【占領期直後の作品】煙突のみえる場所(1953年)
この映画を観たという記憶はない。しかしつかまり立ちし始めた幼児ではあったが、この翌年(1954年)に高峰秀子の「二十四の瞳」を観ている。映画館でむずがったり泣きわめいたりするような子供ではなかったから、静かに見ていたものと思う。女親も世話の焼けない子供だったと言っていた。しかしこの映画の描く世界と空気の中で生きていたという実感は間違いなくある。郷里もない、都市部で生まれたから街の子ともいえない。都市流入民のひ弱な二世であった自分からすれば、この映画の空気。内部世界こそ、自分の郷里なのだという思いがつのる。(シャルドネ。)Entotsu no mieru basho (1953)1h 48min | Drama | 5 March 1953 (Japan) Entotsu no mieru basho PosterWhere Chimneys Are Seen focuses primarily on the interconnected lives of two couples in a lower-middle-class neighborhood in Senju, a poor industrial section of Tokyo.Director: Heinosuke GoshoWriters: Hideo Oguni, Rinzo Shiina (novel)Stars: Kinuyo Tanaka, Ken Uehara, Hideko Takamine | See full cast & crew 煙突の見える場所(えんとつのみえるばしょ)は、1953年に新東宝とエイトプロが製作した日本映画。スタッフ監督:五所平之助脚本:小国英雄原作:椎名麟三撮影:三浦光雄音楽:芥川也寸志美術:下河原友雄出演者弘子:田中絹代緒方隆吉:上原謙東仙子:高峰秀子久保健三:芥川比呂志池田雪子:関千恵子石橋勝子:花井蘭子河村徳治:坂本武塚原忠二郎:田中春男灘らん子:三好栄子野島加代:浦辺粂子北清作:星ひかる勇:中村是好金子大助:小倉繁本間文子受賞ベルリン国際映画祭国際平和賞第8回毎日映画コンクール音楽賞男優助演賞(芥川比呂志)第4回ブルーリボン賞技術賞音楽賞1953年5月:ブログ主1歳3ヶ月