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肥大化する「脱社会」の商品化

【個人化的アーキテクチャーの加速】 ■80年代には子供部屋や書斎などの個室空間のみならず、個室生活をサポートするものが拡がる。最初はテレビの個室化だ。80年代前半からロジャーズやダイクマなどのロードサイドショップが急展開、白黒テレビが２万円台で変えるようになり、テレビが個室化した。 ■その結果、80年代後半には、家族一緒に見ることを前提にしていたクイズ番組と歌番組が次々と打切られたが、それと裏腹に、80年代前半から番組の世代ターゲット化が急進展し、そのことが、サブカルチャーの個人化現象を象徴するオタク化現象を強く後押しした。（宮台真司オフィシャルサイト）↑テレビの普及期の街頭テレビ風景。これが普通の生活だった。無論白黒テレビである。テレビって、やはり戦後的に物凄く大きな存在感なんだと思います。すでにこちらでも「不倫と経済社会」などというかたちでこれまでにも書いてきたのですけれども、あそこでもテレビはクセモノだとの思いは表明してきました。それも私の独創とか珍説というような面ばかりではなくてマクルーハン以後、さまざまな社会学者がテレビの社会にもたらした影響の大きさを指摘しているのは皆さんもよくご存知なところかと思われます。ところで、この宮台氏の指摘も興味深いものがありますね。たしかに、テレビが２万円を切った。そのほぼ同じ頃にビデオが１０万円台のそこそこで購入できるようになったあの時代は確かに万人にはみえない大きな「飛躍」があったように思います。実は、月光仮面や力道山がヒーローであった時代にはテレビの興奮は家族どころか地域で分かち合うようなものだったのです。（言いかえれば、「みんな」で気持ち良かったんです。本当に気持ちが良かったんだって、言っても信じて貰えないのかなあ。今からすればそれは貧乏そうだったり、はたまた気持ち悪い事なのかもしれませんが、とりあえずあの時代は本当にそうだったんだと証言します。それが「正しかった」のではありません。「気持ち」がよかったんです。）あの時代に、月光仮面は地域や村、町々の少年少女が一同にブラウン管の前に介してみるという風景は珍しくなかった。物語が面白いという以前に、みんなで興奮するという趣向がラジオとはまるで違うという感じでしたね。ラジオはすでに普及をしていましたから。昭和３０年代以降の生まれの方は、たぶんテレビがなかった時代の記憶が無いか、または希薄だろうと思います。私はまもなくテレビが無い時代の記憶の持ち主として歴史の証言者となるのかもしれません。だから月光仮面は、ウルトラマンや仮面ライダーとは全然に違う存在なのだという気がします。ビデオが想像できない高価な時代ですから当時の番組を保存することは不可能だったようで、ＮＨＫですら大相撲の中継を一切保存することができずビデオメデアの反復録画で大切な歴史記録をみすみす消し去ってしまったという時代。それゆえにあの時代の番組は、伝説的なものばかりで記憶とともに忘れ去られてゆく一方、強い余韻を残している気がします。しかし、サブカルチャー世代にとってはメデアは記録と保管の容易さに助けられて「収集する」という新しい参加の仕方を可能にしたのですね。収集したものは、つぎに「流通」もするし「市場」もつくる。サブカルチャー世代には月光仮面を思い出の中で共有する年代とは相当違った生活があったのだ、という事は宮台の指摘でよく分かりました。そして「世代ターゲット化」というのは面白い。思い出せば、たしかにテレビの黎明期には爺さんやばあさんと一緒にみていたので番組の途中で爺さんがわけのわからないコメントを出したりして皆で顰蹙をしたり、感心したり、感じ方の差をよきにつけ悪しきにつけ実感したものでした。最近では耳にすることもなくなった、チャンネル争いというような事も多かったのかもしれません。テレビは、いまやチャンネルどころかリモコンの普及で番組の進行中にも繰り返し他局に移動するものとなっており、あの視聴率調査会社も番組の開始時間から終了する時間までの時間推移ごとの視聴率を依頼者に提示するというような凄い時代になりました。視聴者はすでに視聴家庭ではさらさらなく視聴時間帯の支持率のようなものにまで徹底していると聞きます。私がみてきた電気店街にひろがるサブカルチャーの繚乱模様には、このような社会背景が存在したのでした。私的な、極私的な趣味に産業的な志向が存在するとは思ってもいなかったのですが、これが「都市化」の現在であるという事はさすがに認めなければならない。秋葉原、日本橋のコミックマーケット化というような表現が許されるのかどうかは分かりませんが、少なくとも下位文化（サブカル）などという遠慮がちなものではなさそうです。そもそもコミュニケーション力といわれているものについての基本的な感覚の基盤がまるで違うのだろうと予想ができます。しかし、自分の年代にありがちな優劣の問題や、価値観での格づけを持ち込んでも意味なさそうです。α線とγ線を比較してどちらが有用か、などと議論をしてみても意味がないようにそれぞれに固有性がありそうです。(あれれ、本題に移れなかったですね。またやりますね。）

2004年05月31日

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下位文化の進撃！？

ある特殊なマーケッティングの依頼で、アメリカ村と日本橋の電気店街を歩きました。薄々気配は感じていましたが、ひとつのミッションであらためて街の風景を眺めてみると予想以上に変化の進行が激しいことがよく分かります。すでに日本橋全体がサブカルチャーの猛威にさらされているというのがよく分かるのですが、その心臓部は「Ｄ」のエリア。いわゆる日本橋商店界、なんばシティーの繁華街と関西の動脈のひとつでこの地域のメインストリートである堺筋通とのあいだのややとりとめのない空間です。ここは凄い。もはや３６５日、常態化した「コミックマーケット」のような眩暈がする世界です。しかし、凄いですね。表通りを歩いている人よりも、この地域の狭いビルの中にいる人達の多いこと、多いこと。サンプルを選び、この地域のさまざまな店舗の方の声を聞いてみたのですが皆さん善良そうな人が多いように印象しました。ごくまれにオーナー店長のような方がコミュニケーション力に欠落があるのでは、と思われるような対応をされるケースもありますがむしろ少数でこの「異世界」は、思いのほか几帳面な市民で占められているのではないかと思いました。概して客単価は高いようです。品揃えとレジの回転をみているとよく分かります。門外漢の自分には所詮理解を越えているのですが、どのジャンルの製品もこだわりに導かれて質感は高いという風に感じました。ハイテクという風なものばかりではないのですが、質感へのこだわりはけしてハイテク製品に比べても遜色がないのではないか、という風に思いました。↑（クリックでジャンプします）とりわけ感激したのは私ですら知っている表通り側にあるメジャーどころ。ご存知の海洋堂のギャラリー。（いや、眺めていて恥ずかしくないかんじが違和感なく溶け込める理由かも、、、）サブカルチャーが、とても「下位文化」というようなものではないという現実。つくづく実感で感じた気がします。二十代に自分が散策していた時代のあの店舗、この店舗が改装されてこれらサブカルー産業に再編成をされている。これも自分の日常にない新しい視点を強いられる感じです。表通りにも、この「Ｄ」の区画が明らかに「Ｂ」「Ｃ」の区画にも浸透をしていて堺筋通りのメインの大だな上新電機やソフマップ、ニノミヤにも彼らの系列に相当なフロアー数を確保しているのがわかります。すでにｉMacに牽引されていた時期のアップルコンピューター隆盛時期など忘却のかなたという観がありますね。というわけで、今日はサブカルチャーについてひとつ学習を致します。【個人化的アーキテクチャーの加速】 ■80年代には子供部屋や書斎などの個室空間のみならず、個室生活をサポートするものが拡がる。最初はテレビの個室化だ。80年代前半からロジャーズやダイクマなどのロードサイドショップが急展開、白黒テレビが２万円台で変えるようになり、テレビが個室化した。 ■その結果、80年代後半には、家族一緒に見ることを前提にしていたクイズ番組と歌番組が次々と打切られたが、それと裏腹に、80年代前半から番組の世代ターゲット化が急進展し、そのことが、サブカルチャーの個人化現象を象徴するオタク化現象を強く後押しした。（宮台真司オフィシャルサイト）なかなか面白いです。明日は、これについてコメントします。

2004年05月30日

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バブル入社世代は、今。

「一匹の熊と竜が、花見に来た人々に酒を売ろうと考えた。小銭として１０ウォン玉１枚を用意した。向かう途中、酒の誘惑に耐えきれなくなった熊がまず、『金さえ払えば誰が飲んでもいいだろう』と言って１０ウォンを竜に渡し、１杯飲んだ。竜も、負けてなるものかと、熊から受け取った１０ウォンを渡して１杯やった。樽が空になるぐらいの勢いで１杯、２杯とやるうちに、気分は最高になり、酒を売った金も十分せしめたと思った。だが、熊と竜の財布から出てきた金は、１０ウォン玉１つだった」そもそも「バブル期」とは、どの時期のことでしょうか？日本銀行金融研究所は、以下のように定義しています。一、８９年末から９０年をピークとする。ニ、９１年２月をピークとする。三、９１年４月をピークとする。一は、株価、地価中心主義的な観測です。ニは、経企庁の政府統計的な総合判断。政府公認の景気天気予報のようなものと考えてよいでしょう。これはこれで影響力があったわけですから侮れない視点でしょう。三、市中への金融の傾向ですね。総合的にみて、バブル期とはチェルノブイリ原発事故直後の４年間という風に考えてよいのではないでしょうか。具体的には、８７年から９１年までの４年間ですね。なぜこのような異常な経済活動が生じたのかという事は、あの狂奔経済の渦中にいた私には皮膚感覚で分かっていました。それはこの１００年の戦争つづきの国際社会の中で、戦後平和憲法を楯に日本に富の蓄積が集中したことの調整局面に入ったという風に考えて良いでしょう。これは経済学者や、エコノミストの意見などを越えた私の直感です。ソビエトもあのような巨大システムの崩壊で全連邦を揺るがすような大災害を起こし社会主義経済の刷新をよぎなくされました（あの時代の呼称として、ペレストロイカが流行語になりました）けれど、実は社会主義でのイデオロギーの崩壊という前段よりも、資金を限りなく蕩尽する軍事費に押しつぶされたのです。なぜか。軍事費というのは麻薬と同じで、気持ち良くなっても収入にはつながらない。純粋な無駄づかいだからです。おなじようにアメリカも同様に過去の人類史でいかなる国家、いかなる民族、いかなる支配者も実行しなかった規模での無駄づかいを挙行しています。ようするにバブル経済とは、このような無駄づかいをした人達、その国家側（具体的にはアメリカ、ソビエトを中心とする西欧先進国と称する国々です）がその破綻をさけるために合法的に「踏み倒し」を行なうという目的で日本国に巨額の無駄遣いを強制したというのが実態でしょう。強制されたからと言ってまんまと国民に被る不利益を考慮もせず、無駄遣い経済政策を実行したのは誰か。いうまでもなく国民がみな熟知しているこのふたりだ。日本の国民がいま郵便局にあずけてある国民の預貯金がすでに紙切れに印刷されただけのただの数字であるという事にようやく気づく日がまもなく来ますが、その日にはこの二人を思い出してください。さて、今日の本題はこれからです。大企業におられる、有名大学から入社したエリートの方達と営業で接触してきたときに気づいた事があります。ほぼ、いまから１７年ぐらい前。バブル期からバブル崩壊ぐらいまでの時期です。彼らの先輩達ですら、エリート故に毎月のお給料よりも遥かに大きな交際費を企業から持たされてときどき物価が理解できなくなり日曜日に奥さんとスーパーに出向いて大根の値段をみて心の平静を維持する、と嘆息をしていました。目の前をお金が動いて行くことに正気を失いかけていたのです。実は、この時期に企業に入社した人たちをよく観察していてください。現在の４０歳前後ですね。バブル期入社組といわれる人達です。この年代に企業に入社した人たちは、個々にはすぐれた才能の持ち主も多く、優秀な人も多いのですが一方いま企業がやっきになってリストラを仕掛けていることも紛れもない事実です。バブル期に新卒で入社した、いわゆる「バブル入社組」は、「甘えてる」「使えない」「学習能力が低い」などと、一般にはさんざんな評価がされてきた。バブル後の経済低迷期に、中高年と並行して、まっ先にリストラの対象ともなったのが「バブル入社組」というわけなのです。これは冗談ではなく、確実に組織内で進行しています。残念ながらあの時期に入社していま３０代後半にさしかかった人達は戦後日本が経験をしたことがない特異な時代背景を「この世」の常のすがたと思い込んだために大きなハンデを背負っていることが検証されてきています。ひとつは、「学習能力」が相対的に低い。そして、「コミュニケーション力」の著しい欠損です。人間の作業や労働についての普遍的な感覚が陶冶されていないために、さけがたく企業内でオノレの本来「しめるべき位置」が当初から大きく狂ってしまった。または、その位置を俯瞰するという視点を内面にやしなっていない。わかりやすくえ言えば本人にはその気がなくても自身の判断が自身の内面の「思い込み」で形成されてしまっているという気の毒な事態にあり、世間についても社内の業務の流れについても当初から理解ができない。とりあえず目先のことだけやるという状態に陥る哀しい運命。自分が何をやるべきかという、主体的な判断力が弱く、指示待ちの状態になりがち。バブル期に企業自体も活動的かつ活発な経済動乱にまみれた時期に当面していため、十分な研修期間もなく、すぐに前線に投入された。同期大量入社が続いたため、周辺に経験豊富なベテランが結果的に相対的にみて極めて少なく、彼らとのコミュニケーションを通じた仕事の基本や古典的なスキルを伝承する機会が激減したためついに自己研鑽する機会をうしなったという検証がされている。実は、いま日本の労働市場でアルバイトや派遣社員が大隆盛になってます。理由はこの不幸な組織内事件への「バッチあて」という色彩も強いのですよ。企業は、彼らを再教育することよりも手早くリストラしてむしろ中高年の短期再雇用や年次契約雇用（雇い止め）と、年少者のアルバイトで補いながらこの年代を含めて組織の「贅肉（ぜいにく）」とみなし排除を画策していると考えられるのではないでしょうか。年間３万２千人もの「自殺者」をこの国が大量に発生し続けて、かえりみないという異常な事態にある。その事はすでに述べました。一方その理由に深くかかわっていると思われる国が棄民的なふるまいをする。そのふるまいはは予想できた事でもありますが、企業内部はさらに露骨かつ鮮烈にあらわれてくるのは避けがたいですね。国も自治体も呆然と看過しつづけることになりましょう。仏の数が減るよすがもないというわけです。

