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テーマ:小学生ママの日記(28701)
カテゴリ:ヒデキのあゆみ
眠れない…。
私が眠れないのは、珍しい。 布団の中で、 (また、明日も仕事なんだから。 早く眠らないと) そう思えば思うほど、意識がはっきりしてくるんです。 だからね、もう無理に眠ろうとしないで、今日はブログを更新することにしました。 水曜日は、午後からヒデキ(小5)の授業参観でした。 でも、今月に入ってからもう3日も、子どもたちの病気で半日のお休みをいただいた私は、これ以上仕事に穴をあけるわけにはいかず、今回は欠席することに。 参観日の授業は「道徳」でした。 「ごめんねヒデキ、体育やドッジボール大会ならヒデキも大活躍できそうだから見て欲しいだろうけど、今回は道徳だし、平気だよね?」 「別にいーし 別に来て欲しくなんかねぇーしな」 (マズイ それは間違いなく“来て欲しい”っていう意味ですよね?) 「ほんとにごめんっ 次は絶対に行けるようにするから、明日だけはママいないけど頑張ってね」 「ふんっ、知らねぇーーし 道徳のクソなんか、がんばらねぇーしな」 ヒデキの憎まれ口は、帰宅後も続いていました。 「ただいま、ヒデキ。 今日の道徳の授業、どうだった?」 「は? べつに。 なにもしてねぇーーーし。 あんなの、来なくてよかったしな」 これまで授業参観には、よほどのことがない限り参加していたし、ヒデキは特に「来てね」「見てね」タイプの子なので、欠席しないように心がけていたのに…。 ママだって、行ってあげたかった。 でもさヒデキ、なかなか思い通りにいかないこともあるんだよ。 ほんとにごめんね。 翌日の朝、ヒデキは慌てて道徳の宿題を始めたのですが、ぐっすり眠って機嫌が良くなったのか、授業参観の授業内容を、お弁当作りで忙しい私に向かって、説明し始めました。 「ママ、相田みつをって知ってる? M先生(担任)がね、その人のことばが大好きで、こんなプリントを配ったんだよ」 B4版の紙の裏表に、相田みつをさんの作品が16点、掲載されています。 「それでね、“道”っていうのと“ぐち”っていうの、どっちが好きか?っていうのをやったんだ。 それぞれのいいところや感想を書いた紙を前の授業で先生に出しておいたんだけど、その中から先生が発表する人を決めていて、オレ、選ばれて読んだんだしな」 「えっ? そうだったの?すごいじゃん。 それは見られなくて残念だったなぁ~~」 「でもオレ、ちゃんと発表したしな」 「偉かったね! どれどれ? それで、どんな作品だったの?」 「ヒデキ、ヒデキはどっちが好きだと思ったの?」 「オレは“ぐち”っていう方。 これがオレの発表したやつ」 自信満々の笑顔で、私に自分の紙を見せます。 ぐちをこぼしたり、弱音を吐いたり、涙を流すことは、ぼくにとってはいけないと思うけど、 人間なんだから、ちょっとくらい、 ぼくだったら柔道で負けちゃったときも弱音を吐いたっていいんだと思いました。 (プッ♪ 君はいつでも、ちょっとどころか、十分弱音を吐きまくってるじゃないっすか。笑) なんて、口が裂けても本人には言いませんよ。 みなさんは、どちらの作品が心に響きましたか? 言ってることは正反対みたいですけどね、同じ人の作品。 不思議だけど、そんなもんですよね、人の気持ちって。 「どっちもあり」だと、私も思います。 でも、どちらかと言うと、私は「道」の方が、今の自分にはしっくりきます。 そしてなあその時なんだよ 人間としてのいのちの 根がふかくなるのは そうそう、こんな風に思って、自分で自分を励まして、じっと黙って頑張る。 …ものすごく、ものすごく共感する部分です。 私たちはこんな風に教育された世代というか、親たちもそんな背中を見せてくれていたような気がします。 でも、いざ自分の子を育てるときには、私はどちらかと言うと「ぐち」のような声かけをして育ててきたなぁ。 次の授業では、「道」派と「ぐち」派に別れて論争するそうですが、ヒデキは「ぐち」派になったものの、お友だちの多くが「道」派に流れたため、 「やっぱりオレも道にしようかな?」 と、早くも弱気。 「ヒデキはどうして“ぐち”の方が好きって思うの?」 「だってね、みんなぐちとか、弱音とかはいけないって、ほんとはわかってると思うんだよ。 でもね、“道”の方はぜんぶダメ!ダメ!って感じだから、元気が出なくなっちゃうんだしな。 “たまにはいいよ”って言われるとホッとして、逆に“しっかり頑張らないとな”って思うし」 ふーーーん。 「北風と太陽」のお話みたい。 なんだか、ヒデキらしいね。 どちらにしても、自分の意見をしっかり持っている、というだけでも立派だよ。 次の道徳の授業では、仲良しのお友だちやしっかり者の女子たちに論破されないように頑張ってね♪ 「ママ、この中でオレが一番好きなの、どれかわかる?」 プリントを広げながら、ヒデキが尋ねます。 「うーーん。 どれだろ? どれもいいもんね」 ヒデキの一番のお気に入りはこれでした。 そして、私が今の自分の気持ちとピッタリ同じと思ったのは、これでした。 授業参観には行くことができなかったけれど、ヒデキと久しぶりにじっくり話し合うことができて、なんだか幸せなひとときでした ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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