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カテゴリ:ヒデキのあゆみ
すみません、いつものとおり、書けるときのまとめ書きで、本日2本目の日記です。
先週の土曜日。 午後のひととき、ヒデキと2人で遊びました。 それは、10ヵ月ぶりくらいのことでした。 普段はお稽古事に忙しいヒデキと、仕事に追われている私。 ヒデキは暇があれば、すぐに外へ飛び出し、真っ暗になるまでお友だちと遊んでいるので、なかなか2人で外で遊ぶチャンスはありませんでした。 その日は珍しく、同じマンションの友だちが誰もいなかったらしく、家でテレビを見ていたヒデキ。 何の番組だったのか、女性タレントが握力測定をしていたようで、 「ママ、ママの握力ってどのくらい?」 と、尋ねます。 「う~~ん、ちょっと前にゲームセンターで測ったときは、41kgくらいだったよね」 「す、す、すげぇえええ」 テレビのタレントさんたちは、20~30kgくらいのようでした。 「ふふっ、実はママ、握力だけは昔からちょっと強い方なんだよ。 これって、40代男性の平均握力なんだってさ」 「マジかよ~~」 そんな会話をするうちに、その日買った縄跳びを一緒にやろう、と言い出したヒデキ。 実は今、体育の授業でマラソンと縄跳びをしているそうです。 「オレ、二重飛びが、なかなかうまくできないんだよね…」 (いや、それだけ太ってりゃ~、無理でしょ?) と言いたいのをグッとこらえ、 「じゃ、一緒に練習しようか?」 …というわけで、2人で縄跳び練習を始めました。 「ママだってもう、ボクシングも長く行ってないし、二重飛びなんてずっとやってないからね」 と言いながらも、お手本を見せようと張り切ったところ、 いきなり30回連続でクリア 「ママーーー すっげぇええええ ママってカッコイイ」 「いや~、そんなに褒められると照れちゃうなぁ」 と笑いながら、満更でもない私。 (まだまだヒデキには負けられませんからね!) ヒデキは特訓の甲斐があったのか、何とか1回は出来るようになりました。 「その身体で二重飛びが出来るなんて、上出来だよ」 「ねぇママ、じゃ、今度は公園でドッジボールしようよ」 「ドッジボールねぇ…」 10ヵ月前は、ヒデキのボールはまだ何とか受けられた。 しかも私が本気で投げたボールでヒデキに突き指させちゃったっけ。 (まだ、いけるな) 「うん、いいよ。 やろう♪」 早速、2人でキャッチボールから始めました。 ところが、いよいよ本気で投げ始めたとたん、 うそっ!? 何これ??? ヒデキの投げるボールは、とんでもない勢いです。 こ、こ、怖いっ い、痛いっ さっき褒められたばかりだし、まだ情けないところを見せたくない私は、必死でボールを受け続けるのですが、 胸で受けると、一瞬、息が止まるかと思うほど痛いし、 腕で受けると、腕を傷めたのでは?と思うほどズキズキします。 おまけに私が精一杯の力で投げたボールも、楽々受け取ったヒデキは、 「ママ、冗談でしょ? そろそろ本気で投げていいってば~」 (って、ママは本気で投げてるんだよ~~) とうとう私の方から、 「ごめん。 ママ、もうヒデキの本気ボールを取るのは、きっと今日が最後になると思うよ。 ヒデキがこんなに強いボールを投げられるようになってるなんて、思わなかったよ。 今度からはもう、パパに交代してもらおうね」 と、言ってしまいました。 ドッジボールが大好きで、学校ではドッジボールクラブに入っているヒデキは、カーブも投げられるし、足元を狙って投げることも出来るのですが、やっぱり直球でど真ん中に投げるのが一番好きだとか。 ふふっ、ヒデキらしいね。 素直な性格がボールにもそのまんま出ていて、ママは好きだよ 最後にヒデキが、 「ママ、ちゃんと肩を回しておいた方がいいよ。 オレは毎日やってるから大丈夫だけど、明日ママの肩が痛くなるといけないからさ」 と、優しい気遣いまでしてくれて…。 ちゃんと回しておいたけど、昨日は痛くなかったけど、 今日になって右の肩がやたら痛いよぉおお~~!(笑) (この時差がまた、何とも哀しいわけでして…) 小学4年生。今がちょうど母親を体力的に越えていく時期なのかな? ちょっぴり切ないような、でもやっぱり子どもの成長が嬉しいような、そんなひとときを過ごしたあと、これまた久しぶりに2人で愛犬プリンの散歩をしながら、おしゃべりタイム。 「ママ、今日の柔道の早朝稽古のとき、オレが1年生のH君と打ち込み練習したの、見てた?」 「ああ、そうだったね。 珍しい子とやってるな、って思いながら見てたよ」 早朝稽古で人数が少ないときは、1年生から6年生までがいつものようにクラスに分けずに一緒に練習をすることがあります。 「O先生が“2人組になれ”って言ったから、オレも相手を探そうと思ったら、目の前にいつの間にかHが立ってたんだ。 Hはオレの顔をじーーっと見て、その目がまるでおねだりをするときのプリン(犬)みたいにウルウルの目になっててさ~、オレが、 “(一緒に)やるの?” って聞いたら、黙って “うん!” って頷いたんだよ」 「へぇ~~。 H君、可愛いね」 「そのとき、別の子がHに、 “一緒にやろう!” って走ってきたんだけど、Hは黙ったまま、その子の方を見ると首を横に振って、またじーっとオレの顔を見てたんだよ」 H君はヒデキと同じ小学校へ通う1年生で、ヒデキのことを“ヒデキお兄ちゃん”と呼んでくれるそうです。 家では2人姉弟の“弟”のヒデキ。 「弟か妹が欲しい」とずっと言っていたヒデキが“お兄ちゃん”と呼ばれるなんて、きっと嬉しいんだろうな。 「それで一緒に始めたのはいいんだけど、やっぱり本気でやるわけにはいかないし、どうしたらいいかわかんなくて、適当に力を抜いてやってたら、O先生に、 “おいヒデキ、ちゃんとやれ!” って言われちゃって、仕方ないから今度は思いっきりやろうとしたら、今度は先生が慌てて、 “ヒデキ、待てっ! 本気は出すな。 真剣にやれ“ って、これがまた、難しいんだよねぇ~~」 と、苦笑い。 普段の稽古では、高学年のクラスにいるから、ヒデキたち4年生はどちらかと言うと“おチビさん”です。先輩たちに憧れるばかりだったヒデキが、いつしか“先輩”にもなっていたんですね。 「ヒデキもいつも優しい先輩のみんなに可愛がってもらってるんだから、 後輩にも優しくしてあげようね」 「うん」 うちではいつでも末っ子、下の子のヒデキ。 そのヒデキが“ヒデキお兄ちゃん”かぁ~。 帰り道、私の胸の中で、何度も“ヒデキお兄ちゃん”という言葉が響いていました。 ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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