2004年05月28日

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日本に人道支援を！

　我が国における自殺者は、平成１０年には３万２千人（うち労働者は８千７百人）と、前年に比べ３４．７％（同３９．６％）増加し、初めて３万人をこえたところです。　こうした自殺を減少させるには、ストレスや悩みをかかえる住民や勤労者の人たちの相談に応じ、適切な助言が与えられる体制の充実強化、知識の普及・啓発及び調査研究などが重要です。　自殺予防対策プロジェクトはこうした目的をもとに、平成１３年度の日本新生特別枠予算として計上され、調査研究などが開始されています。（国立保険医療科学院）ふるいつきあいの社長さんから電話を貰いました。私の数日来の日記をみて、「フランクルや、プリモレィヴィで元気がでる人が楽天あたりにいるのかいな」と言うわけです。ようやく景気も回復しかけているやさきに、そんな盛り下がるようなビジネスヒントはないだろい、というご意向ですな。（笑）たしかに読み方では、こんなテーマを取り上げている人も珍しいかもしれないです。というのか、自分だけかもしれません。みなさん、日本の交通事故死の統計をごぞんじですか？年々増加傾向のある交通事故ですが、それでも多い月で800人、年間8千人どまりではありませんか。しかし、あなたや私たちの生きているこの経済社会はさらに底知れぬ規模の自殺者。すなわち年間３万２千人もの気の遠くなるで人生の戦死者をだしているという現実をすこしだけの時間でかまいません。いま一度考え直してみませんか。われわれの社会は、北朝鮮でもイラクでもない。この国にれっきとした餓死者すらがでているという現実をやはり異様だと考えるべきだと思うのですよ。 ↑平成１５年交通事故統計私がアウシュビッツやガス室をひきあいにだして、なんだなんだと思った方は現実をご存知ない。生きることに追われて、「この国のすがた」をみようとはなさならいというのは分からないではないのです。さりながら少々経済大国の住民として寂しいかぎりです。以下の映像は、あのアウシュビッツで用いられた毒ガスの原料の封入されていた空き缶です。毎日、平均３５０人を焼却炉で囚人を焼いたといわれているのですけれども我々の社会だって毎日生きていていい人達を３桁近く仏にしちまっているという社会なのです。ええ、毎日の話ですよ。彼らはやはり経済社会の戦死者だ。※アウシュビッツについてはけして歴史的に検証ずみではない、とのご指摘がありました。もし公に語られているものが粉飾であるのだとすれば、なおさら我々の身辺で生じている自殺者の規模は突出して大きい規模であると言わなければならないと改めて思います。粉飾して誇大に語られている幻の大虐殺（？）ですか。すると我々の社会で逃げも隠れもしないこの規模の自殺者。これもこれでよほど恐ろしい規模だと改めて思われます。これからあのＵＦＪが大量にリストラを慣行することでしょう。そして三菱自工も一万人を越えるリストラを行なう。それぞれが生きていくだけで脇目もふらずということも、いたしかたがありませんが「この国」がすでに棄民的な体質をふたたび露出してきていると思わずにいられないわけです。景気が回復したとか、「今後数年で不良債権処理が終了する」（竹中経済企画庁長官）などという風な子供だましな発言に耳目を奪われてどうしましょう。生まれたばかりの赤ちゃんからご老人まで合算したすべての日本国民に換算してひとりおよそ５００万円の借金があると考えてみてください。これほど凄まじい規模の債務が存在する国で実は、この課題が最優先のビジネステーマだという事を直視しない人が大量に存在するという事がわたしにはむしろ不思議だと思われるわけです。「人道支援」の美名のもとに実態でアメリカの破壊を肩がわりしてイラクには１８６億ドルの蕩尽。はたまた独裁者国家に、コメ２５万トン（一トン３万円として７５億円でしょう。世界最貧国の北朝鮮では日本円感覚で一兆円ぐらいの使い手はあると私は思います）と１０００万ドル相当の医薬品-----なんのことはない金正日の火遊びを助長するだけの事ではありませんか。このカネで「北」が軍事装備品に充当しないという保証が一体どこにあるのか。すでに長期国債について大規模な売却が始まっているという風評もあります。理由は、景気向きが改善したために利回りの高い金融商品に資金が移動しはじめて国債を支えきれなくなっているとか。借金づくしのこの国が国債で維持されているというのは衆知の事実でしょう？その国債が暴落しないとだれが確約するのでしょうか。そんな確約ができる人が、どこに？誰が？すでに年間３万人を越えて、１０年もすれば小都市が軽く消えてしまうほどの規模の自殺者がでているこの国で果たして「収容所列島」の日々が過去のものだという風に笑っていられるのでしょうか。

2004年05月27日

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いまここにある「夜と霧」

フランクルの話は、自分にとってはどこかの国の偉い学者のお話ではありませんでした。ユダヤ人問題でもありません。拉致監禁事件の大規模なものがかつてドイツにおいてヨーロッパ各地へ仕掛けられ実行がされていた壮絶な規模のもはや「拉致事件」とはいえないほどの組織的で統率のとれた市民生活の破壊。その大規模さゆえにかの地では「強制収容所」を必要とした。その程度の差はあっても、この国土にすら平然と家庭を押しつぶすというようなおそろしい力が存在していることは残念ながらここのところ明らかになった事実から間違いはなさそうです。いや、その程度のことが日本の共通の認識になるためになんと数十年が過ぎ去ってしまいました。自分が小学生時代にゴジラやモスラをわくわくしてみていた時代に、多くの日本人が周囲から消えて連れ去られていたなどと夢にも思いませんでした。いや、実はそれらしい記事は小学生の自分でも読んだ記憶があります。少年マガジンなどで時折誌面になじまないおどろおどろしい読み物がのっていることがありました。私は比較的そんな記憶が残っている子供だったのです。最近、佐々敦行氏の著作で対北朝鮮活動の歴史的な背景を読む機会がありました。しかし、どう考えてもあの時代、あの時点でこのように北朝鮮の日本における破壊活動を把握していたらしい。その内容からして、日本国内に北朝鮮の活動と対峙して第一線では激しく応酬がなされていたのだと知れば知るほど日本の報道や公安の広報が極度に少なすぎたという理由がわからなくなってきます。『謎の独裁者・金正日　－テポドン・諜報・テロ・拉致』　（文春文庫、1999年）我々を最後の最後に守ってくれるものは、どうも日本国ではなさそうだという気がする瞬間があります。それは次第次第に深まってくる。皆さんは日本人が突然難民になるとか、どこかの収容所にほり込まれるというは起きないという風に思っておられるのでしょうがはたしてそれは本当ですか？いま、フランクルの著作を読み返してみてあの時代のそれなりに豊かな暮らしをしていた銀行員も、会社経営者も、そして大学の教授や著名な音楽家も突如強いられたあの時代の「収容」とは一体なんだったのでしょうか。フランクルの「夜と霧」は、さらに収容所に囚われて過ごす日々に起きるこころの変化を伝えて貴重な証言となっています。戦後すぐに着手されたとしても初版が日本語訳になった１９４７年というのは驚くばかりです。私も生まれてすらおりません。関係者の超人的な努力という他はないのですが、その著述が訳されて日本の書店にならんだその時代にも、ほかならぬこの国で拉致監禁などという信じがたい事件が平行して起きていたという事につくづく驚くわけです。（つづきは夜にでも、、、）----------------さて、帰宅しました。以下、少々唐突ですみません。私が嫌いな中島みゆきですが、２曲だけ絶賛してもいいと思う曲があります。１曲は、「ホームにて」もう1曲は「誕生」ですね。とくに「誕生」に至っては、ほとんど思想書に近いと思わずにいられません。ふりかえるひまもなく時は流れて帰りたい場所がまたひとつづつ消えてゆくすがりたいだれかを失うたびにだれかを守りたい私になるのわかれゆく季節をかぞえながらわかれゆく命をかぞえながら祈りながら嘆きながら　とうに愛を知っている忘れない言葉はだれでもひとつたとえサヨナラでも愛してる意味Remember　生まれた時だれでも言われた筈耳をすまして思い出して最初に聞いた　WelcomeRemember　けれどもしも思い出せないなら私いつでもあなたに言う生まれてくれて　WelcomeRemember　生まれたことRemember　出逢ったことRemember　一緒に生きてたことそして覚えていること　　　　　　　　　　　　　　（中島みゆき「誕生」より）このリフランの部分ですね。Remember　生まれたことRemember　出逢ったことRemember　一緒に生きてたことそして覚えていることこれはまさしく、昨晩の日記に転記したフランクルの感慨のその由来と重なる達観だと思われます。人は、この世にはもはやなにも残されていなくても、心の奥底で愛する人の面影に思いをこらせば、ほんのいっときにせよ至福の境地になれるということを、わたしは理解したのだ。　収容所に入れられ、なにかをして自己実現する道を断たれるという、思いつくかぎりでもっとも悲惨な状況、できるのはただこの耐えがたい苦痛に耐えることしかない状況にあっても、人は内に秘めた愛する人のまなざしや愛する人の面影を精神力で呼び出すことにより、満たされることができるのだ。（「夜と霧」より）（すみません、身辺多忙で続きはまた明日。）

2004年05月26日

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覚有情

水軍さんが、わたしの日記の一部にトラックバックをほどこしていただいて感謝に耐えません。またご自身のご記憶の世界にも言及していただき深い感銘を抱きました。自分の妄執のような書き込みにきちんと反応をしていただいたことについて深い感謝の念をいだきます。実は、あまりのことに少々吃愕しておりましてすぐさまの御礼も申し上げられずに幾日か脳裏で反芻していたのです。いま、この楽天日記を読まれている方も。また、多くの年少な方々の中にも、自分や水軍さんのような「発想」に奇異なものを感じて遠ざける人も少なくないだろうという予感がします。今日は、そのことについて言及してみたいです。これはカトリックの方などが「奇跡」と呼ぶに近い大きな心の体験とその交差だとわたしには思われるからです。我々は石ころをパンにする力はありません。ただのヒラの市民が石ころをパンにするというような怪力をもちあわせていればむしろおそろしい。しかし自分にとっては、インターネットの時代にここにこうして、大阪と九州という距離を隔ててそれぞれ相異なる地でまったく別々の人生をあゆみながら、このような妄念のような想いを共有していることを相互に照らしあわせて承知しおくという現在に興味深いものを感じます。「理会」（理解ではありません、ここには邂逅があるからです）に及ぶということは立派にひとつの事件であるからです。ひとつ、思い起こす事があります。二十の頃、京都の新京極の古本屋で百円ほどで購入したひとつの本です。その本の原題は日本では知られていなくて長いもので、EIN PSYCHOLOGE ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER　というのですが邦題は「夜と霧」といいます。この題名は、当時映画などにももちいられた時代を背負っていた凄みのあるコピーだったのです。あの大島渚監督はこの書名を受けて「日本の夜と霧」という映画をつくられています。著者は、V.E.フランクル　Viktor　Emil　Frankl　という方でわたしは偶然のようにその本を読み進みました。自分にとってはただその時代の空気の中で流行（はやり）の現代的な話題、関心にコミットしたかっただけだったのかもしれません。いまならばコミットではなく、アクセスというのでしょうか。いずれにせよ適当な予備知識もなくその本を手にしました。実は、その著者があの第二次大戦下でドイツの占領下にユダヤ人収容所に囚われて奇跡的に（文字どうり奇跡的に）生還された学者だったという事は、漠然と聞き知っておりました。そのために、なにか特異な体験や凄惨な虐待の現場を生々しくレポートをしているのだろうかという程度の期待はありました。しかし、読み進むにつれて静溢な不思議な心地にさせられ面妖な気持ちで一読したという記憶です。しかし、この図書はそれまで読んだいかなる本とも違っていました。「夜と霧」のタイトルのいわれは、夜陰に乗じ、霧にまぎれて人びとがいずこともなく連れ去られ、消え去った歴史的事実を表現する言い回。いまや流行語のようである「拉致」事件、その大規模なものを意味するという風に思ってもよろしいでしょう。この図書は、当初日本では1956年に刊行されたものに霜山徳爾訳があり、その後1977年時点で池田香代子訳で刊行されているわけです。この両訳にはそれぞれ実は知られざる大きな意味合いもあると言われています。私が偶然手にしたものは当然、霜山徳爾訳。そして「夜と霧」という語が、ほかならぬヒットラー自身の名づけた作戦名だという事を知ったのは最近でした。この本の感銘というものは、ものすごく強靭なのです。歴史小説などの与えるような躍動感も鼓舞するものもない。ただ淡々と当時の著者の心象を描いているだけのように読んでしまったような気がします。しかし、それでも何かものすごく気がかりな心の体験が描かれているような気がしたのですよ。その気がかりがいつまでも、いつまでも尾を曳くところ。謎のような「気がかり感」が心の底に沈んで残るんですね。わたしは今ならばこの書物がやはり素晴らしい作品だと断言できる。わたしも相当鈍いといわざるをえない。この書の特異なことは、ただ淡々と強制収容所に囚われた人の内面を描写していること。多くの方が指摘していますが、本文よりも書物についた写真や資料の方が怖くて読めないという人も少なくありません。極限状況などという言葉ではすまないような日々に囲まれて過ごしていながら家族と隔離されて平静をたもち人間を最後まで捨てずにすませた心理学者のこころの軌跡の描写なのです。この軌跡も同音の「奇跡」そのものというべきでしょう。拉致されて生死の境を彷徨った人の生還のドラマという訳ではないのです。いかなる瞬間にも、けしてこころの平静を乱されずに過ごしえるという可能性を見事にわれわれに見いださせてくださっている。しかも、時代や状況に対する告発を述べてはいないのです。さらに、凄いと思われるのはこのフランクルは強制収容所から解放されて生還したのち収容所の施設を支配していた人々の助命を嘆願したりすらしておられる。それも冷静にこの方の去来を凝視して初めて読み解きできるほど、その事実を隠している気配すらする。人は、この世にはもはやなにも残されていなくても、心の奥底で愛する人の面影に思いをこらせば、ほんのいっときにせよ至福の境地になれるということを、わたしは理解したのだ。　収容所に入れられ、なにかをして自己実現する道を断たれるという、思いつくかぎりでもっとも悲惨な状況、できるのはただこの耐えがたい苦痛に耐えることしかない状況にあっても、人は内に秘めた愛する人のまなざしや愛する人の面影を精神力で呼び出すことにより、満たされることができるのだ。（「夜と霧」より）読後、すでに３０年以上を過ぎてさまざまな経験をへての今思い起こせばすでに我々の日本という国はよくよく考えてみて実態では薄いガスに満たされたガス室のようでもあります。また一方の経済社会はといえば、ときおり「強制収容所」のように脳裏を過ぎるほど残忍で無惨な日常ですよ。政治家にも、大手企業のビジネスマンにも自分の眼にはあの強制収容所のカポー達と大差ない貌を感じることがある。想いおこす力は、そんな中にあっても常に自分たちのこころの所在を教えてくれる。ようやく自分の内面にもフランクルの目線に届く心の体験が始まった。ふと、そんな気がしてしまう。私の心は絶え間なく、われわれの哀れな収容所生活の無数の小さな問題にかかずらっていた。今晩の食事には何が与えられるであろうか？おそらく追加として与えられるであろう一片のソーセージをパンの一片と取りかえた方がよいだろうか？二週間前私に報償として「特給」された最後の煙草をスープ一杯と取り引きすべきだろうか？どうして切れてしまった靴紐の代わりに鉄条網の切れ端を見つけるべきか？労働場で自分がよく慣れた労働グループにうまく入れるだろうか、それとも他のグループの中で働き、もはや毎日この恐ろしい行進をしなくてもすむ－といったあてもない幸福を実現するために、あるカポーとよい関係になるにはどうしたらよいのだろうか？（「夜と霧」より）※カポーとは、収容所の中で編成された捕虜の中の特別任務班員です。収容所の囚われ人でありながら、自らの境遇を忘れて収容所の手先として管理と強制の代執行者としてふるまっていたのかと推量されます。

