ひねもす日記

さてもさても。



早くも、昼食作りでバテております。
普段はＣちゃんと１.５人分だからねえ。
一気に、＋４人となると、うへえ～って感じ。

で、案の定、子どもたちが出たり入ったりの日中。
泣いたり笑ったり叫んだり、やかましいったらない。

お向かいの家筋に、猿が２頭出てきたらしいけど、（たまに網戸をあけて
家に侵入してくるので要注意）
これだけやかましいと、寄ってこんでしょう。

おまけにさっきから、猿よけに空砲がパンッパンッなってるし。




ちょいとバテた時は、やっぱり読書。

こないだ１００円コーナーで見つけた伊坂幸太郎氏「チルドレン」を
読んどります。

魅力的な人物が出てきて、人は誰も死なない、そんな物語がこういう時は良いなあ。
北村薫氏の「空飛ぶ馬」も読み返したくなった。（直木賞、おめでとうございます）

今回「チルドレン」の中で思わずニヤニヤしてしまったのは、
盲目の青年が見知らぬ“善意の人”から５０００円手渡されるエピソード。

“善意の人”は盲目である事に同情して、お金をくれるんだけども
それをあとからやって来た青年の友人が知って、怒るのね。

「ふざけんなよ」

「何で、おまえだけなんだよ！」

「何で、おまえがもらえて、俺がもらえないんだよ」

「そのおばさん、どこに行ったんだ」

そういってキョロキョロ辺りを探すの。



これ、バランス良いなあーと思う。

盲目の青年も、その彼女も、そういった過剰な“善意”にうんざりしていて、
けどその人たちの善意を裏切らないようにしている。

障害を持った人に、よかれと思ってしてあげた事に対して思った反応が
得られずに怒る人がいる。
それはどちらの気持ちも解らないでもないし、どちらが正しいという
話でもないから、わたしは沈黙しているけど。


もし、この物語のおばさんが、盲目の青年の友人である健常の青年に
「なんであいつだけ特別に金をやるんだよ。俺にもくれよ」と
言われたら、、、そんな事を考えると笑ってしまう。
きっと目を白黒させて、
「だってかわいそうでしょ、目が見えないのでしょ、私はよかれと思って」
そう言うんじゃないだろうか。
そう言われたら、彼は
「え？可哀相？なんで？よかれと思うなら、俺にもくれよ」と言うだろうな。




本を読んでいると、こういう砂金みたいな宝物に行き当たる。
そういう作業が好きなんだな、わたし。

っていうか、次の昼食のコト、考えたくねー！！！　ってのが本音。



夏休みはよ終われー！！！　どっとはらいー