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カテゴリ:ひねもす過去
さてもさても。
物欲の熱病にとっ憑かれているひねもす。 あちらこちらと検索しては、ほわわ~んうっとり、 としている。 ああ、なんでこんなに魅力的なんだろかっ! そんなことを、思っていてふと思い出したのが、元祖ブロガーみたいな 清少納言ちゃん。 馴れ馴れしいけど、まあいいやん。 彼女も『枕草子』で書いてたけど(カノジョ呼ばわりかよ!)、 「なにもなにも、ちいさき物は みなうつくし」ってね。 千年も前の人だけど、古来ちいさい細工物を日本の人は愛してきたんだなあと 美術工芸品を見ていてもよく感じる。(もちろん日本の人以外もだけど) ちょいと前になるけども、京都の思文閣美術館というところで、 豆雛とミニチュアの雛道具の展覧があった。 今で言うなら、海洋堂のガチャポンフィギュア。 (「パコと魔法の絵本」の造型はほんと涙もの!ぜひ、手にとってみるべし! ひねもすは残念ながらまだコンプリートできてないけど、沼エビの魔女の 髪の毛はホントーにっ、スゴいの!) えー、一部のコレクターだけでしょ~と言われるかもしれないけど、 例えば、携帯につけて歩いているストラップ。 なんでもええわ~、とつけている人って少ないと思う。 それなりに自分の好きなものつけてるけど、これだって立派な『ちいさきもの』。 その昔、江戸時代に人々が持っていたストラップ・根付け。 これも、凝りだすとどうしようもないんだけど、そりゃあ見事な細工物が多くて 現代のストラップなんて目じゃない。 この頃だって、小さいものに凝る性質は日本にはあったんだなあって思う。 もちろん工業製品の最小化に熱心になるのも、その凝る性質が活かされて いるんだと思うのねん。 けど、小さいものに凝るっていう事は、小さいものをよく見ようとする 気持ちもあるからで。 ここのとこ、インフルエンザ騒動でマスクが飛ぶように売れているんだけども、 海外ではあんまりしてないのに、なんで日本だけこんなに集団ヒステリー 起こしてるんだ?とかいう人も多い。 思うに、今までにもあった日本人の行き過ぎた抗菌グッズ問題ってのも、 ただ神経質、過剰反応といってしまうのはどうなんだろうか? 確かにね、ガサツなわたくしから見れば、「うっせーなあ」と思うんです。 思うんだけども、それは日本の美徳でもあったんじゃない?とも思うんです。 わたしはあんまり、ポリシーとかない人なんで、上手く言えないけど。 海外に出て、マスクするのってけっこう、チョンマゲ・着物姿で 歩くくらい目立つんだと思うのね。(報道の感想から言えば) けど、それを指差して『日本人オカシイ!』って言うようなもんじゃないかなあ。 や。もちろん、オカシイけど(笑) そんな人、あんまり見ないし。 でも、ウィルスを気にしています、私は感染が(移るのも移されるのも)嫌です、 っていうポリシーを持って示すことは、恥ずかしい事じゃ無いよなあって 思うんだよ。 それが、国民気質を表していて、日本でこんなにマスク人が!って 言われても、そういう細やかなとこが日本人なんやん~って言っちゃえば 良いのにな。 だからといって、マスクをしていない人が日本人らしくないとか、気遣いがないとか って話じゃない、念のため。 だから、マスクがこれだけ売れるのもわかるねえーと思うんだけど、それに 対して。 とりあえずやたらマスクを買いだめしたり(なかには転売する輩も)、 タミフルを買い込んで、診断もなく勝手に飲んでヤメて、耐性ウイルスを 増やしたりする行為は醜いなあ~と思うのねん。 「ちいさきもの」に気持ちを置くことは、決して悪いことじゃないけど、 気持ちとケツの穴までちいさくすることは、ないやな。 って、雑な女が言っても仕方ないか。 けど、ちいさきものは好きなんだよねえ。 どっとはらい~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.22 14:08:13
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