると、目的地として設定された場所は正しいんですがそこに紐づく道が正しくないために目的地を目前にして到達できないことがあるということです。最近は設定した目的地の駐車場まで案内するナビ（カロッツェリアだったかな？）もありますが、すべてのスポットに対して駐車場まで案内してくれるわけではありません。カーナビは目的地まで連れて行ってくれるモノなはずで、正しく場所を表示するだけのモノではないはずです。地図のデータとしては、スポットそのもののデータが正しいだけでなく、そのスポットにたどり着く最終的な道路がどれかまでしっかり組み込んだデータがカーナビには必要だと痛切に感じます。愚痴っぽくなりましたが、カーナビにはスポットの正しさだけでなく、その目的地に到達する最終的な道路がどれかというのが重要だということを皆さんにも知っておいてもらいたかったので、敢えてマイナス面も書いてみました。駐車ポイントを収録しているメーカーのように、今後はスポットと道路がしっかり結びついた地図データで案内の精度を上げてもらいたいですね。

  2004.08.15

• カーナビの道案内詳細編　その７

  今回は交差点付近での地図表示について。カーナビの道案内で重要なのは、交差点付近での案内です。どこの交差点をどう曲がっていくか、これをしっかりできることがカーナビとしての必須条件ですので、交差点付近では通常の地図に加え詳細な情報が画面に表示されます。交差点付近では詳細な情報として交差点拡大図なるものを事前に表示しておくことにより、目印になるお店の情報とか道路情報を把握しやすくするものもあれば、フロントガラス越しに見える景色のイメージをそのまま画面上に表示してルートを重ねて案内することで直感的に把握できるものなど、各社いろんな工夫をしています。加えて、交差点名称や付近にある方面看板、レーンガイドも表示されるものもあり、これらの要素をしっかり満たしたナビなら安心して走行できるんではないかと思います。

  2004.07.24

• カーナビの道案内詳細編　その6

  今回からは音声案内ではなく、地図での案内について書いていきたいと思います。先にも書いたように音声案内だけでもかなり充実している現在のカーナビですが、やっぱり目で見て確認できることでさらに安心してドライブができるんではないかと思います（五感のうちの視覚と聴覚を使うわけですから）。目で確認するには、基本的に走行中がほとんどなのを考えると、一目みて十分情報が伝わるような表現をしていることが重要です。特に次の案内される地点までの情報（交差点名称とかそこまでの距離）とかどう進んでいけばよいかを示すルート表示などの情報は、しっかりかつパッと確認できる表現が必要でしょう。地図の見易さについては人それぞれだと思いますが、止まっているときに見やすいことと走っているときにも見やすいことをしっかり実現しているカーナビこそ、ドライバーの気持ちがしっかり考えられているんではないかと思います。次は案内地点付近での地図表示について書く予定です。

  2004.07.06

• カーナビの道案内詳細編　その5

  今回は音声案内の終了タイミングについてふれたいと思います。「音声案内が目的地の手前で終わってしまう」ということを、カーナビを使われている方なら一度は経験されているんではないでしょうか。どうしてこんなことになるのか、いろいろ調べてみました。今のカーナビは「ドアtoドア」で案内することが当たり前になっていますが、この「ドアtoドア」は現時点では完璧ではなさそうです。カーナビで探した場所を目的地にしてルートを引くと、その場所に一番近い道路上が最終案内地点として設定されるようですので、そもそもその道路が目的地の入り口に面しているかどうかを考慮してくれていません。（探した場所の駐車場を最終案内地点にするメーカーもあるようですが）つまり、カーナビが最終案内する場所が実際にその場所の入り口と完全にリンクしているわけではありませんので、本当の「ドアtoドア」になることもあればならないこともあるというのが現時点での実力ということでしょう。このような状況ですから、ピッタリまで音声案内してしまうことで、「目的地についてないじゃないか」とか「裏口に案内された」などの問題が起こるんではないかと思います。よって現在のカーナビの実力からして、最後の案内については「目的地に近づきました・・・・」といって最後まで案内しない仕様になっているんでしょうね。たぶん。

