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カテゴリ:ポメラニアンのプリン
「ママ、本気なの?
本当にやるつもり?」 心配そうに、でもちょっと嬉しそうに尋ねるサキ(小6)。 「え~~っ ママには無理だよー! やめて~~~~~っ」 今にも泣き出しそうなヒデキ(小3)。 「やります! ママは、やると決めたら、やるんだよ!(キッパリ)」 私は”半額”になっていた犬用の爪切りをしっかり握りしめ、レジに向かいました。 そう、昨夜私は初めて我が家のポメラニアン犬”プリン”の爪切りにチャレンジしたのでした。 これまでは、爪がのびてくるとペットショップで切ってもらっていました。 1回500円です。 最近、また爪がのびているのには気づいたものの、なかなか連れて行く時間がなく… ついに、爪切りを買い、自分で切ってあげることに決心したのでした。 私は爪切りが下手です。 いまだに自分の爪さえ、深爪にしてしまうことがあります。 当然、子どもたちも、たびたびその被害にあってきました。 爪だけを切るつもりが、血が吹き出してしまったことも… だから子どもたちは心配だったのです。 (ママだって、怖いんだよ~~! でも、自分でできるようにならないと…) レジで並んでいる間、爪切りのパッケージを眺めていると… 「犬用つめきり」 ギロチン式 と書いてありました。 ギ、ギ、ギロチン!? (怖すぎるよぉ~~~) 一瞬、戻そうかと思ったのですが、そんなためらいも、やっぱり「半額」には勝てませんでした(笑)。 「さぁ、プリンちゃ~~ん、 楽しいこと、しようね~」 猫なで声で近づく私の心の中の緊張が伝わったのか、既に恐怖におののいているプリン。 「サキっ、早く連れてきて! ヒデキ、プリンを押さえて!」 ドキドキしながらギロチンを手に、プリンの爪を探す私。 ジタバタ暴れるプリン。 「こらっ、ヒデキ! どこ押さえてるの? そこは首じゃないの!? 首はダメ!首は…」 (これは”ギロチン”なんだからやめて…涙) 丸いすき間にプリンの爪を入れ、血管の通っている赤いところより下に合わせ… パチン♪ といくはずが、爪が堅くてなかなか切れません。 (えっ?もっと力を入れるってこと? 痛くないのかな?) 恐る恐る力を込める私。 次の瞬間、手がすべり、何故かギロチンが宙を舞い… 「ギャアーーーーーーー」 足にでも落ちてきたら、指が飛ぶような気がして、思わず絶叫する私。 床に転がっているギロチン。 「はぁ、はぁ… こ、こわかった…」 心臓はバクバクです。 「あのさ~、 ママの声の方がよっぽど怖いんだけど」 と、サキ。 「オレ、泣きそうになった」 と、ヒデキ。 「ご、ごめん。 あのね、これはギロチンだから。 油断しちゃいけないんだよ」 完全に”ギロチン”ということばに振り回されている私。 ようやく1本の爪を切り終えたとき、 「はぁ~っ」 思わずため息をついたのは、プリンでした(笑)。 「ちょっと待って。 手と足だから、まだ19本もあるのぉ~?」 「ま、やってるうちに慣れるんじゃない?」 と、サキ。 「ママ、がんばって!」 と、ヒデキ。 「そ、そ、そうだよね? だんだん慣れてくるよね? うん♪ママ、頑張るぞ!」 観念したようにおとなしくなるプリン。 …結局、1本も流血することなく、無事爪きりを終えました。 「やったー! もう、次からは大丈夫だよね」 そう言いながらも、最後まで緊張していた私。 それでも、ちゃんと出来たもんね♪ 「ママ、ちゃんと出来たじゃん。 これさ、サキたちが結婚して家にいなくなったら、パパと2人でやるようになるんだね」 と、サキ。 「ママ、すげぇ~」 と、ヒデキ。 「ありがとう。 あ~~~~、疲れたよ!」 親になっても、たまには何かにチャレンジして、こんな小さな達成感を味わうことって大切ですね☆ それにしても、爪きりのネーミング、悪すぎ!(笑) たとえば”らくらく爪パッチン”とか、そういう名前だったら、 私の緊張ももっと軽くてすんだんだろうな。 プリン、お疲れさまでした。 これからは、なるべくゆっくり爪をのばしてね。 ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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