【ポストモダンは彼女が拓いた】Alice Tepper Marlin: Setting the Standard for Global Economy
1986年の1月、この”Rating Americana Corporate Consience”という凄い本がアメリカで売られていると知って大阪丸善で取り寄せた。届いた頃にはもう秋に近かったのではないか。タイトルも知らず全米企業社会格付け評価というぐらいのイメージで雑誌か新聞のコラムで知ったのだがカタカナでアリス・テッパー・マーリンという風に書いてあったのでたぶん綴りはAliceとMarlineぐらいはあってるだろうと丸善に言ったら向こうでは割合有名な本らしくてすぐに辿りつけた。手にして初めてRating Americana Corporate Consienceというのが正式呼称だと分かったという次第だ。たぶん2600円ぐらいだったと思う。どでかいペーパーバックだが、10ドルぐらいの売価で、いまならばpdfでインターネット無料配布されているぐらいの情報量だ。しかし発想は画期的。当時、そういう事を思いつく事も仕掛けようという人も日本には見当たらなかった。パソコン通信時代に、環境フォーラムにいて猫が好きって妙な男がやけにつっぱっているのでそれならば不毛な諍いごとばかりやらかさずに少しは真面目にこういうのをやらないか、と言ってやったらモゴモゴいったわりには沈黙してしまった。どいつもこいつも無精者ばかりだと思った記憶がある。猫が好き♪は、結局グリーンピースの手先みたいな真似をしながら、最後はグリーンピースに叩き出されたのではなかったか。日本では、いまでもこういう真似をやりそうな勢力はどこにも見当たらない。(シャルドネ)