  2004.07.05

• カーナビの道案内詳細編　その4

  今回はカーナビが案内してくれる交差点などのポイントについて書きたいと思います。カーナビは交差点付近で「右方向です」と案内してくれますが、カーナビをお使いの方なら一度は「こんなところで案内するなよ」とか「案内されなかったから道を間違ったじゃないか」などの思いをされているんではないでしょうか。カーナビは案内するポイントを「曲がる方向」とか「道路の種類」なんかで決めているようですので、この判断によっては上記のようなことが起こりえるんだと思います。例えば直進なんだけど国道からちょっと細めの道になる場所とか、同じ国道なんだけど直角に曲がっている場所とか、案内が必要かどうかの判断に迷うようなポイントは全国に無数にありますよね。この無数にある案内すべきポイントを的確に案内するアルゴリズムを各社開発しているんでしょうが、100％はまず無理でしょう。現時点ではこのあたりも理解しつつカーナビとは付き合っていく必要があると思います。個人的には、余計な案内が入ってもいいので案内されないポイントがなくなるような甘めの判断をしてくれれば、カーナビをつけているのに道を間違えるなんてことはないんではないかと思いますけどね・・・・

  2004.07.04

• カーナビの道案内詳細編　その3

  今回は都市高速の音声案内についてです。都市高速を走るときって、一般道と違って運転負荷が高いですよね。結構スピードが出ますし場所によっては道幅が狭いので前方からは目が離せない状況になると思います。つまり画面を見るには過酷な環境ということなので、都市高速では音声案内がしっかりしていないと役に立たないことになります。案内する内容は各社まちまちですが、都市高速の場合には分岐する方向にあわせてあらかじめ車線を選んでおく必要がありますから、走行する車線情報の案内をしっかりしてくれるナビがよいと思いますし、分岐していく方面も重要な情報ですので、これもしっかり案内してもらいたいですよね。この音声案内とひと目でわかる画面の表現を合わせて都市高速の道案内は成立するものですし、都市高速の場合にはしっかり案内してもらわないと取り返しのつかないことが多いので、カーナビを選ぶときにはしっかりこのあたりを確認すべきだと思います。

  2004.07.03

• カーナビの道案内詳細編　その2

  今回は音声案内の内容について書きたいと思います。カーナビの音声案内のタイミングは前の日記で書いたとおりですが、このタイミング、メーカーによって案内する距離は同じでも音声が流れ始めるタイミングが違うんですよね。例えばA社は案内音声の流れ始めるのが700ｍでB社では700ｍで言い終わるタイミングで音声案内したりと、同じ内容をしゃべってくれるのにタイミングが微妙に違ったりします。音声案内の中身は「距離」「方向」が基本で、加えて「交差点名称」「分岐する方面」「レーン情報」「次の分岐までの案内」など、結構ボリュームがあります。この情報をすべてしゃべっている間に結構な距離を走ることになりますから、今のナビは大半が言い終わりのタイミングにあわせているんではないでしょうか。つまり、内容を厚くすればするほど時間がかかるわけですから、適切な内容を距離に合わせて案内することに各メーカー尽力しているんではないかと思います。各社のカタログで音声案内について比べてみると結構違っていて、特徴がわかりやすいです。購入の決め手になる部分ではないかもしれませんが、カーナビの基本部分ですからしっかりおさえたいところですね。＜次回以降の予定＞・都市高速の案内・案内されるポイントについて・音声案内の終了タイミング・・・・・・

  2004.07.02

• カーナビの道案内詳細編　その1

  今回はルート案内について。前にも同じ内容を簡単に書いたんですが、ルート案内は同じようで各社に違いがありますし、その内容もカーナビの基本機能だけあって奥が深いので、数回にわけてより詳細に日記に書いていきたいと思います。まず今回は音声案内の回数について。カーナビの音声案内は主に交差点付近で行われますが、その回数はほとんどのメーカーが700ｍ手前、300ｍ手前、まもなく（150ｍくらいでしょう）というタイミングを採用しています。一回目で軽く注意を促し、二回目でしっかり曲がる場所を認識させ、三回目でもうすぐまがることを案内するというのが意図だと思いますが、実はこの三回目の「まもなく」が結構くせものです。まもなくと言われてからどこで曲がるかは、カーナビの画面とある意味にらめっこになってしまいます。結局最終的に「曲がる場所は自分で確認してください」ということなんですが、これが知らないところだと心もとないです。「まもなく」と言われてから交差点が何本もあったりしたら、「どこで曲がるの？」ってことになります。これを解決するために各社音声案内を工夫しているんですが、直前にもう一度「右です」などの音声で四回目の案内を入れることで、音声だけでも安心して走行できるような機能を搭載しているメーカーがあります。パナソニックは今年から、カロッツェリアは数年前から実現しているんですが、この機能を実現するにはカーナビの位置精度が正確でなければ責任を持ってぎりぎりまで案内できないため、よほど位置精度に自信を持ったメーカーではないと実現できないと思います。言い換えるとそれだけパナソニックとカロッツェリアは精度に自信があるのでしょう。（その2に続く）

