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カテゴリ:ひとりごと
ついに始まったフジテレビ開局50周年ドラマ「不毛地帯」。 見てしまった・・・。 私はかなりの山崎豊子さん(原作者)ファンでありまして、ほとんどの小説は読んでいます。 その中でも「不毛地帯」は私の中のランキング上位3位には入るかというほどの、後世に残したい小説。 数年前の「白い巨塔」ドラマ化(唐沢敏明主演)、「華麗なる一族」ドラマ化(木村拓哉主演)、に続いて「不毛地帯」。 さらに今月には渡辺健主演で「沈まぬ太陽」が映画化。 最近は山崎豊子の原作が人気なのかな~? とはいえやはり、原作を読んでいると、ドラマになるというのは微妙な気持ちで・・・不安がいっぱいです。大人気だった「白い巨塔」ですら、原作と違~うと叫んだことも数度。 まあこれはダンナにつきあって、少ししか見ませんでした。 前回の「華麗なる一族」のドラマ化に至っては、ふざけるなTBSと頭から湯気を出して怒っていた私。 あんなの「華麗なる一族」じゃないもん・・・ 何がいやだって、ウチのダンナみたいに全く本を読まない人が、ドラマを見てつまらない話だと言い放つのが嫌・・・さすがに彼は私が山崎豊子好きなのを知っているので言いませんが←言ったらキレるということもあると思うけど。 もともと「白い巨塔」を唐沢敏明がやっていた時に、ダンナ、ちょっとテレビを見ていて、「ねえ、これって面白いの」と聞かれたので、「原作は面白いよ、原作はね」と言ったら、じゃあって感じで見始めた。 ・・・そしてハマった。 勤務先で同僚にドラマを見るように勧め、そしてみんながドラマにハマった頃、勤務先には「巨塔部」というわけのわからない団体ができていて、そのメンバーで「〇〇教授の総回診です」とかやって、行列を作って歩いたりして遊んでいたらしい・・・。 この流れで「華麗なる一族って、面白いの」「面白いよ、原作はね」で、夢中になって見始めたのに、さすがにこれはドラマとしては最悪の出来だった それはダンナにもわかったみたいで、「華麗なる一族ごっこ」はなかったし、 「そっか~、原作は面白いのか~、でも本は読めないし」←決めつけている。 という反応でした。天地がひっくり返っても活字は読みたくない(スポーツ新聞以外)テレビ慣れした現代っ子。 「俺にも読める」と一度聞かれたことがあるんですが、基本的に山崎豊子の小説って、複雑でちょっと難解な部分も多いので、つい「・・・・・・・・・・・がんばれば」と答えてしまったのです。 そしてダンナ、今回の「不毛地帯」を楽しみにしていました。 何日も前からウキウキしていて、今日は早く帰ってきたし 前回の「華麗なる一族」で失望したかと思っていたら、「TBSはドラマ作るの下手だからな~、今回はフジだし『白い巨塔』と主演だけじゃなくて演出とかのスタッフも同じメンバーなんだってだから期待できる」と・・・よく調べてるのね。 しかし開局50周年って「白い巨塔」の時もそんなじゃなかった?と思ったら、あれは45周年だったそうで。あれから5年経っているとは思えなかった 豪華なキャストでした。しかも音楽も坂本龍一。お金かかってますね~。 ついダンナにつきあって見てしまった肝心のドラマですが、まあ・・・悪くない出だしなのではないでしょうか。どうしても原作と比べてしまうので、何ともいえないのですが。 ざっと説明すると・・・ 時代は2次大戦末期、大本営参謀の主人公が関東軍から自分が帰国する為の飛行機の席を一兵卒に譲ってしまい、その後捕虜としてつかまりシベリア抑留生活を送る。 帰国後、商社(←伊藤忠商事がモデル)に入社し、さまざまな競争社会を経て壮絶な商業戦争を生きる。 ・・・そして・・・・というような超要約のあらすじ。つまり「シベリア」という「不毛地帯」と「商業戦争の世界」という「不毛地帯」、この2つの不毛地帯を対比させているのです。 主人公も実在の人物をモデルにしていると言われていて、フィクションではありますが、境遇は似ているところが多いです。 あまり語るとネタばれしちゃうので、超ざっくりです。 今日、第一回目を見て、私が原作と比較して、「これはどうなの」と思ったこと。 1.シベリア抑留時代が短すぎて伝わりきらない気がする(原作はもっと重かった) 2.物語を通して(原作では)キーワードとなっていたロシア語「ヤースナ」という言葉が出てこない。 3.シベリアから帰国した後は、「アカ」として差別を受け、生活の中でかなり不当な思いをしたはずなのに、そのような描写がない。 この3点が主な点です。 他にもいろいろ言いたいことはあるんですが、ところどころで回想シーンが入っているので、現段階で原作を省略していても後から説明が入るかもしれませんので・・・黙っておきます。 ちなみにダンナの感想。 「おもしろい」 「CM多すぎる」 ・・・・以上。 みなさま、どうか 原作を読んでください~ ただね、山崎豊子の小説全般に言えることですが、テーマはものすごく重いし、最後にはとてつもない虚無感に襲われ・・・しばらく何もできなくなるほど胸が痛くなることうけあいです・・・。 そして最初の3分の1までは物語がかなりスローペースに感じるかもしれません。しかしこれは後で必ず必要な伏線でありますから、我慢して読んでいってください!簡単にあきらめてはいけません 途中から夜も眠れないほど、続きが気になってたまらなくなります
それにしても全5巻になってるのって・・・私が読んでた頃は分厚い2~3冊だったのに。 内容が違うのかと思って書店で確認したら、文字の大きさが大きくなってました。 読みやすいかもしれませんね、多少は文字の大きさで。 しかし私には出版社の金儲け主義なのではないかと思えてなりません・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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