2004年05月25日

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添え状、礼状って書いていますか？

平成維新への挑戦さんの日記にトラックバックがかかって、同じ話題を追いかけている。引き続きこの話題を、、、手ごたえなんて曖昧なものは、出来るだけ考えない…なんていつも書いているが、今回だけは、手ごたえがあったと思いたい。やっぱ、この会社に入りたいや！どうか、この会社から内定をいただけますように。 http://plaza.rakuten.co.jp/perfectasian/diary/200405210000/↑おふう8432さんの日記からベンチャー事業に深く関わっていると転職や、退社、入社などは日常茶飯事である。うまく関連事業に転出する場合もあれば、会社が破綻して事業転向するなどはベンチャー事業は「常態」である。経営者も例外ではない。会社代表とはいえ、法人格が変わることは断然多い。クレイフィッシュの松島庸氏（ニフティの新発想ビジネスヒントフォーラム創設者）だって、会社を乗っ取られれば新会社を設立して緊急避難せざるを得ない。日本は、まだ社会が終身雇用制の「残滓」にどっぷりとつかっているから入社、退社のあいだの「作法」や、「ワザ」についてけして正しく理解もされておらず、普及している気配がみえない。だが、国は意外に「先」をみている。その意識の尖端部分が如実にでているのが「キャリア交流プラザ」という政府系機関の活動とその荒技である。ここでは、再就職のワザを科学的に徹底して集約し、きわめて高い完成度で洗練している。しかも、それを惜しげもなく無償で支給してくれるという内容。講師陣は、政府系職員ばかりではない。むしろ政府系職員は脇役で、民間人材紹介会社や民間リクルート会社、そして敏腕コンサルで占められているという印象だ。話を今日のテーマに戻そう。「キャリア交流プラザ」のテキストをすべて手元にもっているが、その中で履歴書、職務経歴についての透徹した方針論が膨大な量の理論と実務で提示されている。それによれば、最初の履歴書、職務経歴書に「添え状」はいまや必須。そして、面接の直後での「礼状」をほぼ義務づけしている。実行する、しないは当人の自由である。しかし、さすがに政府系機関の関連組織である。統計的な裏づけがなされている。やはり、募集の採否傾向に影響がある。あきらかに作法どうりな「添え状」、面接後の「礼状」を送付している人の方が合格率が高いのである。また、その文案についても徹底的な指導と具体的な記入例が用意されてある。さらに、「キャリア交流プラザ」ではベテランのコピーライター級の先生方がそれらの文案や記入例、または送付用原稿に朱筆をいれて徹底的な校正を行なってくれる場合がある。現在、キャリア交流プラザに入所した参加者の再就職率は９０％を軽く越えている。

2004年05月24日

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サラリーマンと起業家の「あいだ」

一度、企業を離れてみて分かったことは、サラリーマンは起業家とは相当違う人種であるということである。年俸を保証され、わざわざ自ら冒険する必要もないし、組織の秩序を乱すのは何よりも企業内の自分の身分が危うくなるだけである。どうしても保身のすべを見につけて定年まで事なきを得て、安定収入を希望してしまうのもやむをえないと思う。平成維新への挑戦さんの日記平成維新への挑戦さんの日記に興味深いことがしるされていました。転職歴のない方は、とくに衝撃が激しいと思います。いちど転職されれば、その瞬間に全社会からはじき出されたような殺伐とした気分にさせられる人も多いですから。ふりかえってみれば「年俸を保証」されていたことも本当は思い込みだったかもしれない。そんな思いにさせられる瞬間が足元におとづれるのです。「サラリーマンと起業家は、相当違う人種であるという」この部分がイスラム原理主義ではありませんが、キリストの神からアラーの神に転向するぐらいのおおきなジャンプなのです。どこかでそれに気づかなければならないのですが、実は再就職を求める人にとって当初本当に理解をこえた次元に迷いこんだ心地があると思います。全神経がこの「相当違う人種」という部分を咀嚼し、以後全生活を演繹できているのか、否かが問われるのでしょうね。私は、ある方の紹介で厚生労働省の関連団体で維持されている「キャリア交流プラザ」という活動組織を見学したことがあります。まだはじまったばかりで一部テレビで紹介されていますが、まだ東京と大阪をはじめ一部にしか存在しないのかもしれません。関西に限定していえば、凄い充実をした活動になっています。すでに年功序列的な評価システムではなく、予備校のように実力主義で講師が選ばれていまして講師は、ノウハウのかたまりのような人たちが連日講義をされます。水準は、日本のリクルート会社や人材紹介会社の域ではありません。いや遥かに抜きん出ていると思います。たぶんリクルート会社の敏腕なエース格の方々が選り抜きで投入されている。その講師も受講者の投じる投票や再雇用者達成率の成績で契約されているそうです。ここではサラリーマンに、起業家と同じぐらいの自己表現力をみにつける事を指導します。また、その自己表現がただの文章表現や口だけにとどまらないように徹底的な思考や判断力の部分にも踏み込んで練成しています。講義の内容も、最新の性格分析法や体育研究の専門家による「集中力」の構造についての講義もあり盛りだくさんです。しかも全額公費負担で無料なのです。厚生労働省の方にお聞きしましたが、これは民間の有料な研修で換算するとひとりあたり１００万円を越えるコストだろうと言っていました。しかもこの施設は３ヶ月も受講者に開放されている。そのあいだ専従のコーディネーターがついて徹底的にトレーナを務めてくれるわけです。ボクシング選手にもかならず有能なトレーナが同伴します。それは世界チャンピオン級のボクサーにもついているわけです。まして転職歴のない大企業のモヤシのようなサラリーマン経験者ならば有能なトレーナーなしに社会に出向いてゆくのは酷であり、無謀です。この組織はこれこのとうり国の施策とは思えないほど、民間の有志が内部で民間的なセンスで相互に自助努力を最大限に引き出して理想的な活動実態となっている稀有な例だと思わずにいられません。いま転職を考えておられるのならばぜひ活用されるべきだと思います。施設の充実ということよりも、その高いキャリアをクールダウンしてふたたび民間中小企業に転進する際必要な技量とスピリッツをどのように身につけるのかについての卓越した「指導性」で魅力がある組織です。利用者の声を聞いていると政府系の施策でありながら珍しくというと語弊がありますがおのおのから極めて高い評価がなされています。ただし、受講については入り口でその経歴や事前のキャリアについての誰何はあるかもしれません。平成維新への挑戦さんのキャリアならば大丈夫です。かならず受講できます。

2004年05月23日

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国民年金の全額免除

失業者は、国民年金を「全額支払」わなくてもよい。しかし、誰もそんな制度があることを知らない。役所は、それを教えもしない。企業の総務担当もそんな制度があることを伝えない。実は、知らなかったりする。しかし、転職者や離職者は手続きさえすればかならず国民年金は全額免除になる。知っているのは社会保険労務士ぐらいだろう。しかし彼らもそれを宣伝しない。なぜ宣伝しないのか。イギリスの格言に曰（いわ）く、「法は目覚めている者を助け、眠れる者を助けず」（Ｌａｗ　ａｓｓｉｓｔｓ　ｔｈｅ　ｗａｋｅｆｕｌ，ｎｏｔ　ｔｈｅ　ｓｌｅｅｐｉｎｇ）。これは、いくら権利があるからといってもその権利の上にあぐらをかいて、その権利を行使しないような者にはその権利を保護する必要がないということであり、時効（消滅時効）と呼ばれている。つまり、この国でも権利を受けるものは知っているべきなのであってお上から教えられることはけしてないのだ。国民年金は、あなたが求職者であり手続きさえしておけば払わなくてもいいものなのだ。離職票を握ったらまず区役所へ走れ。ハロワは、後でも良い。会社を辞めて失業状態となったとき、あるいは、独立して自営業者となったときは、国民皆保険の原則に従い、国民年金保険に加入しなければなりません。国民年金保険料は、現在１人あたり１万3,300円です。結婚していて、夫または妻が厚生年金に加入していれば、その被扶養者として、保険料の負担なしに厚生年金第３号被保険者資格を得ることができますが、夫婦２人とも厚生年金に加入していなければ、夫婦は国民年金に別々に加入し、保険料も２人分、２万6,600円を納付しなければなりません。失業者にとっては、これは相当大きな負担となるでしょう。しかし、失業して収入が少なく、保険料を納めることが困難な状況になったときは、『国民年金保険料の全額または半額免除』制度を利用することができます。この国民年金保険料免除制度は、従来、適用対象者が障害者または寡婦であって前年の合計所得金額が一定金額以下のとき、生活保護を受けているとき、自然災害によって相当な被害を受けたときなどとなっていたのですが、2002年４月１日から、「失業により保険料を納付することが困難と認められるとき」にも保険料の半額または全額の免除が受けられるようになりました。●制度を利用するにはこの免除制度を利用するには、住んでいる市区町村の国民年金取扱い窓口に出向き、「国民年金保険料免除申請書（全額・半額）」を提出します。この手続きに必要なものは、年金手帳、印鑑、所得を証明する書類（源泉徴収票か確定申告の写し）の３つ。失業者の場合は、失業状態であることを証明するために、離職票または雇用保険受給者資格証（雇用保険の受給手続き後、１週間ほどして開かれる説明会で渡される）を要求されますので、忘れずに持参してください。なお、申請すれば誰もが制度の適用を受けるわけではなく、保険制度を管理する社会保険事務所による審査が行われます。審査次第では申請が却下されることもあるということです。また、この審査により、全額免除と半額免除のいずれが適用されるかが決まります。なお、審査結果が出るまでには約２カ月ほどかかりますが、承認されれば、申請した月の分から保険料が免除されます。北海道新聞が優れてファイティングです。以下のサイトは是非ご覧ください。全国ジャーナリストの鑑というべきでしょう。http://www5.hokkaido-np.co.jp/syakai/housyouhi/document/

2004年05月20日

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「巨悪」の起源

北海道新聞が優れてファイティングです。以下のサイトは是非ご覧ください。全国ジャーナリストの鑑というべきでしょう。http://www5.hokkaido-np.co.jp/syakai/housyouhi/document/ ここにひとつの時代を担った人物の肖像がある。本来は歴史の裏側で無名で消え去ってゆく筈の人だったのかもしれない。しかし今日、小説家の達者な筆にのり意外な程その知名度を上げている。その証拠にいずこともなくその肖像が手にはいる。その仕掛け人は、ある歴史小説家。その作家をステファンツバイクという。彼はあの司馬遼太郎が歴史小説を著すに際してその手本のひとりとした作家だといえよう。このように紹介すればステファン・ツバイクの作家としての力量がこちらでもみてとれるのではないか。自分は、学生時代にあの潮文庫版で読んだ。司馬が、「成功した唯一に近い政治小説」と激賞していることが契機だった。当時は７０年代のはじめ。すでに３０年以上も前の話である。わが国でのジョセフ・フーシェの盛名も司馬遼太郎の業績に負うものが多い。歴史小説「跳ぶが如く」に登場する川路利良の描写に連なっているからだろう。川路は、いうまでもなく日本の初代警視総監。その制度をつくった他ならぬ人物がジョセフ･フーシェなのである。つまりこの地上に警察をつくった、制度としての警察をつくった人物としてフーシェはふたたびギャングスターから偉人としての脚光を浴び始めている。しかし、川路がいわゆる歴史の偉人の列に名を連ねて難い暗さあるようにジョセフ･フーシェもけっして一筋縄でゆく人物ではない。ロベスピエールにも、ナポレオンにも勝った男。にもかかわらずあまりにも世界史の表舞台にその名前を知られてない無名に近い恐るべき男、それがジョセフフーシェという人物だ。歴史作家ステファン・ツバイクの筆致が描く彼のの生涯こそが、そのまま「警察」という官僚組織の宿命的な原理であるかのようだ。激動のフランス革命期をさながら蝮（まむし）のように生き抜いた『革命の裏番長』という風情。その極悪無節操な、胸くそ悪いものがある。しかし一部には徹頭徹尾悪にふれた意味爽快な生き様が意外な愛読者をかたちづけているかもしれない。あまりにも悪人すぎ、ある意味賞賛せざるを得なくなるというのはこういうことなんだ、と実感せざるをえない悲哀。「ジョセフ･フーシェ」を他ならぬあの潮文庫が昭和４６年時点ですでに刊行しているという事が興味深い。誰も知るように潮出版は政権与党に参加している某巨大カルト教団の隊伍にならぶ出版社だ。父は船員。ナントの港町の近くで生まれ、地元のオラトリオ会の教師で僧職につきながら教師として数学を教えた。革命とともに僧職を捨て、ナントで自由主義者のクラブを組織し、裕福な商人の娘と結婚した。その後、国民公会議員となり、初めはジロンド派に属し、国王処刑に賛成票を入れる。その後、山岳派となる。地方派遣議員として、リヨンやナントの各都市で反革命人物を次々と虐殺し、恐怖政治を行使し、「リヨンの霰弾乱殺者」と異名を取る。非キリスト教化を推進し、ロベスピエールと対立。また、今まで行ってきた残虐な行為をロベスピエールに追及されるのを恐れ、タリアンらとともにテルミドールの反動では一役買った。総裁政府時代、フリュクチドール十八日のクーデターでバラスを助け、それにより警察長官に任命される。さらに、ナポレオンによるブリュメール三十日のクーデターでも、巧みにナポレオンに付き、その地位を維持。1804年には帝政への貢献により、元老院議員になり、オトラント公の爵位も授けられた。1804年、ナポレオンのスペイン遠征中にタレーランと組み、ナポレオンに代わる者の擁立を図ったが失敗。その時は処分を免れたものの、1810年イギリスとの秘密交渉が発覚し、追放される。 1815年の百日天下の際は、他に適任者がいないことから警察長官として復帰。しかしながら、時勢がどうなってもいいように、自由主義者と協力しながら王党派を保護。タレーランやメッテルニヒらとも連絡を取り合った。ワーテルローから敗走してきたナポレオンを裏切り、引き続き警察長官に任命されることを条件にルイ１８世を復位されるが、1816年、「国王殺し」として政界から追放。以後、プラハ、リンツなどで亡命生活を送り、トリエステで病死した。彼は生涯を通じ、権謀術策に優れ、それぞれの体制で暗躍した。