  2004.07.01

• カーナビの地図データフォーマット

  カーナビの地図のデータフォーマットはどこのメーカーでもベースに「ＫＩＷＩ」という統一規格のフォーマットを使っています。この規格が登場した頃は各社のナビに互換性を持たせることが主眼だったようですが、互換性を保ってしまうと競争力が維持できなくなるということで、事実上現在は互換性はないようです。ＫＩＷＩが登場する前にも「ナビ研」という互換性のあるデータフォーマットがありましたが、競争力の点から採用メーカーが少なかったと記憶しています。実はこのＫＩＷＩにも既に限界が来ています。最近のナビの主流はＨＤＤになりつつありますが、ＨＤＤで期待されることの中には、「地図の分割更新」が大きなウエイトを占めています。ところが、残念ながらＫＩＷＩの時代には光ディスクを使ったナビが主流だったので、「分割」という概念が入っていないようです。よって各社とも未だに「地図分割更新」というサービスを実現できないんだと思います。でも唯一このＫＩＷＩを使っていないナビがあります。カロッツェリアのエアーナビです。こちらは「ｉフォーマット」というデータを通信で配信できるような新しいフォーマットで、これを使うことによって分割更新まがいのことを実現しています。でもこのフォーマットだけでは今のナビの機能レベルを実現することができないようですから、ＫＩＷＩとｉフォーマットが融合したような新たなデータフォーマットが早く登場して欲しいですね。

  2004.06.30

• カーナビで探せる場所について

  カーナビで目的地を探す行為を地点検索と言いますが、だいたいどこのメーカーも「名称（50音）」「ジャンル」「住所」「電話番号」といった情報から場所を検索することができるようになっています。これらの情報は例えば電話番号ならNTTのタウンページを基にしてデータが作られていたりして、膨大な情報の中からカーナビが地点を特定する仕組みになっています。ここで問題なのは探し出した後の地点情報の正確さです。探した場所の位置が間違っていたら違う場所に連れて行かれるわけですから、カーナビとしては失格ですよね。でも数千万件もあるデータがすべて正しいというのは現実的には厳しいと思いますから、少しでもメーカー側で位置の間違いがないように努力してもらいたいものです。現状、詳細な市街地図があるエリアでは、建物の形まで特定されますし住所も詳細に記載されていますから、おそらく位置の間違いは少ないのではないかと思います。しかしながらこの詳細な市街地図のエリアはまだまだ狭いので、これからもこの詳細市街地図のエリアを拡張してもらって位置の間違いもどんどん減らしてもらいたいです。

  2004.06.29

• カーナビの道案内

  カーナビは道案内してくれる道具ですが、メーカーによって案内の仕方に差があります。まず音声案内。案内される分岐（交差点など）が近くなると音声で案内してくれるんですが、ほぼ各メーカーが３回案内してくれるようです（７００ｍ、３００ｍ手前と「まもなく」のタイミング）。ここで案内される要素に差があって、曲がる方面名称やレーン案内、交差点名称など、必要な情報をうまく伝えるために各社いろいろやっているようです。それに加え、パナソニック（今年モデル）とカロッツェリアでは、曲がる直前にもう一度念押しの案内が入りますから、曲がる場所を音声だけでも充分把握できるようになっています。これは位置精度に自信がないとやれないんではないかと思います。次に案内表示。こちらは音声案内とリンクして必要な情報を画面上に表示してくれます。これも各社多様で、方面看板が出たりレーン表示が出たりしますが、共通なのは交差点の拡大図が表示されることです。共通といいながら、この交差点拡大図にも違いがあって、ドライバーの視点のもの、イラストを使っているもの、その地点を拡大しているもの様々です。このようにカーナビの道案内にもいろいろありますから、表示や音声がいかに自分にわかりやすいかということも重要だと思います。

