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テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:サキのあゆみ
みなさん、こんにちは
2日間、日記が更新できず、申し訳ありませんでした 金曜日の朝、制服に着替えた娘サキ(中1)。 あとはお弁当を入れて、髪を結んで、家を出るだけ。 私は私で仕事に出る準備でバタバタ… いつもの朝の忙しい風景。 そんなとき、突然サキが私に話しかけてきました。 「ねぇママ、サキはさ、中学生としてはものすごく充実した毎日を送っていると思うんだよね」 (いきなり、どうしたの?) 「そうだよね~」 私は急いでナプキンとハンカチにアイロンをかけています。 「自分の作ったお話をゲームにしてもらえたり、アニメフェアにも出ることが出来たし…。 みんなが経験できないようなこともいっぱいさせてもらえてるでしょ?」 「うんうん♪」 (サキがこういうことを語り始めると、何かがあるんだよね… う~~~、イヤな予感がするなぁ) 「ママは ”理由はないけど、学校へ行きたくない日” ってなかった?」 (でたぁ~~~!!! 話はこれだったのか!?) アイロンをかけていた手を、ふと止める私。 (とりあえず、ここはサラッとながしてみよう) 「どうだったかなぁ? そんな日もあったかもね」 「別にね、いじめられてるとか、勉強がイヤだとか、そういうのは何もなくてね、 それでも学校へは行きたくない日、ってあるよね?」 「どうしたの? 今日がそんな日なの?」 (おいおい、勘弁してよ~ ママは今日も一日、予定がギッシリですよ~) 「う~~~ん。 今までは、ちょっとそんな気分の日でも、制服を着れば”よしっ、行くぞ!”って思ってたんだよね。 でも今日はその反対。 制服を着たら、”今日は学校へ行きたくないなぁ~”って思い始めて…」 「わかった、そんな気分なんだね。 じゃ、今日はお休みしたら? でも、もう体調が悪くないなら、悪いけどママは仕事に出ちゃうよ。 一人でのんびり過ごしててね」 「ママ、ありがとう。 サキ、今日はとっても悲しい気分だったから。 どうしてかわからないけど、とってもとっても悲しくて…」 ん? おかしい。 私まで悲しくなってきました。 サキにサキの時間があるように、私にも私の時間があります。 1時間単位で組まれているスケジュール。 始まったばかりの忙しい一日。 その忙しさに押し流されるように生きている私の時間が、その瞬間ピタリと止まったような気がしました。 本能的に、娘の時間の流れに寄り添っていく私。 (今日はサキといなくちゃいけない。サキと一緒に過ごそう) 学校を休んだサキと、仕事を休んだ私。 「せっかくだから、2人で映画でも観に行こうか?」 「ううん。そんな気分じゃないから。 サキは家でのんびりしていたい」 「映画がイヤなら、ショッピングとか? あ、見るだけだけどね(笑)。 それとも温泉に行く? 何か気分転換になるようなところへ出かけない?」 (せっかく作った時間なら、なるべく有意義に過ごさなくちゃ) そう思う一方で、「のんびり過ごす時間」をつい「無駄な時間」のように思ってしまう自分のことを、 心にゆとりがないんじゃない? と感じる私。 「じゃ、そうしようか? ”のんびり”も、たまには必要だよね」 本当は、自分がやらなければいけない仕事を思うと、そんな気分にはとてもなれません。 でも、その日私は、娘からのサインを見逃すわけにはいきませんでした。 結局は一日、家で娘と過ごしました。 ベランダの花を眺めたり、 絵本を読んだり、 娘の好きなアニメの動画をパソコンで見たり、 朝作っておいた2つのお弁当を食べ、午後からはサキの希望で、レンタルビデオのお店に行きました。 サキは自分の好きなアニメのDVDを借り、漫画も一冊買いました。 私は「お姉ちゃんだけズルイよ~!」と言い出しそうなヒデキ(小4)のために、映画を一本借りました。 『子ぎつねヘレン』 去年ヒデキが観たがっていた映画でした。 夜になってヒデキとその映画を観るときに、サキも誘ってみましたが、 「サキは観ないから!」 の一点張り。 ところが、いざ映画が始まると、 「サキは観ないから」 と言いながら部屋に入ってきて、 「サキは観ないから」 と言いながら、布団にもぐりこみ、 結局3人での映画鑑賞が始まりました。 半分くらいで睡魔に負けてしまった私。 サキのすすり泣きの声で目が覚めたときには、エンドロールが流れていました。 (しまった!寝ちゃってた) ヒデキを見ると、ヒデキも涙を流しています。 「悲しくなっちゃったの?」 黙って頷きながら頬の涙を拭うヒデキ。 膝を抱え、珍しく声をあげて泣き続けるサキ。 そしてママは… どうして二人が泣いているのか、わからないよ~~~~ (疲れているときに映画を観てはいけませんね。笑) 明け方、もう一度寝てしまったところから最後まで観た私。 やっぱり最後は号泣でした。 『子ぎつねヘレン』 ヘレンは「ヘレン・ケラー」のへレンなんですね。 耳が聞こえない、鼻がきかない、声も出せない、まるでヘレンケラーのような野生の子ぎつねと出会った少年、太一。 ヘレンを助けたい一心で、自分がサリバン先生のようになる、と必死の太一とヘレン、そして獣医さんとの触れ合いのストーリーでした。 途中、声を出せないはずのヘレンが、太一のことを母親を呼ぶときの啼き方で呼ぶシーンでは、思わず涙。 太一に見守られながらヘレンが最期の時を迎えるシーンでは、号泣。 「ヘレンは生きている間、辛いことだらけだった」 と振り返る太一に、 「”辛い”という字に”一”を足すと”幸せ”という字になる。 太一のおかげで、ヘレンは幸せだった」 という獣医さんのことばに、またまた涙。 命の尊さや、生きるということについて、たくさんのメッセージを与えてくれた作品でした。 親子で鑑賞できて、本当に良かったと思いました サキ、明日からまた一週間だね。 学校へ行けるかな? ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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