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2009年05月13日
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カテゴリ:サキのあゆみ
春休みのある日。

サキ(中3)が、突然志望校を決めました。

 

県立高校美術コース。

 

そんな学校があるの?

レベル、高いんじゃないの?」

 

偏差値は40ちょっと。

 

美術コースはちょっとレベルが高くて、倍率も高いみたいだけど...」

 

中学支援学級のサキは、中1の最初は半分くらいしか通えませんでした。

定期テストはほとんど受けられず、そのため内申書の主要教科は点がつかない状態でした。

 

その後、1が中心の点がつき、2や3がつくようになり、中2の終わりでようやく1がなくなり、2より3の方が多くなりました。

 

美術科希望の子は、ほとんどが美術の評価は4か5のようですが、テストで点が取れない娘は、美術の評価も3。

 

私から見ると、それでもよくここまで成績が上がったなぁ~、と感心していたのですが、受験となると大変です雫

 

「今の成績で合格できそうなの?」

 

「う~~ん

 

2がなくなって、美術が4とかになれば大丈夫かも」

 

そっかぁ~。

それって、簡単なことじゃないよね?

 

「その学校、どこにあるの?」

 

「横浜の方みたい」

 

「どうやって見つけたの?」

 

「ネットで色々調べたんだ」

 

「ふーん。

どうしてそこに行きたいと思ったの?」

 

「まず、美術コースがあるならそれがいいな、って思って」

 

「うんうん。

 

それで?」

 

「で、レベルも高すぎなくて」

 

「うんうん。

 

それから?」

 

「あとね、学校でコンピューターグラフィックも勉強できるから、自分でデザインしたキャラクターを動画にできるようになるかな?って思って...」

 

「うんうん。

 

あとは?」

 

「それでね、

 

そこの制服デザイナーがデザインしてて、

めっちゃ可愛いんだよぽっ

 

ああ、これだっ!!

 

そんなに可愛いの?」

 

「うん

 

まるで私立の制服みたいにね、

 

すっごいオシャレなんだよ~~」

 

たぶん、これが行きたい理由の9割だろうな。

ふふっ、サキらしい。

 

「じゃ、早速その学校を見に行こうよ♪」

 

数日後の朝、学校へ電話を入れて、午後にはサキを連れて見学へ。

学校では、朝の電話を受けて、美術科の女性の先生が一人、私たちを迎えて案内してくださいました。廊下に展示されている生徒さんたちの作品や絵画の数々。

どれもこれもあまりに上手で、とても高校生の作品とは思えません。

 

「うまっ!!!」

 

サキは目を丸くして息を呑んでいます。

私はもう、別世界へ迷い込んでしまった気持ちです。

 

「これは、生徒たちの描いた自画像ですね。

 

こちらは油絵。

 

それから向こうは陶芸の作品になります」

 

いくつか見せていただいた教室は、すべて私の遠い学生時代の記憶にある「美術室」でした。

 

(サキは本当にこういう世界の人になっていくんだ...)

「何か質問がありますか?」

と、先生に尋ねられ、サキがした質問は、

「あの~~、授業中に順番に答えを言わされたりしますか?」

「ん?

 

学校だから、それはありますよね」

 

不思議そうにサキを見る先生。

 

はい、当たり前のことです。

でもサキは小5から不登校になり、現在も10人くらいの支援学級に通っているため、大勢で授業を受ける、ということを、もう5年間も経験していないのです。

 

先生にサラッと説明したところ、先生は、

 

「ああ、それじゃ心配よね。

 

でもね、大丈夫だよ。

 

わからないときには

 

"わかりません"

 

って言えばそれでいいからウィンク

 

「あっ、それってアリなんだ?

 

"わかりません"って言っていいんだ」

 

途端にとても嬉しそうなサキ。

 

「他に聞いておきたいことがありますか?」

 

親切な先生の優しい笑顔に安心したサキは、質問を続けます。

 

「あの、あれなんですけど...」

 

娘の指差した先に見えたのは

 

 

デッサン用の石膏像。

(おっ、ようやく美術に関する質問にいくか?)

石膏像.gif

「あれって、工場で作られているんですか?」

 

(って、なんじゃその質問は?)

 

案の定、先生も

 

「へ?」

 

って顔になっています。

 

「いやね、あれが何百体も並んでるって想像したら...

ひひひっ

 

おかしくて...

 

まぢ、ウケル

 

ひひひひ...

 

「す、す、すみませんっ雫

 

(お前、落ちるぞ)

 

相変わらず、突拍子もないことばかり言い出すサキに冷や汗をかきつつ、先生によくお礼を言って帰ろうとしたそのとき。

 

デッサンの実技試験に備えて、デッサンはたくさん練習しておいてくださいね~」

 

と、先生の声が。

 

「はっ?

 

デッサン?

 

試験?

 

それは、入試のときにデッサンの試験がある、という意味ですか?」

 

「そうです。

 

毎年、前期でデッサンの試験をやりますから。

 

そのうちデッサン教室もやりますので、そちらにもぜひ参加してみてくださいね」

 

「ありがとうございます」

帰り道。

「サキ、デッサンって描いたことある?」

「ママ、デッサンってなあに?

「えっ?

知らないの?びっくり

ママも…知らないけど雫

たぶん、鉛筆で描くやつ…だと思う。

ヤバイ!!

デッサンをちゃんと習おう♪」

 

それからサキと2人で、受験用のデッサン教室を探し回るのでした。

 (つづく)

ひなたまさみ 

 






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最終更新日  2009年05月13日 16時37分13秒
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