2004年05月19日

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昭和の必読書

北海道新聞が優れてファイティングです。以下のサイトは是非ご覧ください。全国ジャーナリストの鑑というべきでしょう。http://www5.hokkaido-np.co.jp/syakai/housyouhi/document/ 自分自身は、この世に読まねばならない本がそれほど多数存在するとは思っていない。しかし、松岡正剛のコメントは実に衝撃的だ。松岡正剛はこのように述べている。ところで、ぼくが本書を昭和史の必読書としてあげたいと思っている理由は、正力の個人史が昭和史の骨格と密接に絡まっているからだけではない。さっきも書いたように、ぼくは本書をネタ本として“編集講談”をやった。その“講談”は、昭和34年（1959）６月25日のこと、天皇が初めてプロ野球を観戦した後楽園球場巨人阪神戦９回裏に、長島が劇的なサヨナラホームランを打ったところから始まる。本書のプロローグにもある有名な場面だ。（松岡正剛「千夜千冊」第七百六十九夜【0769】2003年05月08日）「巨人、大鵬、玉子焼き」世代の自分にとって、巨人とは長嶋茂雄そのものであった時代がある。小学生時代、野球に参加するという事は長嶋茂雄に参加する、というのと同じようなものだった。昨今の阪神ファンなどにしても、この存在感は無視しようがないだろう。東京の高級クラブなどでも長嶋茂雄が姿をあらわすとフロアでグラスを傾けている霞ヶ関の高級官僚が背筋を伸ばす、というジョークがある。だが、それはある時代の証言としてさほどオーバーなものではないと思う。数学者の岡潔が、「長嶋茂雄は大和民族の精髄だ」などと大手総合雑誌に寄稿したりなどしたために奇異な眼を顰蹙をかったという逸話がある。しかし、この長嶋の逆転ホームラン劇がほかならぬ正力松太郎のしつらえた、、、原発導入という国家的テーマから、プロ野球の興行、プロレスの街頭テレビ中継という卑俗なテーマにまで関わり、最後は「天覧試合」という、天皇と大衆を結びつける「国民創生」のゲームすら実現してしまった正力松太郎は、日本大衆社会に嚮導した化身的人物だった。（佐野眞一「巨怪伝」下　）いま、年金問題でまたまた小沢一郎の未納発覚などで取りざたされるたびごとに「なぜ、日本国民は怒らないのか」と繰り返し話題になる。この楽天広場でも、さすがに国民の怒りが去勢されたかのように消失している不可解さ、怪訝さを語る発言がめだつ。実は、佐野眞一は続けて言及している。その意味で、日本が大衆社会に突入する大正年間に、正力が警視庁の大幹部として、民衆の取り締まりに辣腕をふるったことは、きわめて興味ぶかい。その後、正力は読売新聞に乗り込み、戦後は、わが国の民放テレビ局を創設してメデアを支配してゆくことになるが、正力にとってのメデアと、それを武器にした興行は、民衆の暴発を未然にかわす予備拘束の別名にほかならなかった。（佐野眞一「巨怪伝」下　）まさしく日本人から政治的怒り、正義への熱い想いを消し去った当該の人物。この指摘は興味深い。当代随一の書評家のひとりである松岡正剛が言うのだ。「本書を昭和史の必読書としてあげたいと思っている」、と。

2004年05月18日

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戦後５０年公金泥棒＝警視庁

「誰が報道番組を、深夜番組へ、特番ワクへ追いやり、放送終了へ追いやったのか。我々視聴者はまなじりを凝らして考えるべきではないでしょうか」（シャルドネ）↓必ずこちらをクリックしてください。前回のスクープスペシャル「警察の裏金第２弾」放送後、再び日本全国の警察に大激震が次々走った。【３月５日】　　静岡県警がカラ出張による裏金作りを認めて謝罪【３月１２日】　北海道警が旭川中央署の捜査費流用を認めて謝罪【４月６日】　　北海道警が弟子屈署の捜査費流用を認めて謝罪【４月２０日】　福岡県警が銃器対策課の捜査費流用を認めて謝罪その後も弟子屈署の元次長や福岡県警の元職員など警察関係者の実名告発は続き、国会や都道府県議会での追及や参考人招致、住民監査請求や住民訴訟など警察刷新を求める動きは、今や大きなうねりとなっている。一方、警察庁は裏金疑惑を調査する予算執行検討委員会を設置。全都道府県警に偽名領収書を使わないよう通達を出し、全国の会計責任者を集めて内部チェック強化を指示する異例の臨時会議を開いた。これで警察は刷新され、数１０年に渡って連綿と続いてきた裏金は無くなるのだろうか？・・・残念ながら、答えはＮＯと言わざるを得ない。不正経理を謝罪した各警察本部の内部調査をつぶさに検証すると、ある一定のパターンがあるのに気付かされる。（１）裏金は激励や夜食など主に現場捜査員が使い、幹部による私的流用はなかった（２）内部資料など証拠が存在する場合は認めるが、それ以外の不正は認めない（３）警察庁の関与・主導は認めないそこには、第三者が一切加わらない内部調査の欺瞞があった。また、警察庁が発表した裏金防止策にも驚くべき抜け道が用意されていた。「警察の裏金第３弾」では、再び多くの警察関係者や内部文書によって警察の謝罪に秘められたウソを徹底検証する。果たして警察は、何を認めて何を認めなかったのか！？↑（クリックでジャンプします）■検察は警察を裁けるのか　警察の裏金の実態を実名告発した元北海道警最高幹部の原田宏二氏によれば、警察官になって間もない昭和３３年頃には既にカラ出張や裏金が存在しており、少なくとも退任した平成７年まで続いていたという。さらに、こうした裏金作りは原田氏が３８年間で勤務した全ての警察署や本部各課で組織的に行われていたという。　日本全国１０数名の警察関係者の証言を元に、今回の放送で検証したように、もしあらゆる警察組織で何十年にも渡り、連綿と裏金作りが続いてきたとしたら・・・上司の命令で、ほとんどの警察官が支払い精算書や領収書を偽造させられてきたとしたら・・・それは、横領金額の累計数兆円、犯罪に手を染めた警察関係者数万～数十万人という空前絶後の詐欺横領事件となるのである！　本当に検察は警察の組織的犯罪疑惑を捜査できるのであろうか？しかも、自らも調査活動費不正流用疑惑という同じスネの傷を抱えながら・・・かつて「ミスター検察」と言われた伊藤栄樹検事総長は、回想録の中でこう書いている。「かりに警察や自衛隊のような大きな実力部隊を持つ組織が組織的な犯罪を犯した場合、検察は、これと対決して、犯罪処罰の目的を果たすことができるかどうか、怪しいとしなければならない。検察の力の限界が見えるであろう。」「検察は警察に勝てるか。どうも必ず勝てるとはいえなさそうだ。勝てたとしても、双方に大きなしこりが残り、治安維持上困った事態になるおそれがある。」　裏金の存在を証言した警視庁元職員の大内顕氏も「検察が本当に全ての警察の裏金にメスを入れれば、警察官は誰もいなくなってしまう。検察庁としても手の付けようがない」と語っていたが、確かに、警察の裏金疑惑はそのあまりのスケールゆえに刑事司法の信頼性が致命的なまでに傷つき、三権の一角が壊滅してしまう恐れがある。これまでの警察不祥事のように、最悪、都道府県警のトップが責任を取ればいいという話ではない。トカゲの尻尾切りが通用しないばかりか、幹部警察官全員が被疑者というとんでもない話なのである。　言っては何だが、この国の警察トップが、どうあっても裏金疑惑を認める訳にいかないのも、うなずけなくもない・・・このような告発番組を作っておいて言うのもなんだが、日本の治安維持のためには、あまり事を荒立てずに自浄作用を働かせることによって裏金を無くして欲しい・・・とも、思ってしまうのである。↑（クリックでジャンプします）２０００年２月某日。当時マンハッタンに住んでいた私のもとに、日本の所属事務所の人間から電話が入った。「長野さん、テレビ朝日のザ・スクープという番組が、女性キャスターを探しています。ついては、長野さんがこの春、ニューヨークから帰国する意思があるのか打診があったのですが。」夢のような話だった。キャスター自身が現場に足を運び、取材報告する形式の「ザ・スクープ」は私の憧れの番組だったからである。報道を希望しながら、バラエテイ･アナウンサー路線をばく進してしまった私は、最後のチャンスに賭けてアメリカで勉強をしていた。５年の歳月が経って、数ある報道番組の中でも一番好きだった「ザ・スクープ」からお声がかかったのである。「帰ります！」と私は即決した。バタバタと帰国準備に追われる私のもとに、ある日、日本から郵便物が届いた。筆ペンでしたためられた手紙にはこう書かれていた。「ザ・スクープのキャスターになるにあたり、以下のことを約束してもらいたい。・毎週、自分で企画を考え、会議で発表すること。・取材対象には自分で連絡をし、アポイントを取ること。・現場に出来る限り足を運んで、自分で取材をすること。・用意されたものではなく、自分の言葉でレポートをすること。とりあえず、今のところはこれくらいで。では気をつけて帰国してください。鳥越俊太郎　」そして同封されていたのが、鳥越さんの著書「異見（あまのじゃく）」である。浮かれ気分はそこまでだった。いきなり要望が箇条書きになっている手紙。さらに「これから、こんなひねくれ者と仕事をするのだ」と、私を恐怖に陥しいれた著書「異見」。あの日以来、私にとっては必死で現場を駆けずり回り、鳥越さんが教えてくださることをできるだけ吸収しようとする、まさに無我夢中の２年半だった。↑（画像のクリックでジャンプします）こちらの方を見落としている人がいたら、みて置いてくださいね。(^_-)☆http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/asx/scoop040229-01_0300.asx ↓http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/asx/scoop040229-02_0300.asx ↓http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/asx/scoop040229-03_0300.asx

