ひねもす日記

さてもさても。



クリスマスと言えば。

わたしの中で一番に浮かぶのは実妹。



この人は、小さい頃からなんでか『クリスマス大好き！』で。

たぶん、あのクリスマスのイメージや、空気や、色彩や、全部が
好きだったんだろうなあと、今では思うんだけど。

当時は自分と同性でありながら、自分とは違う趣味の妹を

「けったいな子やなー」と見てた。

ただし、世間的に並べたら間違いなく妹の趣味の方が女の子らしく
かわいらしいし、けったいなのはわたしの方に違いない。（笑）

けどそれでは悔しいので、妹のけったいなエピソードをふたつみっつ
書いとこう。



わたしと弟がクリスマスに「ファミコン！ゲーム！」とわめいてる横で
「プレゼントは無くてもいいから、クリスマスツリーを買うて！」と
言い続けて、手に入れたツリーをそれはそれは大事にしていた妹。
今でも、大事に持っているらしい。

そんな妹は本当にクリスマスが大好きで、真夏のクソ暑い日にも
ピアノでクリスマスソングばかり練習する人だった。
汗ダラダラで、真冬の曲。
イメージを大事にするなら、それはないやろうーと思うんだけど
妹的にはアリ。

額をぱっくり切るような怪我した時にも、なんでかクリスマスツリーの
灯りの横でうずくまってた妹。
部屋真っ暗にして。　額、血だらけで。
わたしの気が弱かったら、間違いなく失神ものの光景。


そんな妹だけど、別にクリスチャンにはなる気はないらしい。
というか、チョークールな人なので、将来に関しては早くから色々計画
していた節がある。

ある日、家族で有名な厄よけ寺に参拝した時のこと。

厄除のお札に家族で願い事を書くことになって、わたしも弟ももうある程度
わかっていたので、家内安全とか、学業成就とか書いたのだけど、
わが妹は、厄除寺のお札に

「教会でけっこんしきが　あげられますように」

と書いた。

もちろん、クリスチャンでもないし。家庭内で宗教戦争があってその当てつけ
とかでも、もちろんない。

単に、ウェディングドレスで教会でというイメージ先行の願い事だったのだけど、
願った先がお寺。



そんな妹が、ウェディングドレスで、クリスチャン風な結婚式を挙げ、今も
クリスマスを大事にしているのを見ると、日本は良い国だなあと思う。

そうして、クリスマスが来るたんびにわたしはそんな妹を思い出すのなー。



・・・あんまし、ステキなクリスマスのイメージではないんだけど。
妹のせいで。（苦笑）




どっとはらいー