  2004.06.28

• 地図データについて

  カーナビに収録されている地図データには「地図」として見えるもの以外にいろいろあります。一言で「地図」と片付けると簡単ですが、実は奥が深いんです。今日はこの地図データについて説明したいと思います。まず一般的に認識されているのは地図として見える部分だと思います。これは地図を見せるための「表示データ」です。この表示データの裏にはルート探索用に使用される「ネットワークデータ」、自車位置を道路上にマッチングさせる「マッチングデータ」、場所を探したときに地点を表示するための「検索データ」、交差点案内などの使用される交差点名称などの「誘導データ」、詳細な市街地図を表示するための「市街地図データ」などなど、実は一言では語れないほどのデータが詰まっています。よくいろんなナビの解説で「あのメーカーの地図は精度が悪い」などとかかれることがありますが、検索した地点データが間違っていることが多いのか、一方通行データが間違っていることが多いのかによって意味が全然違ってきます。このように「地図」はいろんなデータから成り立っていますから、データの出展元も多岐にわたるわけです。カーナビ購入の際には、カタログに小さく記載されているデータ出展元を比較してみることで、本当の意味で各メーカーの地図データの比較ができるんではないかと思います。

  2004.06.26

• 地図の向き

  カーナビの地図が表示される方位には2種類ありますが、ご存知でしょうか？1つは進行方向が常に上を向く設定（ヘディングアップとも言うようです）、もうひとつは北が必ず上になる設定（ノースアップというようです）です。カーナビを「地図」としてみる人は、どうやら北上に設定される方が多いようですが、これは一般に本屋などで売られている地図とカーナビの地図を同じレベルで把握されているからだと思います。一方でカーナビを「道案内の道具」としてみる人は、進行方向が上になるように設定されているようです。向かっていく方向が常に上になることによって、自分の位置や向きとカーナビがシンクロしやすいからではないかと思います。まとめると、地図がメインで使う場合＝北上、道案内がメインで使う場合＝進行方向上ということのようです。場所を探したりする時は北が上の地図になっていて、走行して案内してもらう時は進行方向が上の地図になっているのがおそらく一般的に使いやすい地図の向きなんではないでしょうか？今のカーナビはこのような条件を意識した設定項目や操作方法が用意されていますので、このあたりを理解して使われるとより便利になるんではないかと思います。

  2004.06.25

• カーナビの取り付けについて

  カーナビの取り付けって専門性が高いですよね。特に家庭の電気製品と違ってコンセントに差し込んでOKというわけにはいかず、常時電源やらアクセサリー電源やらアースやらと、電源を入れる配線だけでもかなりの量です。加えて車のインパネをバラさなければならず、つけるまでが大変です。これらを解決するのがいわゆるポータブルナビで、シガーライターから電源をとってカーナビを動かすことができるようになっています。でも配線はむき出し、本体は不恰好（ソニーのはそれなりにスマートですけど）、位置精度は×とあまりいいことはありません。据え置き型のナビの取り付けは、位置精度を確保するために車速パルスをとる必要がありますから車のどの配線が車速線かどうかの情報も必要になります。電源配線に加えこの車速線の配線もあり結構大変なので、自信のない人はやっぱりカー用品店とかディーラーでつけたほうがよいです。といいつつ、最近の車はインパネをバラすのも簡単、配線も全てがインパネ裏まできていることもあり、結構簡単に取り付けできるようになってきました。以前はTVアンテナ配線が結構大変だったのですが、最近はフィルムアンテナが主流で車内の引き回しですみますから、ここも簡単になりつつあります。車がトヨタ車とか日産車とか国産のメジャーメーカーのここ２，３年のものなら取り付けはそんなに難しくないと思いますので、時間がある方はチャレンジされてもよいと思います。（取り外し情報はディーラーで教えてくれますし）