2004年05月17日

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友だちの友だちは友だちだ。

「河野太郎さんには、多少頑張って貰わないと・・・」などと思っていたのですが河野洋平さんは不人気なのでしょうか。早速、楽天広場の人気者鍛冶屋の息子さんから、、、私は、河野洋平はどうしても好きになれません。宮沢内閣の時に、確か彼は外務大臣ではなかったですか？。あの時の、対韓対中外交は特に酷かったのではないですか。それに、新自由クラブ時の顔と、外務大臣の時の顔が余りにも違いすぎます。ちょっと個人的過ぎる考えですが（笑）。（鍛冶屋の息子さん）↑（クリックでジャンプします）、、、などとのご意見がでましたね。私の本意は、家系図を辿ることではないのですが最近閨閥や家系を戦後史探訪の目的で追いかけることが流行しているらしく。入念に調査されている図書が多数でています。すこし、正力松太郎の周辺にも目線をめぐらせて見ましょう。↑1994年文藝春秋「巨怪伝」かつて松本清張が言っていたが、あの清張にして、「結局ぼくも新聞社についてだけは書けなかった」なのだ。　なかでも正力松太郎は図抜けて手ごわい人物である。警察官僚から新聞王となり、政治家となり、またメディア王ともテレビ王ともイベント王ともなった。こんなに歴戦に勝ち抜いて、つねに親玉でありつづけた人物は他にはいない。　正力の活動のうちの主要なアイテムだけをあげてみても、警視庁時代、早稲田事件や共産党検挙事件への関与、読売新聞の買収と社主就任、東京市長立候補、ビルマ新聞の発刊、日米野球の実施、衆議院議員初当選、初代プロ野球コミッショナーや関東レース倶楽部会長への就任、読売ジャイアンツ設立、日本芸能連盟の開設、日本テレビ放送網の発足、プロレス興行とプロレス中継のテレビ導入、鳩山民主党入党、初代原子力委員長、東海村原研の開設、初代科学技術庁長官、よみうりランドづくり、日本武道館開館、よみうりカントリークラブ創設、国家公安委員長就任、Ｊリーグの前身の日本サッカーリーグの開設‥‥というふうに軒並みなのだ。正力が昭和の激動と波濤とともにあることは一目瞭然である。（松岡正剛「千夜千冊」第七百六十九夜【0769】2003年05月08日）↑（クリックでジャンプします）松岡の眼力は鋭い。あの大杉栄を誅殺したのは、もしかしたら甘粕憲兵大尉ではなく案外正力松太郎ではなかったのか。少々妄想にも似た歴史推量を喚起される。そんな松岡の示唆（暗示）がリアリィティを帯びるぐらいの凄みが正力にはあるのだね。ご存知のように正力松太郎と、東芝社長であり石川島播磨重工取締役、日本原子力事業社長であった玉置敬三とは遠い親戚。たしか正力の娘が嫁いだ婚家側の中に玉置の娘と婚姻した義理の甥がいる筈。正力松太郎は、巨大官庁だった旧内務省の警察官房主事を務めていたぐらいだから警察官僚の「頂上」にいたひとで特高警察という日本の秘密警察組織の最高指導者だった。のちに読売新聞社を買い取って自分のものにしてからというものは、部下に内務省警保局警務課長だった、子分の高橋雄豺という人物を引き抜いて読売新聞社副社長（主筆）に据えている。この高橋雄豺が面白い。娘が高橋道子だが、この高橋道子の亭主。夫君が、ほかならぬ血友病総合治療普及会設立者にして当時ミドリ十字財団理事を歴任した厚生省エイズ研究班班長であった安部英なのだね。これはあまりにも有名な話。正力の子分で、主筆だった高橋雄豺の娘の亭主が、まさかあの中曽根康弘の刎頚の友（海軍時代からの交際だから）安部英と読売がこんな近接しているんだって知らなかった。甘粕が、のちに満州に転出してひと暴れしたのは知っているけれどもまさかあの細菌兵器開発の石井部隊の人脈を戦後ミドリ十字に収容した安部英と読売介して地つづきだった可能性が濃厚にあるんだ。さすがにこのフォーカスはなかったので驚いた。↑石井四郎軍医中将（秘匿名、満州第７３１部隊、正式名、関東軍防疫給水部本部の頂上）↑元帝京大学副学長　安部英氏↑ご存知、大勲位。安部英の大親友。河野一郎の子分。児玉與士夫の電話番上がり。そもそも児玉與士夫って、満州の特務機関だった児玉機関のトップなんだもんねえ。んでもって自由民主党って、児玉が満州から持ち帰った軍資金で作った政党でしょう？、、、っと、言うまでもなく日本の原子力関連施設を建設しているとき必ず常連で顔を出す鹿島建設です。鹿島建設の鹿島守之助の娘婿で、おなじく鹿島建設の会長を務めた渥美健夫。夫人の旧姓鹿島伊都子とのあいだになしたのが渥美直紀ですがこの人の妻は、旧姓を中曽根美恵子といって説明するまでもありませんよね。結構週刊誌に書かれていましたからご存知だと思いますが中曽根と鹿島はご親戚。石井四郎1892(明治25)年6月25日生1959(昭和34)年10月9日没千葉県出身陸軍軍医　医学博士妻は荒木寅三郎の娘1921(大正10)年　京都帝國大學医學部首席卒学生時代はボート部に所属陸軍軍医となる1924(大正13)年～1926(大正15)年　京大で細菌学・衛生学・病理学を研究　この間に博士号を取得1928(昭和３)年～1930(昭和５)年　ヨーロッパに派遣される軍医学校教官1931(昭和６)年　細菌戦部隊創設を提唱1932(昭和７)年　兵器本廠付1933(昭和８)年　軍医学校部員　陸軍軍医学校に防疫研究室を創設・主宰1933(昭和８)年　ハルピン近郊に加茂部隊を設置1936(昭和11)年　関東軍防疫部長1940(昭和15)年　関東軍防疫給水部長第731部隊長「石井式濾水器」を発明し、これを用いて給水活動を行う　自ら隊員たちの前で自分の小便をこの濾過器で濾してきれいな水に変え、それを飲んでみせたと伝えられる1942(昭和17)年　軍医学校付1945(昭和20)年3月　軍医中将に昇進　5月　第731部隊長に再度就任　8月　ソ連軍の侵攻でハルピンを脱出　帰国新宿区若松町で陸軍が使用していた建物を利用して旅館を経営極東国際軍事裁判(東京裁判)開廷に当たって戦犯容疑を受けるが訴追を免れる1959(昭和34)年10月9日　喉頭癌のため死去

2004年05月15日

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星は、何でも知っている。

河野一族は、かくも赫々たるファミリーだ。プルトニウムを貯めてどうするの？（その２）故河野治平（祖父：神奈川県議会議員、県議会議長）故河野一郎（父：衆議院議員、建設大臣、農林大臣、　　　経済企画庁長官）故河野謙三（叔父：参議院議員、参議院議長）河野洋平（元自民党総裁）河野太郎の父親田川誠一（従兄弟：衆議院議員、新自由クラブ代表、　　　　　自治大臣・国家公安委員長）河野太郎（長男：衆議院議員）河野洋平の結婚に際して、涙したのは田中真紀子だったのだろうか。河野洋平と田中真紀子のロマンスというのはつとに有名だ。河野太郎の母親が田中真紀子だ、などと言う「歴史のｉｆ」があながちありえなかった話ではないのだから面白い。自分が、石油パニックの大不況下に社会に出てサラリーマン一年生時代の頃河野太郎の父親河野洋平は「台風の眼」だった。←（クリックでジャンプします）反田中金脈とぶちあげたあの新自由クラブの脱党事件だ。祖父の河野一郎の記憶も鮮烈。あるにはあるがこれがなかなか一筋縄でたちゆかぬ話ばかりなのだ。河野洋平は、昭和３７年に結婚している。この時代は、現代史にとって不思議な時代で書籍だけを読んで歴史を学ぶ人たちは60年安保の挫折感とやらが世相をおおっているかと思いきや、東京オリンピックへ向かう未曾有の高度経済成長期であっていまの上海や北京の喧騒がまさに日本でも進行していたようなそんな時代だ。名神高速道路とか、新幹線の幕開け時代を回想する時には河野一郎や大野伴睦を思い起こす事がある。昨今では河野一郎と言っても、ほんとうに誰のことだか分からないという時代になっていると思う。しかし、自分が小学生時代河野一郎の存在感は圧倒的だったという気がする。あの児玉與士夫。他ならぬ自民党結党の父とでも言うのだろうか。国際Ａ級戦犯にしてロッキード事件で国民の前に露出した。空前絶後の昭和の巨魁、児玉與士夫の電話番が、いまの中曽根康弘である。実は、児玉與士夫と河野一郎は極めて昵懇であったと言われている。中曽根康弘は、河野一郎の子分だ。この河野一郎。日本の原子力発電所を導入する際の熾烈な暗闘での中心的人物。立役者だ。河野家は、実は日本国内の放射性物質について大きな責任のある一族なのである。彼らの背中に巨大な旗が翻っている。星条旗だ。　原子力発電への期待が急速に高まる中で、自主研究開発路線の河野一郎経済企画庁長官と商業炉早期輸入路線を主張する正力松太郎原子力委員長（国務大臣）との論争があり、結局商業炉早期輸入となった。日本原子力発電（株）（日本原電）が1957年11月に発足し、米国から軽水炉、英国からガス炉のアプローチがあったが、正力松太郎の肝煎りで英国のコールダーホール改良型（電気出力166MW、天然ウラン、炭酸ガス冷却黒鉛減速炉：ＧＣＲ，ガス炉またはマグノックス炉ともいう）の導入が決定された。敷地は茨城県東海村になった。この東海発電所は日本向きに炉心の耐震設計強化した改造がなされ、建設は英国ＧＥ社と富士電気グループが行なった。1965年11月10日に商業原子力発電所としては日本で初発電に成功し、1966年7月25日に営業運転を開始した。また廃止措に入るため1998年3月31日をもって32年間の運転を終了した。河野一郎と競り合っていた正力松太郎は、いうまでもなくあの読売新聞社の大名跡。長嶋茂雄の全盛期に新聞紙面に登場しない日はないほど野球少年には神様のような背番号３とワンセットのオヤジだったのだが誰も知るように警察官僚出身者。河野一郎らがひたすら自主研究開発路線を取っていたというのは今日わが国のエネルギー政策を考えるうえで第一章にかかすことができないエピソードのひとつだろう。河野太郎の祖父、河野一郎がほかならぬ日本の原子力政策の黎明期において推進側の頭目的存在（ボス）だったのだから笑える。しかも、正力松太郎との応酬でこの狭い国土の日本にイギリス系の原子力発電所とアメリカ系の原子力発電所を併用するというバカな政治決着をひきおこした。この危険さはみなさんお調べになられればいい。東京の電気と大阪の電気が、それぞれ違う原子炉から生産されていてその施設は管理制御の思想が違うという根本的に危機管理意識の欠落。設備装備レベルで固着しているのだ。装置のネジひとつにしても、規格が違い互換性がないなどという事例にもことかかない。これはこれで反核団体でなくとも、不愉快極まりない話なのだがそれぞれ調べてもらえればと思う。日本の国土をみごとにまっぷたつに割り振りした原子力発電の沸騰水型と加圧水型のニ系統共存は政治決着の産物とはいえこの国の国民にとっては迷惑千万な話だ。世界でもっとも高い電気代の由来のひとつでもある。児玉與士夫、河野一郎、中曽根康弘、正力松太郎（警察官僚の頂上にして、読売新聞創業者）とくれば忘れてならない人がいる。かの日本共産党東大細胞が世に放ったあの渡辺恒夫（読売新聞社主）。中曾根康弘と児玉與士夫につきしたがっていたのが政治部記者時代の渡辺恒夫なのだから、原子力関連は読売新聞が「封印」したがるのも当然だ。電気ネタはマスコミが書き立てない。読売新聞のペーペーが原子力発電で四の五のコメント出来ようはずがない。なにしろ今日のわが国の原子力発電所が今あるかたちに据えつけた。その起源が、まさしく読売新聞の創業者らの蠢動。今に至るそのメデアの頂上の君臨していた御歴々がわが日本にひっぱってきて、その組織の今の頂上。大ボスが他ならぬ児玉誉士夫のカバン持ちあがり。いちいち驚いていたのは、実直な国民は脳梗塞になりかねない。---河野さんは外相時代、米国に対してもはっきりと主張していました。米国の外交政策をどう思いますか。河野　私が2年前に外相を辞める直前、最後の訪問国を米国にした。パウエル国務長官との会談が主な目的だった。私はパウエル長官に対し「米国は多国間の国際協調をつくることに熱意が足りないのではないか」と申し上げた。いろいろな国際的合意や国際組織からの離脱の動きが顕著に見られたため、もっと国際協調を真剣に考えるべきだ、と要請した。　米国は世界の多くの声に背を向けている。最たるものがイラク問題だ。今、世界各国は米国の独走を食い止めるため努力しているが、日本は自らの意思をはっきりさせようとしない。これではあまり主体性が感じられない。　国際紛争は武力で解決しない---これが日本の基本的スタンス。それなのに小泉政権は米国が何をしても米国を手伝う方向へ動いている。これは大きな間違いだ。日本は戦争をしてはいけないということを、明確にしておくべきだ。---今の小泉内閣の経済政策はブッシュ政権の言うがままです。このままでは日本経済がつぶれます。河野　今盛んに喧伝されているグローバリゼーション---米国流ルールを世界のルールにして一元化すれば便利になるという主張に対して、最近、世界の中で「ちょっと待ってくれ」の声が強まっている。　日本の商売の流儀は、私の先祖でもある二宮尊徳が言ったように「商法は売りて悦び、買いて悦ぶ様にすべし」。共存共栄だ。米国の商売のやり方とは違う。政府は盛んに失業対策だ、セーフティーネットだと言っているが、政府がまず何よりも先に考えるべきことは、まっとうな努力をしている企業や商店を潰さないこと。これが政府の役割だ。小田原や平塚の「銀座通り」と言われる商店街でも、昼間からシャッターが降りたままの店が目立つ。深刻な状況だ。小泉政権のやり方は間違いだ。このままでは日本が危うい。 ↑（クリックでジャンプします）河野家のご一族は、本当に訳がわからない。いや、一番「訳が分かっている」一族なのかもしれない。原子力政策が利権のかたまりである事を痛烈に知り抜いている血族なのだから。

2004年05月14日

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プルトニウムを貯めてどうするの？

大手メデアが報道をしない中で六ヶ所村で「ウラン試験」が着々と進められようとしている。このなし崩しをおそれる。↑ウラン試験についてのＰＤＦ自民党の河野太郎衆院議員は８日、青森県六ケ所村に建設中の核燃料サイクル基地に反対する団体などが青森市で開催の集会「河野太郎議員と語ろう！再処理のこと」で「（使用済み核燃料再処理工場本格操業の前提となる）ウラン試験を延期し、一度立ち止まって国民的議論を深めるべきだ」などと講演、持論を展開した。　政府が推進する核燃料サイクル政策の要の地ともいえる青森県で、与党の自民党議員が反核燃団体の集会に参加することについて、同党青森県連が小泉純一郎首相あてに抗議文を送るなど、波紋を呼んでいる。　河野氏は「使ったウラン燃料をどう処分するか日本では議論が確定していない。膨大な費用もかかる」「青森に来ることに党内でも賛否両論あったが、再処理をどうするかが議論になっていることが全国に知れ渡れば、（青森に）来たかいがあった」などと述べた。　集会には反対派だけでなく、推進派や行政関係者の姿も見られた。2004年05月08日(土) 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（クリックでジャンプします）画像のクリックを！！！

