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カテゴリ:ヒデキのあゆみ
「同じクラスのAがね、Kとつき合ってたんだけど、別れそうになってるんだ」
ある日突然、、ヒデキ(小5)が車の中でそんなことを言いました。
「つき合って?
別れそう???
ちょっとちょっと、小5でそんな話があるの?」
「え?
普通だよ。
Kね、浮気が見つかっちゃってAが怒ったんだしな」
「う、う、浮気ぃいいいい???」
ヒデキが女子の話をすることなど滅多にないのですが、 話し始めた途端、こんなに過激な内容だとは...
「つき合う、って、告白したりするわけ?
しかも浮気って、どんなことが見つかったの?」
「最初はAがKに手紙を出して、つき合うことになったんだよ。
で、Kがバカだから他の女子と手をつないだり、おんぶしたりしたのをAが見ちゃったってわけ」
お、おんぶですか?
「ぎゃはははは
ママ、小学生って可愛いよね~」
と、思わず話に入ってくるサキ(中2)。
「Kは別れたくないから"いやだ"って手紙書いたみたいだけど、
もめてるよ~~」
「ねぇねぇ、
今、告白するのは手紙が基本なの?」
「うん。
だいたいがそうじゃない?」
「じゃさ~、
ヒデキも手紙もらったことあるんじゃないの?」
「ああ、あるよ」
「え、ええええ~~~っ
(ほんの冗談のつもりだったのに)
手紙って、ラブレターのことだよ?
もらったことあるの?」
(聞いてないぞーーーー)
「うん」
「いつ?
誰から?
何て書いてあったの?」
「さあね」
「そんな、もったいぶらなくたっていいじゃない?
相手はヒデキも好きな子だった?
つき合って、とか書いてあったの?」
「知らねえ」
「なんで?
知らないわけないでしょ?」
「だって、捨てたもん」
「すて...
まさか
もらった手紙
読まずに捨てたのおおお?」
♪白ヤギさんからお手紙ついた 黒ヤギさんったら読まずに食べた~♪
「あんたまさか、
手紙、食っちゃったんじゃないでしょうね?」
「アホか」
「じゃ、どうして読まずに捨てちゃったりしたの?」
「あのね、少し前にYも女子から手紙が来て、机の上においてあったんだよ。
その手紙、Yより先にT(ヒデキの大親友)が見つけて、勝手に開けて大声で読み始めてさ~、
Yがなんかガッカリしちゃってて...」
ああ、そういう男子、いそうだよね(笑)。
「なるほど。
で、机の上に手紙があったから、
"Tに見つかったらマズイ!"
と思って、慌てて捨てちゃったの?」
「そう」
アホだ
手紙の内容とか相手のことよりも、ヒデキにとってはT君たちにかわかわれることが一番の恐怖だったようです
「もったいなーーーーい
あんた、そういう時は、
手紙をさっとカバンの中にしまっちゃうんだよ。
で、あとでじっくり読めばいいでしょ?」
「そっか」
「そっか!って...
あ~~あ、手紙書いてくれた子、返事待ってるんじゃないの?」
「別にいいし。
どっちにしても断るつもりだったしな」
なに偉そうなこと言ってるの? ヒデキにラブレターくれる子なんて、もういないかもしれないのに。
あとでサキが私のところへ来て...
「ママ、ヒデキがラブレター捨てたって聞いたとき、
"読まずに捨てたの?"
って聞いたでしょ?」
「うん。
どうして?」
「いや、サキも同じこと言って、ヒデキに笑われたから。
それで、捨てた理由を聞いたとき、
"そういうときはカバンの中にさっさとしまうんだよ"
とか言ったでしょ?
それも、まったく同じだって笑ってたよ」
「あはは
やっぱり母娘だね~。
同じ反応だったんだ。
それにしてもヒデキ、アホだよね~。
あれじゃ、もう二度とラブレターなんてもらえないよ」
そんなわけで、ヒデキが初めてもらったラブレターは、幻の手紙となってしまいました。
小5で「男女がつき合う」というのは珍しくない。
これは、今回、勉強になりました。 まぁ、ヒデキにはまだまだ彼女はできそうもありませんが、いつかそんな報告が出来る日を心待ちにしたいと思います♪ ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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