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カテゴリ:私の日常
みなさん、こんばんは☆真夜中の更新です♪(これ、朝の3時頃に書いたのですが、メンテナンスでアップできませんでした)
実は、ここしばらく、またまた娘のサキ(小5)が昼夜逆転の生活になってしまっています。精神的にもとても過敏になっているので、薬も飲めず、真夜中には寂しさと不安でワーワー泣いてしまいます。 私には息子ヒデキ(小2)もいるので、サキだけのママとして生活するわけにはいきません。 私は一体どんな毎日を送っているか? 例えば昨日一日は、、、 朝、ヒデキの学校で絵本を読み聞かせし、家に戻って自宅で仕事。午後からはヒデキの授業参観のため再び小学校へ行き、目を覚まして泣きながら電話してきたサキのいる家へ戻り、サキの食事を用意したらすぐに、約束していた市の教育相談所へ。サキの今後の相談をし、買い物をすませ、みんなで夕食、ヒデキとお風呂、仕事のインタビューを電話ですませ、22時前にヒデキを寝かしつけながら一緒に眠る。そして2時頃泣きながら「お腹すいた」と言うサキにご飯を作り、一緒に食べてサキとお風呂。4時頃からサキに本を読み、5時過ぎに一緒に就寝。8時にヒデキをサッカーへ送り、9時からサキをとりあえず車に乗せて、仕事へ、、、。 こまぎれの睡眠しかとれない生活は、乳飲み子を抱えていた時以来です。10年くらい前の私は今より10歳若かったので、まだ体力もあったのですが、今は正直ヨレヨレです。睡眠が十分にとれないと、精神的に不安定になるのは大人も同じですね。いつご飯を食べ、いつ寝ているのか、意識が朦朧としているような毎日の中では、もともと楽観的な私でさえ、つい悲観的になってしまいます。 赤ちゃんや、病気の子供を抱え、疲れ果てているママたちの大変さが、今の私には改めてよくわかります。娘を見ていると、不眠症の人たちの辛さも見えてきます。 でも、涙でいっぱいの娘の顔が、曇りの無い笑顔に変わると、本当にほっとします。子供のためだから頑張れる、ってこともありますね。 親は強し! みんな、がんばりましょうね~♪ 今夜は、先月ある公募に出したエッセイを載せてみたいと思います。 これはいくつかテーマが与えられていた中から、「兄弟・姉妹」を選んで書いた作品です。このブログでも書いたことのある内容ですが、限られた文字数でまとめる、というのは一つの挑戦でしたし、ヒデキとサキの今の様子を残しておきたかったので。 たくさんの作品の中から受賞するというのは本当に「狭き門」ですから、私はこれは選に漏れるだろうと思っています。それでもせっかくまとめたものなので、皆さんには読んでいただきたいな、と思い、ここに載せてみることにしました。 ************************ オレのお姉ちゃん ひなたまさみ (なんだ、つまんないな) もう夕方になるのに、お姉ちゃんは眠ったまま。5年生のお姉ちゃんは、もう長い間学校を休んでいる。ママはお姉ちゃんのことを「スイミンショウガイといって、昼と夜が反対になる病気なのよ」と言うけど、オレが家にいる時は、パジャマも着ないでいつも元気いっぱいだ。2年生のオレだって毎日頑張って学校へ行って、宿題もちゃんとやっているのに。昨日の夜お姉ちゃんとケンカした時、 「お姉ちゃんばっかり学校休んでズルイよ!オレだって学校休みたいんだぞ!」 って叫んだら、ママは悲しい目をして、 「それじゃ、明日はヒデキも休みなさい」 って言ったんだ。 (やったあ!)オレはすごく嬉しくて、今日は学校を休んで、朝からゲームをしたり、ビデオを見たりしてたけど、やっぱりお姉ちゃんが起きてくれないとつまらない。お姉ちゃんは本当にずっと寝たまんまだった。オレは、(もう明日からは、ちゃんと学校へ行こう)と思った。 その夜、眠っている時に大きな声がして目が覚めた。となりの部屋でお姉ちゃんが泣いている。時計を見ると4時すぎだった。 「ママ、頭が痛いよ!お腹も痛いよ!どうして薬を飲んでも治らないの?」 そっと部屋をのぞいてみると、ママがお姉ちゃんの背中をさすっている。お姉ちゃんもママも泣いていた。オレは慌てて自分の布団にもぐりこんだ。 「ヒデキ、朝だよ。起きなさい!」 いつの間に寝ちゃったんだろう。次に大きな声で目を開けた時には、朝の7時になっていた。リビングへ行くと、そこらじゅうに大きな画用紙や絵の具が散らばっていた。(オレが寝ている間に、お姉ちゃんが描いたんだ) 「ヒデキおはよう!朝ごはん、しっかり食べなさい」 エプロンをつけたお姉ちゃんが、ニコニコしながらキッチンから顔を出した。テーブルの上には、ソーセージ、目玉焼き、味噌汁、ご飯が並んでいる。 「ママは?」 「寝てるよ」 「これ、全部お姉ちゃんが作ったの?」 「そうだよ。ヒデキの学校の支度もしたし、鉛筆もちゃんと削っておいたからね。はい、これが着替え!」 お姉ちゃんの朝ごはんは、炊きたて、出来たてのほっかほか。おかずはどれも美味しかった。(すっげえ!お姉ちゃん、ママよりすげえや!) 「ママの嘘つき!今日の朝は、オレのクラスで絵本を読んでくれる、って約束してたのに」 「ヒデキ、ママはお姉ちゃんと朝までずっと起きていてくれたの。お願い、今日はゆっくり寝かせてあげて。ママのこと、“嘘つき”なんて言わないでね」 オレは夜中に目を覚ました時のことを思い出した。泣いていたママのことが可哀想に思えてきた。 「うん、わかったよ」 「行ってきます!」 家を出ると、お姉ちゃんが傘を手に、慌てて追いかけて来た。 「天気予報で、今日は午後から雨だって!」 夕方、学校から帰る途中、本当に雨が降ってきた。(お姉ちゃん、やっぱりすげえや!) その時、後ろからお姉ちゃんのクラスの男子が声をかけてきた。 「お前の姉ちゃん、ズル休みしてるだろ?」 「違うよ!お姉ちゃんは病気なんだぞ」 「じゃ、何の病気だよ?」 「朝まで眠れなくて、ずっと泣いていて、お姉ちゃんは可哀想なんだ!絶対にズル休みなんて言うな!」 大きな声で叫びながら、オレは泣きそうになった。でも、「泣くのはカッコ悪いぞ」っていつもお姉ちゃんが言うから、オレは慌てて駆け出した。(早くお姉ちゃんに会いたい!) 家に着くと、やっぱりお姉ちゃんは寝ていた。でもお姉ちゃんの穏やかな寝顔を見ると、さっきのイヤな気持ちが吹き飛んだ。オレはお姉ちゃんの耳元に顔を近づけ、起こさないようにちっちゃな声で囁いた。 「お姉ちゃん、ただいま。朝はありがとうね」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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