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テーマ:山歩きの楽しみは・・(374)
カテゴリ:私の日常
日曜日。
いつもは身内のお店の手伝いに行く私も、久しぶりに家でのんびり掃除などを… 「つまんないよ~! どっか行こうよ~!」 と子どもたちが騒ぐので、午後から急に山にハイキングに行くことに。 「山に行く」と言えば、帽子、リュックにタオル、お弁当、山のふもとまでは電車やバスに乗って… というイメージがあると思いますが、近所に山があるので、家を出て5~6分歩くともう山の中です。 だから、本当に普段着のまんま。 愛犬プリンも連れて、いつものお散歩の延長です。 「てっぺんの展望台のところに、ちょっとした広場があるから、そこでテニスしようよ」 テニスラケットと練習用のボール(ゴムつき)も持って、いざ出発 近所にあっても、普段はなかなか行かないものです。 私はその山を歩くのが大好きなんですが、一人じゃ怖いんです ヘビも怖いし、お化けや変質者が出そうで怖い いつだったか、タヌキがひっくり返って死んでいたし、今回だって山の入り口に 「クマに注意」 の張り紙が…。 何でも最近、月の輪グマに遭遇した人がいるらしく、 「クマに遭遇したら、慌てず、持っている物をひとつずつ投げて、クマの気をそらしましょう」 みたいなことが書いてありましたが、そんなの無理でしょ? 鈴を持って行かなかったことを激しく後悔。 標高235m、山というよりも丘? ハイキングするにはピッタリだし、東海大の有名な柔道の選手たちも、この山をよくトレーニングで走っているそうです。 山の中に入ると、とたんに空気が山の空気に変わります。 自然の香りっていうのかな? なんだかとっても癒されます。 子どもたちもプリンも、元気にてくてく歩きます。 ところが、しばらくするとヒデキ(小5)が… 「ママぁ~~~~、 まだ着かないの? 休もうよ」 「今、歩き出したばっかりじゃん。 頑張れよ~~」 ほんとにスタミナがないなぁ(笑)。 みるみるうちにテンションが下がるヒデキ 「もうダメだよ~~ もう無理だよ~~~」 と、そのとき。 前方から下山してきたおじさん達の中の一人が、すれ違いざまに 「ほら、どんぐりあげるよ」 とヒデキの両手にどんぐりを入れて下さいました。 「ありがとうございます」 「よかったね、ヒデキ。 じゃ、どんぐりを拾いながら歩こうか」 「うん やるやる」 相変わらず単純だ。 そして歩くこと1時間半。 途中ででっかい木を見つけて登ったりしながら、頂上を目指します。 「ママ、まだなの? あと、どれくらい?」 「う~~ん、よくわからないけど。 もうすぐかな?」 「オレ、もう無理だから~~」 どんぐりの効き目も切れてしまい、ついに座り込んだヒデキ。 「でもさ、なんか下がってきてない? 家が見えてきたけど?」 「そ、そ、そんなバカな。 大丈夫だよ、もうすぐだから」 ほどなく、街が一望できる反対側に出てしまった私たち。 「あれっ てっぺんに着く前に、山を出ちゃったね」 「おいおい マジかよ」 「ママ、オレてっぺんで “やっほ~~” ってやりたかったよ」 「ごめん、ごめん。 ママもてっぺんの景色とテニス、楽しみにしてたのに…」 どうやら展望台のある権現山を目指さず、ひたすら弘法山を歩いた結果、展望台に行きそびれてしまったようでした。 まぁ、私のやることですから、こんなもんです。 ほんとなら、こんな景色が見られたはずなのにね がっかりしたヒデキは、道路に思わずゴロリ。 「仕方ない。 ここでしばらくテニスしていこうか?」 民家の前で、テニスの練習を始める私たち。 すっかりダウンしていたはずのヒデキも復活 勢いよく打ったところ、青いおもりごと飛んでいってしまって、みんなで大爆笑 「お前、どんだけ力あまってんだよ?」 ビニール袋いっぱいのどんぐりを持って、家に帰りました。 意外だったのは、サキが平気で歩いていたことと、山歩きを気に入ってくれたこと。知らないうちに、ずいぶん体力がついていたようです。 そして、最初から最後まで一番元気だったのはプリンでした♪ たまには、こんな日曜日もいいですね。 今度こそ、ちゃんと展望台からの写真を撮ってきたいと思います。 ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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