カテゴリ:子供
『○雅堂』さんというお店でした。 本当にお店の作りも対応も器やお料理、 そしてなんと言ってもお店の方(多分ご夫婦?)のお人柄、全てにおいて アットホームで感じの良いお店でした。
行く前の不安は何処へやら・・・ 私達はお腹も心も満たされ帰路に着いたのでした。
家へ着き、ひとしきりお祝いや雑談で会話をゆっくりと楽しみ 子供たちが眠りに就いた頃、 私は子供たちと一緒にまどろみながら 去年の今日を思い出していました。
臨月だった私は大きいお腹を抱えて仕事をするわけにはいかず 休業中でした。 30歳を超えて、しかも三人目の妊娠は思った以上に 苦しいものでした。 気持ちではなく、単純に体がついていかなかったのです。 長年の不摂生のため、体力が確実に落ちていることを ありありと感じた年でした。 それでも救われたのは、私の一日、24時間を 家族のために使えたことです。
もう何年も、私は仕事仕事で 落ち着いて家族のために何かをしたことがありませんでした。 少ない時間に追われるように家事をしていたので 今思えば常にどこかイライラしていましたね。 お座なりな言い方ですが 子供達には本当に可愛そうな想いをさせてしまっていたな、と思います。
去年の休業期間に私は、何年も気付かなかったことを 色々気付かされました。
特に娘には本当に多くのことを教えてもらった気がします。
去年の長女の誕生日。 私はたくさんのご馳走とケーキをそれこそ それまでにした事がないくらいに丹念に、時間をかけて作りました。 その充実感!その幸福感!! 素晴らしい時間でした。 大事な者のためだけに使う時間って なんて贅沢で、なんて幸せなんだろう! 私は本当に心から感謝しました。
そんな時、娘がふと言ったんです。 『ママ、疲れてるのにありがとう』 私は不意をつかれて言われたことと、照れくささとで どうしたん?、なんておかしな返事をしてしまいました。 娘は恥ずかしそうに、 『だって、赤ちゃんおってママお腹大きいやろ~ いっつもふぅふぅ言うて、大変そうやな~って思うし。 それなんに、○○(自分)のためにやってくれたから。 ママ、赤ちゃんのために大変そうで ○○、赤ちゃんあんまり好きじゃない時もあったんやけど 今日は、ずっとママと赤ちゃんと二人で○○のためにやってくれたんやろ~ だからママにも赤ちゃんにもありがとうやなっ思ってさ。 ボス帰って来たら、赤ちゃんくれたボスにもありがとう言いたいわ~』
私は言葉一つ一つをかみ締める間もなく 自然に涙が出てしまいました。 と、同時に胸が締め付けられたようにギュッと痛みました。
『ありがとう』 娘にしたら、その想いを伝えたかっただけだったのかもしれません。 でも、娘の口から流れるように発せられたその言葉達には 本当は、深い深い想いが込められていように私は思うのです。
jr.が起きちゃったので ・・・またまたつづく
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