2004年05月13日

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Winny開発者逮捕！！！

「Ｗｉｎｎｙ」開発者　東大助手「４７氏」逮捕へ　京都府警は１０日、インターネットを通じて身元を隠したままさまざまなデータを交換できるソフト「Ｗｉｎｎｙ」の開発者、通称「４７氏」を逮捕する方針を固めた。４７氏は、東京都内に住む３０代の東京大学の助手で、容疑は、映画やゲームなど著作権のあるファイルの違法コピーの幇助。（日刊ゲンダイサイト2004年5月10日より）（クリックでジャンプします）・・・ところでWinnyって何？？？（笑）↑（クリックでジャンプします）Winnyと著作権↑（クリックでジャンプします）ＩＴ用語事典Winny↑（クリックでジャンプします）Winny関連Asahi.com↑（クリックでジャンプします）４７氏の公式サイト！？Ａ(^_^;)↑（クリックでジャンプします）結局「お上」が本気になれば、どんな強引な解釈でも、好きなように法律なんて歪めることができるんだよね。この先にある流れは間違いなく著作権侵害の非親告罪化だろう。ちょっとネットを見れば、無灯火自転車より簡単に点数が稼げるんだから、警察官にとっては夢のような時代の到来だわな。 (音楽配信メモさん）↑（クリックでジャンプします）　「根拠が弱い」「ネット否定」　２ちゃんねる反響 ------------------------------------------------ 　「ってことは、Ｗｉｎｎｙを持ってるおれも逮捕ですか？」「犯罪のために作ったという証拠はないわけだし」。Ｗｉｎｎｙ製作者が逮捕されたという知らせを受けて、インターネット上の掲示板では、同ソフトのユーザーたちが次々と反響を書き込んだ。　匿名の大規模掲示板サイト「２ちゃんねる」では、１０日午前６時過ぎから事件についての書き込みが始まり、「逮捕の根拠が弱すぎる気がする」「インターネットそのものを否定する気か？」などと京都府警を批判する声が続出した。　一方で、「負ける気がするよ。裁判官とかよくわかってないでしょこんなん」といった書き込みも目立つ。 (2004/05/10) （関連Asahi.com　5月10日） ↑（クリックでジャンプします）東大大学院、製品開発力ある情報技術者養成目指す専攻を新設（日経ＢＰ社サイト　5月10日）↑（クリックでジャンプします）京都府警巡査、Winnyで個人情報流出（笑）↑（クリックでジャンプします） (~--)/(^^;)　アンタカテ「アホ」ヤ

2004年05月10日

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母の日に寄せて。

1968年、18歳で映画初出演した大谷直子はのちにＮＨＫの連続テレビ小説に獅子文六原作の「信子とおばあちゃん」に抜擢をされる。テレビ小説は面白くも、おかしくもなかったが話題のデビュー映画は気がかりでのちに観に行くことにした。（クリックでジャンプします）岡本喜八監督メガフォンで「肉弾」という。これが彼女の一部ファンを虜にした映画だというのは、なにか分からないでもない。自分は彼女にはあまり関心がわかなかったけれども映画の視点は気がかりであとあとまで尾を引いた。戦争の終わる年、昭和二十年の二十歳と十八歳というのはそのまま自分自身の父親、母親の年代そのものだったから。寺田農が二十歳の青年。大谷直子が因数分解に悩む十八歳の少女だ。映画「肉弾」←映画詳細へ　主人公は「あいつ」・寺田濃、名前はない。「あいつ」は瓶底眼鏡の痩せっぽちインテリ学生。毎日手榴弾を抱いて上陸してきた戦車に特攻かけるべく砂浜に掘ったタコツボで訓練を受けている。　出征の日、父親・天本英世は日露戦争のくたびれた拳銃を渡して「お国のために死ね」と言って送り出してくれたが、「あいつ」はいったい何のために死んだらいいのかイマイチ理解できず、腹を減らして「牛の反芻（いっぺん食べた胃の内容物を口のなかに戻してもう一度あじわう、、、ゲーッ）」を体得したり、素裸で突撃訓練させられ同僚から「、、デッカイな」と尊敬（？）されたりしていた。　沖縄に米軍が上陸してきたというニュースを聞いた「食堂のおばさん」が「おへそまで見られちまったみてえで恥ずかしい」と、その拳銃で自殺しようとしたらバラバラになって壊れてしまった。「あいつ」はその拳銃を「日本と日本人」の象徴だと思った。日露戦争で最後に華やかな勝利を飾った日本と日本人はもうくたびれ果てていたのだ。　いよいよ敵軍上陸と思われる前日、外出を許された「あいつ」は爆撃で両手を失った古本屋の親父・笠智衆から「美しい、観音様みたいな女房・北林谷栄との出会い」を聞いて感激する。「あいつ」は女郎屋で美しい少女「うさぎ」・大谷直子と出会う。「あいつ」は「うさぎ」と結ばれた。「あいつ」はやっと「これで何のために自分が死ぬのか」分かった！と叫ぶのだった。 ↑「日のあたらない邦画劇場」に飛びます。事実、親戚の証言では母親の若い時代は大谷直子に似ていたという意見もあった。団塊の世代のアイドルであった彼女は自分にはただただ気乗りのしない俳優でしかなかったのだけれど、その映画には少なからぬ啓示を受けた。親父は、あまり若い頃の事を口にしなかったが記憶では本当に寺田農が演じる青年と同じ訓練をしたという。岡本喜八監督作品に「日本のいちばん長い日」という作品がある。これは邦画とは思えない本格的で秀逸な政治サスペンスでもある。原作は、全盛期の政治評論家大宅壮一だ。↓（クリックでジャンプします）この映画をみた年は、１９６７年。映画「肉弾」が上映される前年となる。この映画で三船敏郎が演じる、陸軍大臣阿南阿南惟幾の印象が鮮烈だ。まだ１５歳の自分は、映画の中にどれほどの真相が含まれているのかは分からないながら、この映画が描けるに至るまでの曲折が未熟ながらもヒシヒシと伝わってきた記憶がある。先の中国瀋陽でわが国の外務省の拙劣さを世界に向けて立証したあの阿南惟茂駐中国大使の父親だ。（阿南惟茂の後ろ楯は橋本龍太郎。なにしろ中国の諜報機関から愛人を送り込まれていると噂される橋本先生の推挙で大使が選任されたのだ。当然、日本から中国に向けてこれまで意味も無く送金されてきたあの対中国ＯＤＡの「水先案内人」と言えよう。）三船敏郎氏演じる陸軍大将演じるあの父親阿南の壮絶な憤死シーンを想起するといかようにも間が抜けて脱力感すら感じる訳だ。さて、母の日というものの何をするでもない。あの時代になにごとにも裂帛の気迫で困難を打ち拓いて育ててくれた実母には深く感謝はしている。しかし、この時代の軟調な気分からはどの転んでも感謝の表現にあぐねる。このあたりがいかようにもぶざまである。ふいに思うのはいつか英文で自分の母親の生涯を描写してアメリカ人に読ませてみたいという悪戯心が湧くことがある。あのヴーリズの残した教会にかよう敬虔な信者だったクリスチャンの少女がなにゆえにアメリカの戦闘機に殺されかけなければならなかったのか。そしてその戦後は、、、大阪の闇市の路上で琺瑯の珈琲沸しを路上で売り。背中でなにも考えずに寝ていただけの自分には、長じてもただただ茫洋としていて手にあまる作業なのだ。「そんな流れを活字にすることができるのだろうか。アメリカの書籍流通に流す事ができるだろうか。」そんな馬鹿なことを妄想のように考えて過ごす一日であった。昭和５８年（１９８３）１０月３１日、東京新聞は、「終戦直後に、天皇とマッカーサー元帥の会見のためにヴォーリズが大きな活躍をした」という記事が報じられました。当時の東京新聞には、「米人宣教師、ウィリアム・Ｍ・ヴォーリズ師はマッカーサー元帥を訪ね、天皇処遇問題で近衛文麿元首相と会談するように仲介工作の労をとった……」と記述されています。↑（クリックでジャンプします）

2004年05月09日

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子供に英語なんてもったいない、、、

子供に英語教育って、やりたがらない限りほうっておくというのがよろしいのでは。私は、自分でおもしろくて英語の勉強をしたいと思うまで世間からも家族からもほっておいて貰いたいと思います。超勉強できない子供だった自分は、いつも教師から「のろま」だとか「夜明けのアンドン」だとか言われつづけて、そんな頃親がなぜか突然教育パパ、ママの真似事を始めだしてやりたくもない事を色々させられた記憶があります。小学生時代にも、どこからともなく英語学校を探してきて通わされたのです。当時、都会でも英語を小学生に教えるというような組織も団体もどこにもありませんでしたから親父のネットワークも不思議なものがあると今思い起こしても首を傾げます。自分にとっては、実の親父ながらつねに謎の人でして今でも実は謎が多い。サラリーマンではないし、小売業といってもなにを専門に売っているのかよく分からない露天商あがりの人で間違っても英語をつかって仕事をした経験も、英語をつかわなければならない環境にも接したことがない人でした。他のことはあまり無理強いしなかった親父が自分を英語学習に追いやったのは、自分の通訳がわりに使おうと思った程度ではないかと思います。しかし、当時のテキストは覚えていますが到底英語学習というレベルのものではなく退屈な中学生の英語テキストをダイジェストしたようなもので一度も見たことがないオウムが青いとか緑だとかいわされて、鉛筆が机の上だ下だと習うために何キロも歩いて通わされる小学生はたまったものではありませんでした。当時の時代を考えると贅沢な話なのですが、、、結局、中学生になってもなんのご利益もなくて成績は散々です。たしか席次は６５０人中で５９０番台ぐらだったと思います。そうそう、中学一年から３年の一学期までそんなものです。さすがに親父は落胆したのかと思うのですが、なぜかメゲナイ人でＰＴＡででむいた参観日に３年の担任とやけに波長があったらしくてその日のうちに担任指定の学習塾にほり込まれました。英語だけではなく、数学も国語も理科もすべてなのですけれどその学習塾は今でいう受験の「裏ワザ」ばかり教えるところでいまから思うとインチキのような受験テクニック１２０％というのか反則ワザの連続。中学３年の３学期には全校で６０番ぐらいに飛び出てしまいます。自分のクラス席次にすればひと桁台です。受験校の様相が一気に変わってしまいました。今から考えても無茶苦茶な真似をする学習塾もあったものだと、、、その時、痛感したのは席次も学力もカネで買えるという現実を身をもって痛感したわけです。ここまで余談ですが、、、現在、自分は英語を愉しみながら学習しています。最近のテキストや、英語学習ツールは私には惚れ惚れするものばかりですね。こちらの興味にそって学習することが愉しみとなり学習すること自体が遊びだったり、学習作業そのものもきわめて高い満喫度があたえられるような素晴らしいものが揃っています。それを使って何ができるのかという事も大事なのですけれども、追いやられてすることの砂をかむような思いに比べて、楽しく学習できる「今」がとっても大切だと思うのですね。大人が楽しく学んでいて子供が真似をしたい、と思うような風景がもっと世の中にたくさん溢れてくればいいのではないでしょうか。

2004年05月08日

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対米盲従＝外務省

↑基地のある沖縄の戦後状況のひとつをレポートしています。（クリックでジャンプします）６日の日記「沖縄、そしてイラク」の補完的なものですがあわせてご覧ください。沖縄は、イラクでもアフガニスタンでもありません。わたしたちの日本であり、沖縄県であるという現実を少し考えてみてください。（シャルドネ）ぜひこの機会にこの地方番組再録画像をみておきましょう。少し時間がかかりますが「貴重な報道」です。（画像のクリックでジャンプします）（画像のクリックでジャンプします）ソースは、「QAB琉球朝日放送」今回の合意は口頭、いわゆる口約束で、さらには95年に合意された起訴前の身柄引渡しについて、アメリカ側が好意的考慮を払うという言は残されたままです。これについて府本知事公室長のコメントです。『県の求めていた協議であったかというと残念ながら違っている』『日米地位協定の抜本的な見直しが必要であると考えています。』一方、外務省沖縄事務所の沼田大使は「容疑者の身柄の引渡しが円滑に行われることが期待され大きな前進」と述べています。