  2004.06.23

• HDD？　DVD?　通信？

  カーナビが使っているメディアは現在HDD、DVDーROM、CDーROM、通信の４つあるんですが、これらの位置づけについてふれておこうと思います。まずCDーROMですが、こちらはもうそろそろカーナビ業界からは無くなるかもしれないメディアです。カーナビに収録するデータサイズは１０GBくらいの大容量のストレージが必要ですのでCD-ROMでは到底収まりきりません。過去はディスクを分割して収録していましたが、その枚数が多くなりすぎて（東京でも2枚組！）現実的ではなくなりました。次にDVD-ROMです。こちらはまだまだ現役でいけそうですが、先ほどのCDと同様、そろそろデータサイズがあふれそうです。DVDは2層式で8.5GBの容量ですが、先ほど書いたとおり既に上位モデルではデータが１０GBを超えつつあるようですので、DVDを2枚組にしたり、上位モデルに比べて機能を割り切ったりすることになっていくと思います。続いてHDD。このメディアがしばらくカーナビの主役になると思います。容量はPC用でも既に１００GBを超えるものもありますからデータ容量としては問題無し、CDやDVDに比べ圧倒的な高速処理、読み書きが同時に行えるので音楽や映像の記録をしつつカーナビを動かせるなどのメリットがいっぱいです。これらをもっと生かした商品が今後出て来るんではないかと思います。そして最後に通信。通信はインフラ整備が急速に進んでおり、そろそろ家庭のADSLと同じように定額制での通信や大容量のデータのやりとりが実現しそうです。これが実現すれば、パイオニアのエアーナビがうたっている「地図自動更新」がもっと身近になり、常に最新の地図データを使ったカーナビを使うことができると思います。このようにカーナビを取り巻く環境としては、メディアで大きく変わっていくと思います。

  2004.06.22

• カーナビの「ルート」について

  カーナビはルート案内するのが主の目的なんですが、このルートがよかったり悪かったりと様々なんですよね。ルートの質については、なかなか思ったようにいかず苦慮されている方も多いと思うんですが、今の仕組みでは限界があると思います。ルート探索するのにＰＣのようなすごい能力があればいいんですが、ナビのＣＰＵはたかだか400MHZ程度。しかも地図を描いたり位置を更新したりと、裏でいろんなものが動きます。この状況でルートを引いたとして、使えるCPUの能力やメモリ容量からして日本全国の道路を対象としたルート探索をするには相当の時間がかかるんではないかと思います。現状では計算時間を短縮するため計算対象にする道路を距離に応じて減らしているようですので、思ったようなルートを引いてくれないことが多いんでしょう。ということで、今のカーナビにはまだまだ全てを委ねることはできず、使う側がそれを理解して賢く使っていくことが必要なんだと思います。（といいつつ、現状でもルートの質はどうであれ目的地まではちゃんと連れて行ってくれますけど）

  2004.06.21

• カーナビの使い方について

  カーナビって目的地まで案内する道具というのが世の中の認識だと思うんですが、最近はそれだけにとどまってないんですよね。例えばＡＶの機能と融合することで、長距離ドライブの渋滞中なんかにＤＶＤビデオを子供が見ることができたり、毎日の通勤とか買い物でもＨＤＤなんかに録音した音楽を楽しんだりもできるようになっています。カーナビ機能でも、出かける前にＶＩＣＳで渋滞情報を確認しておけば「あの道混んでるからこっちから行こう」とかって使えたりします。また急によりたくなった場所にも「周辺検索」を使って立ち寄ったりすることもできて便利です。高い買い物なので、使う機会があまりないと大枚をはたく気にはなりづらいですが、使い方ひとつで普段でも充分活用できると思います。今後も「こんな使い方して便利でした」なんていう使い方の紹介をしていきたいと思います。

  2004.06.18

• ポータブルナビって・・・・

  今回は「ポータブル」のナビについて書きたいと思います。ポータブルといえば持ち運べるというのがすぐ連想できますが、持ち運べることで、別の車と共用したり車から外して使うことができたりするわけです。モノによってはＴＶも内蔵しているものもありますから、取り外して外出先でＴＶを見ることやＤＶＤビデオを楽しむこともできます。が、ちょっと待ってください。他の車で使えるということは車の種類が違うわけで、ジャイロセンサーの学習なんかが乗せ変えた時点で役に立たなくなります。それにＴＶが内蔵されているということはかなりゴツイデザインになりますから、車に取り付けた感じは相当つらいものがあるでしょう。つまり、ポータブルはカーナビ機能として相当わりきった内容になっている可能性があるということで、車にしっかりと根ざした形でなければ、「カーナビ」としての性能は望めません。今年の春はパナソニックストラーダ、ソニーＸＹＺといった製品が登場しましたが、ストラーダは車をしっかり意識しているのに対し、ソニーはかなり車側を割り切っているようです。これは主観になるかもしれませんが、どちらのモデルもこの形で完結している以上、カーナビ性能としてはやっぱりしっかり取り付けられる製品に比べると落ちるんではないかと思います。

