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テーマ:好きな絵本教えて下さい(711)
カテゴリ:今日の絵本
爽やかな晴天が続いています。
みなさん、こんにちは♪ ようやく体調が戻ったと思ったら、とたんに忙しくなってしまい、なかなかみなさんのところへ訪問できない日が続き、申し訳なく思っています。 母の本をご注文してくださった皆さん、今日ようやく第一便を発送しました。大変お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。 ****************** 私は子供たちの通う小学校で、5年前から「読み聞かせボランティア」をしています。今は息子ヒデキ(小2)のクラスが中心ですが、年に一度、所属している「ゆめいろクラブ(お母さんたちの読み聞かせクラブ)」の活動として、秋には全学年に読み聞かせに回っています。 今朝、私は6年生のクラスに行ってきました。 6年生って、もう既に「絵本」のイメージはない、と思われますよね? ところが! 実は何歳になっても、人にお話を聞かせてもらうことや、絵本を読んでもらうことって、楽しいことなんです♪大人だって同じなんです☆ 我が家では娘のサキ(小5)が、読み書きが苦手で一人読みが出来ないこともあり、今でも毎日絵本や児童書の読み聞かせを続けています。絵のないところで想像しながらお話を聞くことも楽しいようですが、そればっかりだと疲れてしまうのでしょうね。(読んであげる親の方も、正直疲れますが。笑)娘は美しい挿し絵が入っている絵本の方が、やっぱり好きみたいです。 ただ、教室で一度に何十人もの子供たちに読み聞かせるという場合、やっぱり本選びは慎重になります。興味の幅も、理解する力も、大きなばらつきがあるのですから。 本嫌いの子から難しい本を読みこなせるような子まで、みんなが楽しめる本って一体何だろう? ・・・そんな時私は、たいてい文学史に残る文豪の名作の中から作品を選びます。音楽でいうと「クラシック」でしょうか。国を越えて、時を越えて、長く多くの人から愛され、残っている作品には、力がありますからね。そして今朝の一冊は宮沢賢治の「注文の多い料理店」を選びました。 狩りに出かけ、山奥で迷い込んだ2人の若者が見つけた西洋料理店。 店に入ったとたん、次から次へと店から出される奇妙な「注文」。やがて自分たちが「食べる」のではなく、「食べられる」のだと気づいた時の衝撃。 文体はどんなに古くても、その内容や展開の面白さは本当に子供たちを惹きつけ、すべての子供たちを一気に話の中に引き込んでしまいました。 この本は、まさに「高学年向きの絵本」だと思います。低学年の児童には、この古い文体の日本語は、まだちょっと難しいような気がします。 私は最後に、 「宮沢賢治さんは、今から100年以上前に生まれ、わずか37年という短い生涯でした。私たちが今直接会うことはできない人ですが、彼の遺した作品を通し、私たちはこうして今でも宮沢賢治さんに出会うことができます。長く人に愛されている作品というのは、素晴らしい力を持っているものが多いです。どうか国語の教科書に出てくるような人の、他の作品も、図書室で探して読んでみてくださいね」 と話して、教室を後にしました。 宮沢賢治・・・やっぱりすごいなぁ! 改めて感動した作品でした。 ひなたまさみ ●「注文の多い料理店」 偕成社 宮沢賢治・作 しまだむつこ・絵 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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