鮫にも劣る!?
RICK ALLEN co-founder Nautilus Productions, broadcast video producer and videographer has been diving the oceans of the world and shooting video since 1983. As a video producer, director and videographer his work has appeared on ABC, A&E, BBC, CBS, Discovery, The Learning Channel, 48 Hours, ESPN, Lifetime, National Geographic, Turner and more. He has traveled from Cuba to Kazakhstan with the US Military, weathered live broadcasts during hurricanes and gone nose to nose with 14 foot Great White sharks during underwater expeditions. After 12 years in broadcast television Allen opened his own video production company in 1997 focused on documentary production and providing freelance videography and underwater video services to broadcast clients. Allen is an avid wreck diver and shark lover who can be found most weekends diving the Graveyard of the Atlantic.鮫の海洋生態を捉えた貴重なRICK ALLEN 動画配信ページです。↑CLICK海洋カメラマンとして知られるRICK ALLEN の作品をみていると実に興味深い。彼は、とくにGreat White sharks/ほおじろ鮫などの撮影にたびたび成功している。根気強さと、体力と危険を恐れぬ気力、対象についての熟知を要する知的な闘いの連続だろうと思われる。彼の、作品をみているだけで鼓舞されるのは私だけだろうか。彼のレポートをみて、感嘆したのはまさしき既存のありふれた通念、俗説などにまとわれた人食い鮫がとんでもなく知的な戦略家であり、また貪欲な知的好奇心が高く、闘いに臨んで諸葛孔明ばりの布陣で仕掛けてゆくのだということを如実に示してくれる。”間合い近ければそのまま打つべし 間合い遠ければするすると寄って打つべし”夕雲流剣術書夕雲流って、将軍家師範役柳生新陰流の前史に名をつらねる流儀ですが剣術書というものはやはり極意でも、マニュアルでもなく熾烈な実戦から離れてゆきつつある時期の「技術概論」だったのだろうという気がします。「間合い」とは、まさしくビジネスでの「機会発見」であります。仕掛けるタイミングを逸すれば刀が空を切ります。次の一閃で自身の胴が二つに斬りさかれかねません。マーケティングなどという洒落た話ではなく、どこかのビジネス書のタイトルのようないわゆる「あたるもマーケティングはずれるもマーケティング」みたいな牧歌的な風景ではなく文字どおり死活につながるギリギリの見切りだと思います。 かならず「小」は「大」に勝つ! 2003年8月4日 第25号 少々古いネタの掘り起こしで恐縮だが、自身が以前連載していたメルマガ「かならず小は大に勝つ」で、とりあげていた必勝攻撃論の流れで、機会発見の寄せがどれほど大切かということについて、はくりかえし話題にした。鮫が、アザラシを追い求める姿をみて、大が小を喰うに際してもこのようなワザをかけているのをみて驚いたのである。アザラシは、RICK ALLENが選り抜いて求めた南アフリカ沖合いの群棲地で獲物とするホオジロ鮫も、季節労働者なみに訪れてはアザラシの捕食をするというお定まりになっている。一見して粗野で、動物反射だけで妄動してそうな鮫が、アザラシの捕食について緻密な地勢的な優位さを読みながら、アザラシの視野が届かぬ死角から渾身の力を振り絞って万全に狙いさだめる姿をみていてRICK ALLENならずとも、その知能の卓越していることを画像を通じて確信せざるを得ないと思った。実は、この呼吸はあの撃墜王坂井三郎の著書にくりかえし登場するメインテーマだ。ホオジロ鮫に比べて、遥かに非力な小海獣であるアザラシを餌として捕食行動を行うに際しても、仕掛け、間合い、觀察眼と、古典的なまでの必勝法のオンパレードなのである。RICK ALLENのカメラ越しにみえる海洋の覇者ホオジロ鮫のリアルな実存形態は、もうわれわれと同胞だという親近感すら感じさせる。余談になるが、半島の小独裁国家が自前の最終兵器の大半を開示していかなる方策をもって、世界の並みいる大国にはたして不用意な挑発の果てに勝利条件を見い出せるのだろうか。いまや現代戦は、大きく戦争概念を刷新して昨今は戦術のIT化を踏まえたRMAなどという局面にある。ミサイルのパフォーマンスのような真似事を実行して、もともと勝利条件が立てにくい「北」が、どのような軍事的な活路を拓けるというのだろう。あの国の軍事指導者らは、ホウジロ鮫の脳機能や知略にも悖ると言わねばならない。