  2004.06.16

• リモコンかタッチパネルかそれとも音声か

  カーナビの操作方法は現在３つの方法があります。一つ目はリモコン。このデバイスのメリットははなれた場所から操作できることや、ダイレクトに操作できるボタンを複数配置できるので操作階層が浅くてすむこと、リモコンのボタン配置さえ把握していれば走行中の操作も容易なことなどがあげられます。デメリットは階層の深いメニュー操作を行うときに操作手順が複雑になること（文字入力とか）、操作可能な範囲が限定されることなどです。二つ目はタッチパネル。こちらのメリットは画面に書いてある内容をそのまま触ればよいので直感的であることにつきます。逆にデメリットは、走行中の操作は画面を見る必要があるので危険なこと、表示パネルが指紋などで汚れることなどです。最後に音声操作。音声認識とも言いますが、こちらは走行中でも画面を見なくても自分の声で操作できるので安全なこと、ダイレクトにいろんな操作ができることがメリットで、デメリットは認識率がイマイチなことがあることや何を話していいかわからないこと、話し出しのタイミングがつかみづらいことなどがあげられます。ということで、これらのメリットデメリットを理解して使うことがより便利にカーナビを操る手段になると思います。このようにカーナビの操作方法にはそれぞれ一長一短があるので、購入しようとしているカーナビがどの操作方法を持っているかを把握することが重要です。といいつつ、すべての操作デバイスを持っているカーナビなら、こんなことには悩まなくてすみますけどね・・・・

  2004.06.14

• カーナビは精度が命

  カーナビのもっとも基本的なことは、「今いる場所を正確に表示すること」です。最近どのメーカーもこの「位置精度」に力を入れていますが、なぜ「位置精度」が重要なのか少し語りたいと思います。カーナビは今いるところから目的地まで案内をしてくれる機械ですが、「今いる場所」が間違っていると走り出しから案内が役に立ちません。同様に走っている最中に位置を間違ってしまうと、でたらめな案内をすることになります。特に高速道路と一般道路が並走しているような場所で位置を間違えるとこのでたらめ案内が顕著になります。都市高速のような立体的に一般道と並走している場所では、カーナビの地図では同じ場所を走行することになりますから、こういった場所でも的確に案内できるだけの「位置精度」が求められるわけです。カーナビは目的地まで連れて行ってくれるツールなので、道案内ができればどこのメーカーでも同じと考えられがちですが、この位置精度に対してしっかり取り組んでいるメーカーじゃないと案内もおぼつかないことになりますのでご購入時にはご注意を・・・・

  2004.06.13

• カーナビ取り付け位置

  カーナビの取り付け位置について、迷われる方も多いと思うんですが、主にカーナビ本体の取り付け位置は3つあります。一つはインダッシュ。もう一つはシート下、もう一つはトランクなどの荷室です。カーナビ本体は以前は地図ディスクをいれてしまえばさわる事が滅多にないので、オーディオスペースが有効に取れるシート下やトランクがほとんどだったのですが、今のナビはDVDは見れるし、CDを録音できるしと、ディスクの出し入れが頻繁に行われるため、インダッシュに取り付けられる方が多いようです。ただし、既にオーディオでスペースが埋まっている場合にはオーディオを取り外してしまう必要があります。本体はインダッシュに取り付けたとして、問題はモニターです。一体型はインダッシュにそのまま収まりますが、取り付け位置が前方視界に入らない場合、走行中はほとんどナビの画面が見れないと思います。このような場合にはオンダッシュのモニターを選択するか、インダッシュでせり上がるタイプのモニターが有効だと思います。オンダッシュは見栄えの問題がありますが確実に視界に入ってきますし、インダッシュのせり上がりタイプは見栄えをキープしながら少しでも高い位置に取り付けられるものの操作パネルや吹き出し口をふさいでしまうこともあります。どれも満額回答とはいきませんが、少なくともカーナビが画面が見えるところにつけないと走行中は役に立たないことだけは事実ですので、ご自分の車のどの位置にモニターが設置できるかを十分吟味されたうえで取り付け位置を決められるのがよいと思います。