2004年05月07日

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沖縄、そしてイラク。

（クリックでジャンプします）【東京】日米両政府は２日、都内で日米合同委員会を開き、日米地位協定の運用改善で正式合意した。１９９５年の運用改善合意の枠組みは維持し、（１）米兵容疑者の起訴前身柄引き渡しを日本が求める場合、取り調べに米側捜査官の同席を認める（２）引き渡し要求ができる範囲にはいかなる犯罪も含む―と新たに合意した。これにより外務省は、従来２―４日を要していた引き渡しまでの期間を短縮できると期待している。一方、合意は運用改善にとどまり、協定自体の見直しに踏み込んでいないため、県はあくまで「抜本的見直しを訴えたい」（比嘉茂政副知事）としている。引き渡すかどうかの判断が米側の裁量に委ねられ、米側優位の本質は変わっていない。今回の合意は、新たな改定論議を呼び起こしそうだ。「琉球新報ニュース」2004年4月3日　土この記事は、沖縄の「琉球新報ニュース」のサイトからの引用だ。↑これはどういう意味だと皆さんは理解されるのだろうか。沖縄では、以前から米軍兵士の性的非行をはじめとするさまざまな犯罪が半世紀以上におよび多発していたのだ。まさか忘れたとは言わないで欲しい。これは自分が小学生、中学生、高校生時代からそうなのだ。私はすでに五十代のオヤジである。半ズボンで、トンボを追いかけていた時代からつねに沖縄はこの種の沈鬱な事件の繰り返し再発を余儀なくされてきた。９・４嘉手納町内で石川市に住む女の子（６）の他殺体が見つかる。逮捕された米兵は同年12月に死刑宣告。ライカム損害賠償審査会は２千ドルの補償金支払いを遺族へ通知。請求額の約８分の１。その後米兵は45年重労働に減刑　１９５５年３・８浦添村で道路横断中の男性（28）が米軍のパトカーにはねられ死亡。運転していた米兵は無罪　１９５６年10・28コザ市のセンター街で外国人クラブの女性従業員（23）が絞殺。２日後に米兵（24）が検挙され、翌年懲役３年の判決12・26金武村のキャンプ・ハンセンで弾拾い中の農婦（55）を米兵が射殺。「イノシシと間違えて撃った」と供述。米軍は遺族に対し２７００ドルの賠償金支払いを決める。米兵は翌年、軍法会議で無罪　１９５９年12・９三和村で米人ハンターが獲物と間違え老人（73）を射殺　１９６０年２・28那覇市の１号線で下校途中の男子中学生（12）が米兵（20）の車にはねられ死亡。軍事裁判は５月、米兵を無罪とし全県的な抗議運動　１９６３年７・３美里村で飲食店女性従業員（22）が絞殺。米兵（19）の犯行、軍事裁判で懲役18年　１９６３年１・21金武村の路上でタクシーが２人組の米兵に襲われ、車ごと奪われる　　１９６４年８・10北谷町桑江海岸で潮干狩りをしていた男性（32）が米軍の流れ弾に当たり３日後に死亡。米軍はその後、犠牲者に２千ドル余の賠償金支払う。要求額は６０００ドル　１９６４年１・24金武村で外国人バーに勤める女性（28）が自宅で殺害。３人の米兵が容疑者として浮かび軍捜査機関の調べを受ける６・11読谷村親志で投下演習中の米軍機から小型トレーラーが落ち、女子小学生（11）が死亡。米軍は誤って落下させたと発表。賠償金４７００ドル余　１９６５年もう、いいだろう。こんな事件があの沖縄戦の地獄を通過した沖縄で、自分が中年になった今に至るまで枚挙にいとまがない。紹介したものは氷山の一角に過ぎない。日本の戦後、沖縄にはいまのイラクに先行するような兆しが一貫して露出していたといえると思う。そして、これを戦後常に米軍とアメリカ政府に対して庇い立てしてきた組織が外務省なのだ。５・10宜野湾市内のアパート前で、保険外交員の女性（24）が米兵（20）に顔面をハンマーで殴られ死亡９・４米兵３人が少女に暴行 1995年皆さんの記憶に明るいこんな事件まで、延々と戦後続いていた米軍の犯行に、アメリカ政府は、容疑者の身柄引き渡しを拒否し続けてきた。ようやく９５年。一定の「日米合意」をみて日本側の警察当局が単独で米兵容疑者を取り調べることができるようになった。ところが、、、なんとこの９５年合意を他ならぬ日本の外務省がホゴにしようと画策しているのだ。現行の日米地位協定では、勤務時間外に犯罪行為を犯し、米軍当局に逮捕された米軍兵士の身柄は、起訴と同時に日本側当局に引き渡されることになっている。米軍が駐留している他の国との地位協定では、同様のケースでは裁判での有罪判決と同時に米軍が兵士の身柄を相手国に引き渡すということになっているところが多い。しかも、日本では、米軍が身柄を拘束している兵士の取り調べを日本の警察が行う時には、米軍関係者の立ち会いは一切認められない。米兵の取り調べに米軍関係者が立ち会えないのは日本だけである。そこで、これまで米軍と米国政府はやっきになって取り調べに立ち会わせろと要求してきた。しかし、日本の刑事裁判は自白に依存しているため、法務省は取り調べへの立ち会いを断固拒否してきた。第三者が取り調べに立ち会ったら、被疑者も自白しにくくなるからである。衆議院議員　河野太郎つまり９５年沖縄で女子高校生が強姦されたあの事件。その波紋が沖縄全島を揺るがす大騒擾となった。あの貴重な経験から、成立した合意がいま、軽々と外務省の手によって突き崩されようとしている。日本の警察の取調べに、米軍関係者の立会いをほかならぬ外務省が許可するようにと工作したというのだ。何をかいわん。「運用改善で正式合意した」というのは、外務省が米軍にご便宜をはかりましたという意味なのですよ、ご同輩。

2004年05月06日

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人は、戦争で死ぬために生まれてはこない。

前にも日記に書いたが、自分の母親を殺しにかかったアメリカ人はムスタングという美しい飛行機にのってアクリル風防から標的にした蒸気機関車を母親の頭上からはっきりと見定めて１２．５ミリ機関砲をくりかえし掃射している。子供の頃に聞いた記憶では１機だと思ったのだが最近ふたたび母親に聞きただしたところ３機だったという。迎撃するような戦闘機が日本の上空に存在しない事も問題だけれど蒸気機関車から逃げ出した老人や子供、若い少女たちを射殺する事を対航空戦用の機関砲で実行するという感覚がわからない。逢坂山トンネルを山科から野洲に向かう道中は、実に開けた平野地だ。ようするに３機のムスタングは、戦闘行為という自覚ではなく非戦闘員を頭上から殺傷することを目的として待ち受けていたのだろう。停止した車両から逃げ出した人達を一人づつ丁寧に撃ち殺している。後で助かった母親は、京都府立医大の看護婦なのだから気丈に殺された人達をそれぞれ検分している。けれど当然ながら到底機上のパイロットに反撃するような火器をもっている人など一人もいない。みな背中から機関砲を打ち込まれ、頭ごとふきとんでしまった赤ちゃんもいたと言う。母親が無事無傷で助かったのは奇跡的だったと思う。（他界した親戚の老人の身代わりだなどとか神がかりな事を母親は言っているがようするに偶然に過ぎないと私は思う。）同じ客車のほとんどすべての乗客、女子供を問わずこの襲撃で死傷している。米国人はなにかにつけてリメンバーパールハーバーを言うが、彼らが戦争中に本来の軍事行動とはまったく関係のないこのような軍人による犯罪行為を多数繰り返していることについては、どのように考えているのだろうか。軍指導の上層もこれを諌めて抑止していたというフシも感じられない。そもそもカーチスルメイ将軍など、いかに効率よく日本の非戦闘員（ようするにじいちゃん、ばあちゃん、にいちゃん、ねえちゃん）を焼き殺すかを熱心に研究していたわけだ。日本人は戦後、なにかと言うと広島、長崎の原子爆弾のお話にもってゆくが、東京や大阪、名古屋でアメリカが落とした油性爆弾で木造家屋を焼かれて死んだ人が壮絶に多いのだ。これについて戦後、アメリカにまっすぐに抗議した人の話を聞いた事がない。また、殺されかけたことも忘れて靖国神社に出向いて清掃奉仕をしようという親戚のおばさんがいたので、わが母親は罵倒してやめさせた。靖国神社の宮司かなんぞの中に、アメリカが意図的に非戦闘員とあきらかに分かっている日本人へ向けて実行されたこれら殺傷行為を犯罪であると糾弾したものがいるのか。寡聞にして耳にしたことがない。彼らが全国から参拝する遺族や国民からの浄財でなりわいしているのであるのならば、その国民がいわれなく戦争被害者として戦中、戦後悲嘆の苦しみに喘ぎ過ごしたことについて一度はきちんとアメリカにむけて抗議してみたらどうなのだろう。戦争に参加した軍人の慰霊を話題にするのならば、彼ら軍人や戦争指導者らが粗忽にも無計画に始めた戦争でロクすっぽ勝てもせず、いたずらに戦争にまきこんで殺されていった幾百万もの国民の慰霊をどのように考えているのか。「軍国主義者の戦争遂行能力と抗戦意志を挫く」という戦略爆撃の思想にもとづくが、日本の戦争責任とならび、非戦闘員（市民）に対する無差別攻撃として戦争責任を問う考え方もある。「東京大空襲」（クリックでジャンプします）ようやく東京大空襲の概略が、関係者の手で明らかになりつつあるようだけれども、実は戦後５０年まったく同じ思いで過ごしていた国民はあまたいるはずである。そのような体験咀嚼をまじめに積み上げてこなかったからこそ、今またしてもアメリカがイラク進攻に際していつものように非戦闘員に対する無造作な殺戮行為を諌めることも制止することもできないで、傍観していることになる。まして自衛隊をばかばかしいかたちで派遣しているために政府声明もだせない事態にあるのだろう。だから、パウエルに「お仲間だから仲良くしようぜ」みたいなアピールをされてしまうのだ。この恥ずかしさをよくよく考えた方がよい。自分は、アメリカの軍人が最終的に命がけで我々の生命財産を守ってくれるなどと信じたことは一度もない。当時、１８歳であった母親はその後大阪の大空襲で罹災した市民を看護婦として救援に出向いている。当たり前のことなのだが、日本での大戦中の戦争被害は当然東京、広島、長崎だけにとどまらない。大阪の罹災者を救援に出向いた母親の業務は、ピンセットでその肉に食い込んだガラス破片をつまみだすことだけに日々忙殺され、投与する薬など皆無だったと嘆息していた。都市部の戦争被害の様相がそれである。いまイラクなどで進行している戦争被害の規模と災悪を想像することは到底おぼつかない。（シャルドネ）（クリックでジャンプします）「大阪市大空襲」次数月日来襲の戦力被災の状況Ｂ２９投下弾戸数被災者死者不明１３月１３日２７４機焼夷弾　　1,773屯 136,107 501,578 3,987 678 ２６月　１日４５８機焼夷弾　　2,789屯 65,183 218,682 3,112 877 ３６月　７日４０９機焼夷弾　　2,594屯 58,165 199,105 2,759 73 ４６月１５日４４４機焼夷弾　　3,157屯 53,112 176,451 477 67 ５６月２６日１７３機爆弾　　　1,140屯 10,423 43,339 681 63 ６７月１０日１１６機焼夷弾　　　779屯 16,488 65,825 1,394 9 ７７月２４日１１７機爆弾　　　　704屯 893 3,503 214 79 ８８月１４日１４５機爆弾　　　　707屯 1,843 2,967 359 79 ↑このリンク先に大阪市大空襲についての、記述がある。そちらには、「昭和２３年本市は当時校庭や公園の片すみに仮埋葬された遺体の改葬を行い、無縁の遺骨２８７０体をここ服部霊園に合葬しましたがこのたびこの塔を建立し大阪市全市の戦災死者の霊を弔うこととしました」とある。大阪の府民は、服部緑地で運動会をやる企業などが多いがあの服部緑地に隣接する霊園にこのような歴史沿革があることを自覚している者がどれだけいるのだろうか。以下は、イラクの消息を伝えるとされているレポートです。原文には文字のクリックからあたれると思います。伝えられる状況に最も理解も反応もありえるのはまさしく母親の世代ではないかと思われる。戦争罹災者の視点で日本側からの声が湧き上るべきだと私は思うのだけれども、残念ながらあの時代の証言者らが当事者としてインターネットに登場するには、キーボードの障壁に阻まれて声明を述べる機会を得ないと思われる。まことに残念なことである。（シャルドネ）【ダイジェスト】（クリックで原典にリンクしています。）到着後、私たちは物資をバスから降ろした。荷箱はすぐに引きちぎるように開かれた。最も歓迎されたのは毛布だった。そこは病院と呼べるものではなく、ただの診療所だった。米軍の空襲でファルージャの大病院が破壊されてから、ただで人々を診療している個人医の診療所だった。もう一軒の診療所は、ガレージに臨時で作られたものだった。麻酔薬はなかった。血液バッグは飲み物用の冷蔵庫に入っており、医者たちは、それを非衛生的なトイレのお湯の蛇口の下で暖めていた。女性たちが叫び声をあげながら入ってきた。胸や顔を手のひらでたたき、祈りながら。ウンミ、お母さん、と一人が叫んでいた。私は彼女を抱きかかえていた。それから、コンサルタント兼診療所の所長代理マキが私をベッドのところに連れていった。そこには、頭に銃による怪我を負った10歳くらいの子どもが横になっていた。隣のベッドでは、もっと小さな子どもが、同じような怪我で治療を受けていた。米軍の狙撃兵が、この子どもたちとその祖母とを撃ったのである。一緒にファルージャから逃れようとしたところを。明かりが消えた。換気扇も止まり、急に静かになった。その中で、誰かがライターの炎を付けた。医者が手術を続けられるように。町の電気は何日も前から止まっており、発電器の石油が切れたときには、石油を入手するまで、とにかく何とかしなくてはならない状況だった。デーブがすぐに懐中電灯を渡した。二人の子どもたちが生き延びることはなさそうだった。「こちらへ」。マキが言って、私を一人、ある部屋に案内した。そこには、お腹に受けた銃の傷を縫い上げたばかりの、年老いた女性がいた。足のもう一カ所の傷には包帯がまかれていたが、彼女が乗っているベッドには血が染み込んでいた。彼女は白旗を今も手に握りしめていた。彼女の話も、同じである：「私が米軍の狙撃兵に撃たれたのは、家を出てバグダッドに向かおうとしているときでした」。街の一部は米軍海兵隊に制圧されている。別の一部は地元の戦士たちが統制している。彼女たちの家は、米軍が制圧した地域にある。彼女たちは、狙撃兵が米国海兵隊兵士であるという固い確信を持っている。米軍の狙撃兵たちは、ただ大虐殺を進めているだけではない。救急車と救助活動も麻痺させている。ファルージャ最大の病院が爆破されたあと残った次に大きな病院は米軍が制圧する地域にあり、狙撃兵たちによって診療所から遮断されている。救急車は、銃弾による損傷を受けて、これまでに4回、修理された。路上には遺体が転がったまま。遺体を取り戻しに道に出ると狙撃されるので、誰も遺体を取り戻すことができない。（クリックでジャンプします）（クリックでジャンプします）

