カテゴリ:次男3才成長記録
今日はちと重い話です。 しんどいーって思ったらスルーしてくださいね。 今日はまにちまった日。 おじいさんが一時退院で家に戻ってこられるっていう話を 一昨日の晩きかされました。 急に決まったことらしい。 病院ベッドで4ヶ月も寝たきり状態になられているおじいさん。 入院される前は腰が曲がった状態になっても は~ちゃんと一緒に「買い物いこう!」なんていって 私の運転する車にのってスーパーいったり、整体院への 送り迎えをしていたものでした。 それが急に、救急病院に入院されることになり、ばたばたと 月日が流れていきました。長年にわたる、飲酒、喫煙が たたったのと、あと年齢的にもあちこちガタがきているとのことでした。 その後、緊急事態は免れたということで一般の病院に転院されました。 そのときもいったん家にもどってゆっくりしてから 新しい病院へうつられるっていう話でしたが、なんせ 寝たきり、点滴がはずせない状態。 とても家に戻ることできませんでした。 それが、今日やっと家にもどれることが可能になりました。 医者の許可がおりたのです。一時的だけど点滴をはずして。。 でもそれはひきかえに余命が・・・・・ みなで精一杯迎えてあげようって、 姑さんはお仕事を休んで、昨日から障子のはりかえ、 おこわを炊いて、きてくれた皆をもてなす準備。 おばあさん、義父、義妹、義叔母、夫、は~ちゃん みんなでお迎えです。 義叔母が病院から搬送されてくるおじいさん 迎えにいきました。いつも付き添いされてるからね。 おじいさんも嫁にだしたとはいえ、実の娘に介護 されるのが一番楽みたい。 朝9時半にはスタンバイ、お着替えして待ってたんだって。 11時出発なんだけどね^^; 今はね、搬送タクシーもすごくいいのができていて 病院ベッドから自宅ベッドまで寝たまんま移動できるんですよ。 タクシー(といってもワゴンだけど)の後ろが救急車みたいになってて ベッドがウイ~ンって自動であげおろしできるしね。快適なんですよ。 ただ、自宅の前の階段とか玄関とかちょっとした段差は 男の人の手が必要で、そのタクシーの運転手さんと夫で 協力して運びあげてました。 自宅に戻られたおじいさん。 飲む、食べるが一切できないんです。 ただ、座っているだけ。 でもそれが幸せ。 病院の天井を眺めているだけ、お見舞いの人の顔を 見るだけ、テレビをみてるだけの毎日より 見慣れた我が家、自分がたてた家に戻ってこれた これって何よりの幸せだよね。 それをかみしめてる感じでした。 けど、、それを味わっていたのも少しの間。 人間って欲深いもので、ひとつの夢がかなうと またさらなる欲を求めるんですね。 今度は 「酒がのみたい」 「さかずきもってこいっ!! きがきかんな、このうすらバカ!」 いつもおばあさん(妻)には亭主関白でものすごい 強い口調で話しかけます。 でもそれは夫婦のかけあいみたいなもんで、 いつも聞きなれた耳に心地よいケンカです。 あぁ久しぶりにきけたなーなんて不謹慎なことを 考えていたり・・・・ 実際に嚥下(つばを飲み込むことすら)できない状態で お酒などもってのほか。 だけど、だけど、せっかくうちに帰ってきたんだから・・・ 最初は頑なにダメダメといってたけど最終的には 「お茶を唇にのせるだけなら(OK)」という話になり 濃い目にいれた緑茶でスプーンの背をぬらし おじいさんの唇にのせました。 かさかさに乾いた唇が一瞬潤いました。 「味がわからん・・・」 そうおっしゃったけど、私たちにできることは それが精一杯。 それ以上やって万が一飲み込めず、肺にはいったら 肺炎をおこすばかりかご本人がくるしもがかれるのだとか。 あまりに残酷です。 大好きなお酒はおろか、熱い緑茶一杯すら口にできない。 何も食べない、何も飲まない日が4ヶ月も続いているのです。 歯磨きも以前はしていたけれど、うがいができないために それもなくなり、今はおしぼりで歯をふく程度だそうです。。 熱い緑茶大好きなのになーおじいさん・・・・ は~ちゃんはみんなが深刻な顔してるなか ひとりご機嫌で、愛嬌をふりまき、みんなに笑顔を ふりまいていました。おじいさんの顔も自然とやわらかくなります。 お見舞いにいくと必ず頭をなでてくださいます。 それがうれしくっては~ちゃんもお見舞いにいくのが大好き。 「よくきたねー」ってほめてもらえるし、みんなから ちやほやされるし、ご満悦みたい。 子どもって天使なんだな~ってつくづく。 途中おじいさんの妹さんもお見舞いにこられて、 場が一気に和やかになった頃、病院から迎えが・・ 「おじいさん帰るよ」そう義叔母が声をかけると 「いやだ。ここにいる!」 みんな泣き顔に・・・ なんとか説得して、 「来月、またここでみんなで集まって宴会しよう! お酒も飲もうね」って約束。 ちょうど一ヵ月後はおじいさんの誕生日。 みんなでお祝いしなくちゃね ようやく納得されたのか、もうあとはだんまり。。 切なかったです。 おじいさんを見送ったあと、それぞれ、仕事に もどったり、家に帰ったり、、 私もり~くんが帰宅する時間なので慌てて帰宅。 何もお手伝いすることできなかったけど、 みなと一緒の時間をすごせてよかったな~って思います。 おじいさんを運んできてくださった運転手さんも おっしゃってたけど、「これほどの数の家族が おじいさんを待っていて出迎えてくれる家って珍しいよ。 おじいさんは幸せ者だねー」って。たしかにね。 おじいさんが帰宅されるときいて 「いかなくちゃ!」って思う、思わせることってすごいよね。 みんなおじいさんにお世話になったって思ってるから 何か恩返ししたい。自然とみなが集まるんだよね。 おじいさんすごいねーってあらためて思いました。 そんな人になりたいよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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