  2004.06.12

• 後付か、純正か

  今日は後付と自動車メーカー純正の違いについて書きたいと思います。純正（ディーラーオプション含む）は、装着したときのスッキリ感が優先される傾向があり、その形状は必ずといっていいほどモニター一体型です。これはこれでよいのですが、車によっては視点がかなり下になることもあり、画面を見ることを考えると取り付け位置が視界に常に入る位置でないとつらい場合があります。逆に後付の場合には「後からつけたなりの存在感」の演出で、すっきりはしないけど主張する傾向があります。それとラインアップが豊富なので取り付け位置に柔軟に対処できるメリットがあります。機能面では純正はこなれた技術を搭載する傾向にあり、後付は新機能が先行した技術を世にいち早く送り出せる環境にあると思います。つまり、純正＝安定、後付＝斬新といった感じでしょうか。カーナビ業界はまだまだ発展途上のところもあるので、今の所後付に軍配をあげたいところですが、普及が進むにつれて斬新よりも安定を望む人が増えるかもしれませんね。

  2004.06.11

• カーナビの基礎知識　その２

  1990年、GPSカーナビが発売されてから1年半、カーナビ市場はパイオニアの独壇場でしたが、この時はルート設定もできず、初期のものは地図も画面端まで動くとページ切り替えで表示されるというものでした。また、価格もフルセットで100万円近かったと記憶しています。1993年、ソニーがパイオニアの後を追って低価格のカーナビゲーションを発売してシェアを奪取しました。当時の象徴的な機能が今では当たり前の「自動ルート探索」でした。1995年、アルパインからタウンページのデータが収録されたカーナビが発売され圧倒的な支持を得ました。この頃にはカーナビメーカーが20社くらいあり各社しのぎを削っていましたが、新機能を提案できなかったメーカーは次第に淘汰されました。1997年、パイオニアがＤＶＤを使ったカーナビを世界で初めて発売し、これまでの苦戦を一挙に挽回しました。このパイオニアと「世界初」がパイオニアにタッチの差で及ばなかったパナソニック、これまでの実績が評価されたアルパインの3社が当時「カーナビ御三家」と称され、カーナビ市場は三国志さながらの状況になりました。そして2001年、またもパイオニアがHDDを使ったカーナビを他社に1年も先駆けて発売し、HDDに音楽を録音できるミュージックサーバー機能も搭載することでAVとナビの融合が進みました。同時にDVDを使った「楽ナビ」シリーズも廉価で発売し、そのシェアは圧倒的なものになりました。この状況に対抗するパナソニックはDVDでありながらもVGAモニターを使ったきれいな描画を提案しパイオニアに待ったをかけようとしましたが、もう一方の雄アルパインはこの流れに完全に乗り遅れてしまった感がありました。こうして振り返ってみると、カーナビの歴史は浅くかつ技術の進歩も早いことがご理解いただけると思います。そして今年も各社から新しいモデルがどんどん発表され、新たな歴史が刻まれようとしています。（カーナビの歴史　完）

  2004.06.03

• カーナビの基礎知識　その１

  カーナビの歴史ってご存知ですか？一番最初は某車メーカーの地磁気を使ったものだったようです（方位磁石のようなものですね）。これが80年代の後半に登場して、その後90年にパイオニア（カロッツェリアのことです）が世界で初めてGPS（グローバルポジショニングシステムの略でアメリカの軍事衛星）を使ったカーナビゲーションを発売しました。これが現在のカーナビの基本形だと思います。この当時のカーナビはGPSの打ち上げ数が少なかったこともあり、なんと使える時間帯が限定されていたんです。また、地図と自分のいる位置が表示されるだけで、「道案内なんてとんでもない」というものでした。その後、VICSと呼ばれる道路交通情報サービスが96年から開始され、地図で渋滞情報が見れるようになったり、97年には地図の記録メディアがCDからDVDになったカーナビが登場し、2001年にHDDを搭載したカーナビが発売されました。HDDが主流になった現在ではAV機能と融合した製品か、小型化された製品の２極化が進むのではないかと言われているようです。（その２へ続く）

  2004.06.02

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