2004年05月05日

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Colin L. Powell　said,,,

過日あのコリン･パウエルがＪＮＮに対してインタビューに答えている。米軍も派遣自衛隊も、救い出された人質三人組もパウエルにすれば皆同じお仲間だという訳だ。高遠他三名の人質救出騒動の影に隠れて、本来ならば中心的に論じられなければならなかった筈の現地武装グループの求め訴えていた声明についてはその後大新聞社も、テレビ報道もまったく取り上げようとはしてないように思う。実は、アメリカ軍による大規模殺戮があの直前にファルージャで勃発したのである。女性、子供をふくめ１０００人にも及ぶ大規模な米軍による虐殺が実行された。SECRETARY POWELL: Well, I don't know. We don't know who these criminals are who are holding hostages, and we regret that one of the four Italian hostages was killed.よくぞ、こんな大嘘がつけたものだ。お前達の手は、血まみれではないか。この東京大空襲、広島、長崎、ベトナムに続く米国の「常習的な」非戦闘員に対する屠殺的殺戮行為をまたしても日本の戦後的なアメリカ追従の丸かじりでつちかわれた親米傾斜な視力で見落とそうとしている。（クリックでジャンプします）増補「焦土の青春」(↑増補版の再読をお願いします。）すでに自分は、これまでの日記で実の母親を米軍の戦闘機によりあやうく殺されかけた事件の奇跡的な生還劇。その奇跡の子であるという経緯を皆さんに披瀝している。実は、この米軍の非人道的殺戮行為こそが現地武装ゲリラの日本人ジャーナリスト人質実行に及んでの最大の動機であり、彼らの切実な国際的アピールであったという側面についてもそろそろ日本人も気づくべき頃合ではないだろうか。まるで野鼠のように転がっている少年、少女たちの姿は昭和二十年に血まみれで死に果てていたかもしれない私の母親であり、あなたがたの父親、母親の祖父祖母ありえた姿。「身近な死」を回想させないだろうか。もし、母親があの昭和二十年米軍航空機による屠殺行為の餌食となっていたならば今の自分は存在していないのだ。それを思えばこの画像の数々はけして人ごとのようには思えない。まんまとパウエルによって、大量虐殺者の隊伍に組み入れられた我々日本人の不定見さを恥じるべきだと思う。（シャルドネ）（クリックでジャンプします）（クリックでジャンプします）Colin L. Powell On Release of Japanese HostagesFriday, 16 April 2004, 1:40 pmPress Release: US State Department Interview on Tokyo Broadcasting System International with Shigenori KanehiraSecretary Colin L. Powell Washington, DC April 15, 2004MR. KANEHIRA: Thank you so much, Secretary. We just received the good news from Baghdad that three Japanese civilian hostages have been released in Baghdad.SECRETARY POWELL: Yes.MR. KANEHIRA: What is your reaction?SECRETARY POWELL: I'm very pleased. I was very worried about the Japanese hostages and I'm so pleased that they have been released and they are safe.MR. KANEHIRA: However, the group that took the four Italian hostages, they are taking as four Italian hostages. I'm sorry. However, that group that took four Italian captives claimed that it killed one of the hostages because Italian Prime Minister Berlusconi rejected its demands that he withdraw Italian troops.It seems to me that both Prime Minister Koizumi and Berlusconi reacted in the same way. What do you think of the different outcome -- the reason for different outcome?SECRETARY POWELL: Well, I don't know. We don't know who these criminals are who are holding hostages, and we regret that one of the four Italian hostages was killed.The important point here is that both Prime Minister Koizumi and Prime Minister Berlusconi realize you can't give in to terror, you can't allow yourself to be put at the mercy of terrorists.We regret any hostage situation. Nobody wants to imagine what it would be like for a member of their family to be taken hostage, and we will do everything we can to rescue these people.But you must not give in to the hostage-taker. You must not say, "Oh, it's okay, we will now do what you want." Because they will just place new demands on you.The civilized world must stand against this kind of activity, and I am pleased that Prime Minister Koizumi, Prime Minister Berlusconi, President Bush, President Blair and other leaders have the courage to stand up against this kind of threat from terrorists.MR. KANEHIRA: In the history of the modern nation, it is said every government has an obligation to protect their own citizens. Some people in Japan are saying that those who are kidnapped are willing to take risk and they were expected to assume the responsibility for their own act. What is your comment?SECRETARY POWELL: Well, everybody should understand the risk they are taking by going into dangerous areas. But if nobody was willing to take a risk, then we would never move forward. We would never move our world forward.And so I'm pleased that these Japanese citizens were willing to put themselves at risk for a greater good, for a better purpose. And the Japanese people should be very proud that they have citizens like this willing to do that, and very proud of the soldiers that you are sending to Iraq that they are willing to take that risk.But even when, because of that risk, they get captured, it doesn't mean we can say, "Well, you took the risk. It's your fault." No, we still have an obligation to do everything we can to recover them safely and we have an obligation to be deeply concerned about them. They are our friends. They are our neighbors. They are our fellow citizens.MR. KANEHIRA: According to the latest information, Usama bin Laden sent an audiotape with the intention to divide the coalition of European countries with current security situation increasingly unstable. What are the implications for the United States?SECRETARY POWELL: Well, he is exactly what we have told the world he is -- a terrorist -- and we have to reject any demands that come from him. You can't negotiate with Usama bin Laden. He is a terrorist. He is a murderer. And he must be seen as that and he must be brought to justice.And I hope that, because of this tape today, the world will once again see him for what he is and come together even more strongly than we have in the past in this common fight against terrorism.MR. KANEHIRA: The last question. I read through your biography, My American Journey. It's very impressed. And your government scoffed at the comparison between Iraq and Vietnam that have been made. However, increasingly, the American media is making a comparison and the American public are more and more seeing the similarities.And even if it is a false comparison, as the Administration argues, what is the danger of this perception perpetuating in reality if a complete exit strategy is not soon discovered?SECRETARY POWELL: We do have a strategy. And what makes Iraq different from Vietnam or any other conflict is that it's Iraq, not Vietnam; it's Iraq, not Lebanon. It's Iraq.And we have a clear strategy of what we're trying to achieve in Iraq. The first goal we had was to remove a regime, an evil regime, a dictator. He's gone. We did that. We accomplished it. So there's no confusion about our mission there, and we accomplished that mission.The next mission was to build a democracy, to put in place a functioning democracy in Iraq that its people could be proud of, and a country that would live in peace with its neighbors. We are working on that objective now. And we have put in a great deal of money. We have put in a large number of soldiers. We have brought in the UN. We have brought in many nations to help us.And so we are going to achieve that goal, too. We have not lost sight of our goal. We know what our objective is and we are applying the resources to that objective. And we will be successful.MR. KANEHIRA: Thank you so much.2004/409[End]Released on April 15, 2004浅草・花川戸における母子の遺影。「東京大空襲」と呼ばれる日本の非戦闘員に向けた米国爆撃機の非道なる夜間空襲による死傷者。（クリックでジャンプします）

2004年05月04日

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笑うしかない。

完全復活をめざし、「西宮冷蔵を再建する会」で引き続きカンパを募集中。郵便振替口座　００９９０・１・２４７７４０　『西宮冷蔵を再建する会』ここのところ閣僚年金未払い問題やイラク人質事件、自衛隊海外派遣などなどが連続して起きている。しかし、みなさんこの楽天広場でも「もっと怒りを」と、訴えている人が多いのに驚いた。一連の事件は、どう考えても登場する顔ぶれがズルくて綺麗ではなく卑怯なものでいちいち腹を立てていれば脳の血管が切れてしまう。むしろこれらの事件は、ばかばかしいと笑い飛ばすべきだろ。問題はどこで我々の健常な笑いが取れるか、なのだという風に思う。（クリックでジャンプします）笑いは、体の免疫力を高めるといわれるが、脳にも良い影響を与えるようだ。中央群馬脳神経外科病院の中島英雄院長は、笑うことによって、脳は、血液の流れが活発になって、元気になることを突き止めた。同病院では、月に1回「病院寄席」を開いており、中島院長も“落語家”として高座に上がっている。こうした環境の中で、笑いが脳にどんな変化を起こすのかを、患者の協力を得て調査した。　患者は、35歳から78歳までの22人（男性14人、女性8人）で、脳梗塞（こうそく）などの脳血管障害で入院していた。この調査は、脳の血液の流れ（脳血流量）などをカラー画像で見られるSPECT（スペクト＝シングルフォトン・エミッション・コンピューティッド・トモグラフィー）という装置を使って、脳の数カ所を測り、寄席の前後で比較する方法で行った。その結果、血流量は、14人で増加し、5人で低下、3人は測った場所によってばらつきがあった。「血流が増加した人は、落語が面白かったと感じた、つまり笑った人たちで、低下した人は、疲れたとか、面白くなかったと感じた、笑わなかった人たちでした」と中島院長。自分はIgERIST値が高いので、肝臓を鍛えなければならないのだけれども肝臓など鍛えようがない。肝臓をいたわるのは一番良いのは昼に４０分程度身体を横にすることだ。昼寝とは少々違うが身体を横にすると肝臓の血流量が劇的にかわる。これだけで点滴をうったのと大差ないほど肝臓は負担が減り機能が活性化するという事が知られている。脳においても、我々の「笑い」を取り戻すことが極めて大切だろうというのはよく分かる。政治的で不快な事件はこれからも続くが腹を立てている人は気の毒である。どうせ長生きできそうにない。私は、どう考えてもこのレベルの事件と心中しようという発想が湧いてはこない。どうせならば笑える要素を探すように心がけている。笑えることが多ければ、脳の血流量が増えるという指摘があるぐらいだ。身体に悪いはずがない。朝日新聞などが、さいきん人質救出に際して日本の国民が高遠や今井らに同情的でないと海外の声まで引き合いにだしてお説教をしてくれている。しかしこんな時代に、のこのことタクシーに乗ってでむいては人質になった連中を英雄視して大歓迎をするような国民がいたらお眼にかかりたい。どうかんがえても笑い飛ばすほうが我々の健康のためである。

2004年05月03日

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小生意気なガキども！？

（クリックでジャンプします）Yahoo! Internet Guide　2003年2月号よりかつては怪しくも危険な情報ばかりが飛び交う「アングラ掲示板」の代名詞だった2ちゃんねるだが、2年連続でしかもダントツの第1位ということになるともはや確実に市民権を得たといえるだろう。管理人の西村博之氏によると1年前は1日800万ページビューだったのが、現在はおよそ2000万ページビューまで増えているという。また、テーマ別に分かれた掲示板の数も増えて約400個。だれでも必ず自分の興味にマッチした掲示板やスレッドを見つけられる点が人気の秘密だ。「聞いた話だと、某生保で働くときに署名させられる契約書には『2ちゃんねるに書き込みをしない』って項目があるらしいです」　内部告発は2ちゃんねる名物の1つだが、西村氏の語るそんなエピソードからもいかに2ちゃんねるが社会的影響力を持ち始めているかがわかる。このお騒がせなネット共同体の行く末やいかに…。これは確かにそうで、大手メデアの人達と接触してもあの２ちゃんねるが予想外に活用されているのがうかがえる。つまり朝日、読売、毎日などというあたりからして「第一級の情報ソースと位置づけしています」などと澄まして云うのであるから後が知れる。いかに大手メデアが足腰が萎えて、爺の作文広場になり果てているか、という証左だろう。それにしても２ちゃんねるの評価がばらばらで、この楽天広場でも褒めている人が少なく酷評が目立つという事かと思う。しかし、２ちゃんねるのメデアとしての位置づけはもはや不動のものでカネのかかったヤフーや楽天も一目をおかざるをえない存在感だ。マルチフローティングスレッドという見にくいあのシステムが、気持ち悪くてながらく読まなかった自分も、そのスケールについては認めざるをえない。当初はパソコン通信文化の一種、はみだし的な展開かと思っていた。東芝の事件があった頃も、ニュースはNifty-Serve組から教えられたぐらいだ。シャルドネも立派に、オヤジ。ロートル窓際族である。それは良い。まるごと認めて白旗あげるが、時代の証言ぐらいはさせて貰おう。（笑）（クリックでジャンプします）自分のようなオヤジがものを言うのも不思議な話だが、みなさんの２ちゃんねる議論の外にある背景理解を少々述べておければと思う。（クリックでジャンプします）自分は、あのひろゆきは面識がないが切込隊長などは同じビジネス系のフォーラムで常駐していたこともあってオフ会で何度かであった。つまり当時唯一とはいわないまでもパソコン通信Nifty-Serve全盛時代のＦＢＭＡＮだ。だから渋谷時代は知らなくて、その前の市ヶ谷で。知っている人は知っている。あのローソンの上のアジトだ。明け方近くまで市ヶ谷見附のファミリーレストランで話をした事もあった。本質的に、伝次郎氏が言うように「こなまいきなガキ」だとせねばならない。当時彼らが謀議していたリナックスをもちいたビジネスモデルでも、彼は最終的に責任のないところで距離をとり続けていくスタンスだったはず。つまり２ちゃんねるも、あの構図と相似であるのならばひろゆきらが基礎をつくってしまえば彼の必要がなくなるというような希薄なスタンスだったと推量する。えっと、、、私憤はこの辺で置いて本題に移ろう。（笑）歴史の「ｉｆ」を言えば、あのNifty-Serveがど鈍くて＠Niftyの大失敗がなければ２ちゃんねるの今日の隆盛はなかったかもしれない。いつでも新しいメデアにオヤジの塊のような富士通や日商岩井がからんでいるからこんな大番狂わせが残っているわけなのだ。（Nifty　というのは日商岩井のNiと富士通のFuのアナグラムだ）それも決定的だったのは、誰も知らないかもしれないがその当時パソコン通信でやはりWindows95が出たあの頃。平成七年だ。パソコン通信からインターネットへの移行期という事で、日本中から高い質の脳みそが凝縮してビジネス系フォーラムに集まり、オフ会も猛烈な熱気が立ち込めていた。いまでは社長さんになっている顔ぶれがまだまだ雲をつかむような話で舞い上がっていた。そんな時代に、なぜかその熱気に冷や水をぶっかけるような「大失敗」をNifty-Serve（いまの＠Nifty）がする。それはWindows95のもたらした錯誤というものだろう。つまり予想以上にパソコンが売れてしまったのだ。当然、次の時代を占うよりも目先のパソコンを売る方にセコイ富士通は頭が行った。Nifty-Serveの会員と新規会員に提示したのは、ど鈍い「NIFTY-Manager」というソフトの支給だ。これは熱気の渦中にあったコアのメンバーを一気に凍えさせた。あの頃でも、新規に＠Niftyで入会した人達はなにも考えずにNIFTY-Managerというシロモノを喜んで使っていたようだが、人をバカにしたような安手なつくり。インターネットを本気でつかいこもうという人達をコケにしている。事情が正確に分からない自分程度のユーザーでも把握できる内容だった。分かりやすく言えば、まだ顧客をパソコン通信（つまり富士通で）に囲い込みしようと言うぐらいの発想だろう。まともにインターネットで巡回が出来ないようなブラウザーだったのだ。本体のNifty-Serveは、お札を数えるのに追われるウハウハモードだったのだろうけれども、その瞬間にインターネットの時代の幕開けにもっとも逃してならない「人」という資産とチャンスを＠Niftyは地すべり的に失ったともいえる。その象徴的なものが他ならぬ２ちゃんねるの隆盛だと言えるだろう。

2004年05月02日

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派遣労働者必見！！

（クリックでジャンプします）派遣労働者必見!衆議院厚生労働委員会の質疑応答画像ぜひともノートとペンを持ってご視聴ください。相当長時間放映されますが、見ごたえがありますよ。（シャルドネ）↓画像のクリックから↓画像のクリックから

2004年05月01日

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