ひねもす日記

さてもさても。


Ｃちゃんが慣らし幼稚園になって、３ヶ月。　週に２回、２時間とはいえ
自分のお友だち、自分の幼稚園、というのがとても気に入っていて、
行く日は、鼻息も荒い。（笑）


そんなＣだけども、始まってすぐの日、こんなことがあった。


Ｂについて通っていただけに、勝手知ったる、といった感じで砂場へ
直行していったので、わたしも顔見知りのママさん達とお喋りを
してたのだけど、しばらくして走って戻ってきた。

見るとしかめっつら。

「どしたん？」と聞くと、

「…ゲボ（嘔吐）しそう、気持ち悪い」

さては、砂でも口に入ったか？と思い、慌ててうがいをさせると、
それでも浮かない顔。

帰りたいと言うので、無理をさせてもと連れて帰った。



で、帰ると元気いっぱい。

改めて「ゲボ大丈夫？」と聞くと、「うん！」

なんで？と思って、状況やらを聞いていると実は。



Ｃは生まれてから、上の兄たちに囲まれ、兄の友だちにもかわいがってもらい、
何でも優先、特別扱いで育ってきた。

兄たちもまあ比較的男の子にしては大人しかったし、友だちもきょうだいが
少なかったり、気のいい子が多いので、Ｃが割り込んできてもいっしょに
遊んでくれる子がほとんど。

まさにお姫様状態（…ため息）

Ｂについて幼稚園に行っていた時も、そんなだったし。

それが、この日行くと、同じ年の子がいっぱい。　何かを譲ってくれたり、
「遊ぼう～？」という気づかってくれることもない、まあ当たり前に
公平な環境に入って、どんっとぶつかられ、砂を引っ掛けられ。


姫、大ショック（母、内心ほくそえむ）


で、あまりのショックに吐き気を催した。　という顛末だったみたいで。


まあ、それでも気の強い人なのでそれで幼稚園がイヤ！ということもなく
それでも行くというのだから、特に問題ではなかったのだけど。



このときふと思ったのが。

兄たち２人は、ことばが遅い子で、ひとつずつ意思を確認するために
様子を見て、顔色を見て、食事の量を見て、想像したり、周囲の人に
聞いたりってことをしていたように思う。

こうして書くと、大変なことみたいだけど、その時はそれが当たり前で
２人がそうだったから、そういうものだと思っていた。

けど、クチャクチャキーキーと話すことが出来るＣは、当然言いたい事を
言ってると思ってるので、（いや、言ってんだけどね）あえて
「どう思う？」という問いかけも、心配りも少ない。

まあ、あんまりあると、これはこれで煩わしいだろうけど。（笑）

でも、【話すこども】への過信ってあるなあーと思った次第。


実際、“嘔吐”を訴えなければ、「帰りたい」と言われても、わたしもそんなに
気にしなかっただろうし。


話す子、話さない子、それぞれのメリット・デメリット、こういうとこにも
あるなあ、なんて３人生んでようやく思えた。
…頭悪いので、３人生んで良かったなこりゃ。（笑）


話していても、肝心な気持ちをちゃんと伝えることなんて、大人でも
難しいもんねえ。



まあ、でもそんな姫。

その件以来しばらくは、幼稚園の行き帰りに、大人に会う度に
（先生や、顔見知りのママたち、ひねもす）

「あんなぁ！　誰もＣちゃんに　遊んでくれへんねん！」
と、訴え続けて鬱憤を晴らしたんだけども。


あたりまえじゃ！
遊んで欲しかったら、自分からアプローチせんかい！
なに様のつもりやねん、ほんまにーっ！

と、ひねもすが怒ったのは言うまでもない。

定型も非定型もあったもんやない、と心底思う。ええほんとに。





どっとはらいー